クロワッサン
二十四話目
誤字・脱字があったら申し訳ありません
「…ち、違うんだぞこれは!」
ゆっくりゆらゆら歩いて新崎に
近づいていく笠木さん。
それを見て様々な言い訳をする新崎。
冬花ちゃんは先程までは怒っていたが
たくさんのパンが入っている
カゴを見つけると食欲が勝ったのか
そこに釘付け。可愛い
「…何がどう違うのか説明してよ!ていうか夏もはやく離れてよぉ!」
…どうせ新崎達はいつもの言い合いが
始まるのでカゴからクロワッサンを取り
冬花ちゃんに餌付けをしようと思う。
「えっと…食べる?」
なついてくれ…なついてくれ
そう心で思いながら冬花ちゃんに
クロワッサンを渡す。
「あり…がと」
そう言いながらクロワッサンを二つに割る。
そして片方のクロワッサンを
腕を伸ばして俺の体辺りに上げてくる。
なんだろ、お前もこんな風にしてやるぞ的な
ことなんだろうか…違うか。
「あげる…」
「あ、ありがとう…」
「うん…」
渡したあと冬花ちゃんは
もう片方のクロワッサンを
口に入れる、
すると幸せそうな顔をした。
うわぁぁぁぁ可愛いすぎるぅぅぅぅ!
「…?」
首を傾げないで可愛すぎるぅぅぅぅ!!
感情をおさえることができず
顔に手を当ててよくわからない動きをする自分。
えぇそんなもの見れば首をコテンって
しますよウワァァァァァ!
「…食べないの?」
「え、あ、あぁ」
急いでクロワッサンを口に入れる、おいしい。
…急に現実に戻された感じがする、
現実から引き離すのも戻すのもできる
冬花ちゃんてやっぱ天才。
「おいしい?」
「あ、うん、おいしいよ」
これからはクロワッサンを大好物として
俺は生きていく。ダメそう。
「…一つ聞きたい…いい…?」
「いいけど…あ、どうでもいいけど恋人募集中
です」
絶対俺のことじゃないけど…一応…
「……?灯のことじゃない…陽斗の…こと
さっきのあれは…陽斗からじゃ…ないよね?」
まぁ…当たり前ながら俺のことじゃなかった、
…ちょっと期待してました。
「さっきのは…うん、陽斗からじゃないよ」
「なら…いい…うん…よかった…」
いいなぁ新崎…でもなんか憎めないのが新崎、
おのれ主人公補正。
モブ補正とかないですか?
「ねぇ、灯くん」
「うぉっ」
いきなり笠木さんに話しかけられて変な声が
出てしまった…
「えっと、ちょっと大変かもなんだけど朝食、
お願いしちゃっていいかな?私たち先に隣の部屋に行って陽斗に話しておきたいことがあるから」
いい笑顔の笠木さんの後ろには
少し怯えている新崎が。
何言われたのお前…
「お、俺も灯の手伝いを…」
「陽斗料理できないでしょ!さっ!行くよっ!
夏も来てっ!」
「はぁ…わかりましたわ…」
そう言って三人は出ていった、
あの…俺の返事は…
「これ…持って…先に行ってるね…」
冬花ちゃんに話しかけられたので
そっちを見るとパンが入ったカゴを
なんとか持っている冬花ちゃんが。
「えっと、大丈夫?」
無言で頷いて冬花ちゃんは厨房を出ていく。
それと同時に新崎の悲鳴らしきものが
いっつも思うんだけどこういうときって
主人公何されてんだろうね




