表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桃色の百合  作者: 灰色の猫
2/2

事件発生


「ねえ、ミナちゃん」

「ソラ君に頼めないかな」


わたしがお願いしてるのは同級生のミナちゃん。中学に入ってからの付き合いだけど、女子特有の粘着なところが無くちょっと不思議で実は乙女な女の子。



カズ君の友達のソラ君と幼馴染みのミナちゃん。


「わかった、頼んでみるね」

「でも、アイツに頼んで大丈夫かな」


言葉とは裏腹に実は信頼しているミナちゃん。

こういうところがかわいいんだな。

大丈夫だよ、ミナちゃんが惚れてる男だから。



その日の放課後…


「ソラ君って、カズ君と、仲良いよね」


普段抑えている目力をここぞとばかりに解放する。

この質問で察してね、ソラ君。



「仲良いよ」

「俺は何をしたらいいかな」


さっすが、カズ君程じゃないけど男前なソラ君。話が早い。


その後、お勉強会のお願いをしてとりあえず解散。

この日の夜は久々に半身浴をして少しでもこの脂肪をあの世に葬る努力をした。

やれる事はやらなくちゃ。




次の日…

さっすがソラ君。

さっすがミナちゃんが惚れた男。



すんなりと勉強会の誘いを受けてくれたカズ君、マジ男前。


というわけで、ソラ君の家で勉強会。


学校からカズ君達と一緒に歩いたが道中はあんまり覚えてない。

ひたすらソラ君が喋ってた気が。


そして、なにげに男子の部屋に入るのも初めて。

初めてはカズ君の部屋が良かった。

だから、今回はノーカンにしようかな。

ソラ君、色々とごめんね。


ソラ君の家に入ると、なぜかミナちゃんが部屋まで案内してくれた。

いよいよ、わたしの推理は確信に迫るね。


けど、こっちの事件はとりあえず放置で。

わたしの本命を逃さない様にしないと…


勉強前に、カズ君がソラ君のお姉さんに対して興味を持ったような事件が発生。

なんでそんな良い身体してるの、お姉さんっ。

もうちょっと痩せないと……



でもそのあと、カズ君がわたしに対して笑顔を見せてくれるという事案が発生。

これはもう完全犯罪。


もちろん被害者はわたし。もう、なんでそんな無垢な笑顔ができるの。



その事件をきっかけに勉強会スタート。



………カズ君。

あなたはまさか……


勉強に対して興味がないだけ。

何故これだけの理解力を持ちながらあんな成績なのか…


本当に野球が好きなんだね…


ちょっとでも良いから、わたしに興味を持ってくれたなら嬉しいな……




あっという間の勉強会終了。

ソラ君の気づかいで帰りはカズ君と二人っきり。ありがとう、ソラ君っ。


そんな高揚した気持ちとは裏腹に、何も言葉が出ないわたし。


二人っきりなだけで舞い上がるわたし。


こんな気持ちをカズ君はまだ知らない。


野球以外の事には興味がなく、わたしの事もただの同級生としか見られてない。


この距離は変わるのかな……



「ユリカちゃんって、勉強教えるの上手いね」

「先生の授業より面白かったよ」


もはや犯罪級の笑顔を見せながらわたしに話してくれるカズ君。


「そ、そうかな」

「カズ君が、良かったらまた」

「分からないとこがあったら教えようか」


犯罪級の笑顔に対抗するも虚しくカッチカチの笑顔で精一杯の誘いを提案するわたし。


「マジで」

「それじゃあお願いするよ」


マジで、はわたしの台詞だよ。

マジですよ。



今日も脂肪燃焼に励まないと。

期末テスト前なのに大丈夫かな、わたし………

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ