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モブに慈悲はない…?  作者: いす
5/110

友人

5作品目

誤字・脱字があったら申し訳ありません。


廊下を全速力で駆け抜け、教室で荷物をとる。

いつもだったら嬉しいはずの帰宅が

恐怖に呑まれている。

玄関を抜け、家まで一直線に走って向かう。

だが、部活などをろくにやらずに生きていたために、途中で限界がきた。

怖すぎないか 女子よ。 全身は汗でぬれていて

顔はすごいことになっているであろう自分

他の人から見れば、それこそホラー映画でみる

ヤバイヤツから逃げてきた みたいな感じだろう。

(普段、女子と関わりがなかったからかもしれんけど…こ、怖い…)

二人とも美少女のはずなのだが、興奮的なドキドキよりも命をとられるのではないかというドキドキだった。

まぁ、俺が嫌いだったとかじゃなくて多分新崎争奪戦に負けたくないから必死になったんだよね?

嫌いとかそれ以前に関わったことがないから、

そうだろ。


…家についた。 結局新崎はどうなってしまったのだろうか、予想としては争っている理由もわからないまま止めようとしているのではないか。

そして美少女二人から

「「どうして分からないのかなぁ… この鈍感は。」」

とか言われていると思う。 

…これ以上新崎について考えるのはやめよう

犠牲になってしまったのだ、新崎は。

今は命があることに感謝して今日を過ごそう。


翌日、予想外のことが起きた。

(うぉぉぉぉぉぉぁぁ…)

筋肉痛だ、昨日の全力疾走が原因だ。

立とうとするとすっごくプルプルする、痛い

(学校どうしよ…まぁいっか…)

すこしでも体調が悪ければ学校に行かない。

それが俺だ

もう一回寝ようかなと、思っていたら

やけに家が静かだ、まだこの時間は賑やかなはずなのだが と思い時計を見ると、

あ、もう10時過ぎてる…

親は共働きだし、妹は学校… この時間はもう誰もいない。というか朝俺いなかったのに心配して見にきてくれたり、起こしにきてくれたりしないの? 妹がダイブとかしてくれないの?

あぁ…でもあいつ俺のことゲーム貸してくれる人としか思ってなさそうだな… 


プルプルしながらリビングにおりると、朝食が

置いてあった。

良かった…なにもないとかだったらやばかった

な… 

昨日 昼食とってなかってせいで夕食をいつもより多めにとってしまった… だからって今腹が減ってない訳がないのだが。 

他にもお菓子やらあるし、大丈夫だろう



…することがない 部屋から出てくるときゲームとか持ってくればよかったな…

というか今日の学校いつもよりはやくおわるんじゃなかったけか… 帰りにゲーセンとか寄りたかった…一人で

(あぁーすることがないー)

やばいな、足を犠牲にしてでもゲーム取りに行こうかな

と、立ち上がろうとしたときに

急にチャイムがなる。

(なんか頼んだっけな…)

そう思いつつプルプルしながら玄関にいき

扉を開けると…

「おっす!仁田大丈夫かー」

また、新崎かよ… ましてやまた心配されてるし

ん?というか

「新崎お前なんで俺んち知ってるんだ?」

高校に行って俺が自宅を教えたことはない。

悲しいな… 

「んー、先生に聞いたら教えてくれたぞ。あ、あと今日のプリントも渡された。」

そういって俺にプリントを渡す。

このプリントはもらっておいたほうがいいな、

こっちのは捨てよう。

「…今日なんで休んだんだ?」

新崎が急に聞いてくる。

お前を愛す人達のせいでな…とは言えない。

「まぁ、いろいろな」

あたりさわりない答えを返す。

「そうか、まぁ元気そうだしな!」

多分、コイツ上半身しか見てないな

下半身がプルプルしてることにきずいてない。

「プリント届けてくれてありがとな、気ぃつけて帰れよ。」

感謝を伝えて扉を閉じようとする。

…ちょっとまて昨日あれだけどっちと帰るか揉めていた二人がいないのは何故だ。

すっごい気になる。聞いてみようそうしよう。

「な、なぁ昨日は結局どっちと帰ることになったんだ?」

…なんだろう、この気になる男の子に

「い、いまさ き、気になっている人って いる?」

っていう女子みたいな言い方は

体験したわけではない。

「昨日?三人で帰ったぞ?といっても夏は迎えが来てたから、まぁ二人で帰ったってほうが正しいかも」

和解したのか…そうか… 

俺なんで脅迫されたん?

「あ、でもあいつら帰るとき顔赤かったけど大丈夫かなー」

無意識のうちに好感度を上げてらっしゃた。

さすがだな、

「でもどうしてそんなこと聞くんだ?」

なんででしょうね…

「なんとなくだ。」

やだ…すっごい…嘘…

「まぁなんだ、さっきも言ったが気をつけて帰れよ。」

他に質問することもない、さっさと家に帰り幼なじみと仲良くしてろ。せめてきになるとしたら

何故二人がいないか、さっきもそんなこと思いながら結局ちょっとちがったこと聞いちゃったし。

どうやって聞こうか全然分からん。

「お前、女の子二人は今日どうしたの?」

とか言いにくい…

「あ!そう!それだよ!」

ん?口にしてた?恥ずかしすぎひん?

と、思ったが口にはでておらず予想外のことを

言われた。

「お前んちっていまから大丈夫か?」

え?なにいってんのこいつ

「ん、いいぞ」

足のプルプルに耐えきれなくなり、どうやったら座れるかを勝手に脳が考え、かってに言葉を

だしてしまった。

いやぁぁぁぁぁぁ、本心とは真逆ぅぅぅぅぅ! 

痛みって怖いね。


「いやー筋肉痛だったのに悪いな」

自室にむかうときに足のプルプルに気づいた

新崎はすこし軽く謝る。

「もしかして今日休んでたのってそれのせいなのか?」

えぇ、恥ずかしながらね!

「まぁ、いっか。」

そうですか… 

自室に新崎が来てからまだ数分、だが俺からしたら数十分はたっている。

んー?!なんで俺がヒロインみたくなってるの?

なんで主人公に心配されてお家の中まで来られてるの?そうか俺はモブじゃない!ヒロインなんだ! んな訳ない。 

どうしよう。

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