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1話 異世界のレベル1

紀伊透「何してるの?考え事?」

こいつは紀伊透(きいと)。

幼馴染で、付き合っている。

龍太郎「いや、何でもない。それよりあそこの店に入らない?」

俺はあそこのカフェを提案する。

紀伊透「いいね!」

今は、いわゆるデート中だった。

まさか、あんなことが起きるなんて、思ってもいなかった。

カフェの中で、俺たちは、他愛無い話をしていた。その時、店の外で、驚くほどのたくさんの人が、一方方向に走っていくのが見えた。

龍太郎「なんだろうな。」

俺は気にせず食事を摂っていた。

紀伊透と一緒に。でも、突然。

ズガガガァァァァという音と共に、カフェの天井が崩れ去っていた。

龍太郎「?!」

ドラゴンだった。ドラゴンが屋根を破壊していた。

壊れた屋根から、たくさんの魔物らしき物が襲ってきた。

龍太郎「紀伊透!逃げるぞ!」

そう言って紀伊透の方を振り向いた。

龍太郎「…………え?」

血だらけ。どうしようもないほどにバラバラになった紀伊透を見つけた。

龍太郎「何で…………」

俺はそれを見つめていた。

魔物たちは、死体に群がる。

龍太郎「やめ…やめろ…やめてくれ………」

俺は、細い声しか出なかった。

その時。

グサッ!

と後ろから俺は、刺された。

熱い、刺されたところが。

俺は、倒れた。

意識が消える間際に見えたのは、男だった。俺と身長が同じくらいの、男だった。

そこで俺の意識は途切れた。

うーん。なんだ?

ここは?どこだ?

グーパーと手を握ったりしてみた。

自分の手には、何か草のような物が握られている。

ここは?

恐る恐る目を開けると、そこは草原だった。目の前には、巨大な街があった。

古臭い、中世ヨーロッパみたいな街並みだ。

龍太郎「なんだ…ここは…」

直後、自分が今まで経験したことを思い出した。

龍太郎「……!…」

俺は吐き出しそうになった。

もう耐えられない。あんな死に方…

俺は、吐き出しそうなものをぐっと堪えて、前を向いた。

すると、目の前にステータス画面みたいな物がでてきた。

龍太郎「レベル…1?」

画面にはそう書いてある。

でも、別に気にしなかった。

俺は、街に向かって歩き出そうとした瞬間。

???「ちょっと!やめなさいよ!」

1人の女の声が聞こえた。

見てみると、数人の男が、1人の女を囲んでいた。

チンピラ1「姉ちゃん。いいから金払って。俺ら怖いぜ。なんたってジェリルだからさ。」

ジェリルって何だ?そう思ってるうちに、女が言い返した。

???「ジェリルが何よ!私はジェリルに家族みんな殺されたんだ!あんたたちがジェリルなら、好都合よ!殺してやる!」

何やら熱くなっている。

???「行け!エクリプス・レイ!」

魔法のようなものを女が発射した。

チンピラにそれが当たり、チンピラは倒れてしまった。

???「まだ。まだだ。もっと魔法を入れて殺さないと…」

龍太郎「…」

俺は無言で、その女を止めに行った。なぜだろうか。そうしてしまった。

???「何よ!」

女は俺の手を払いのける。

その時、

シュガル「何だよ。全く。」

魔法陣が地面から現れて、瞬間移動してきたのか。男が現れた。

シュガル「ああーやっちゃった?ったくしゃあねーな。」

シュガル「俺はな。シュガルって言うんだ。お前らは?」

龍太郎「俺は、賀原龍太郎」

ネイン「私はネイン。お前もジェリルなのか?」

シュガル「…ああ。そうだな。」

途端にネインの目つきが変わって。シュガルに襲いかかった。

シュガル「お前ら2人。仲良く地獄行きだ。」

シュガルが、俺の見た、ステータス画面のようなものを見ている。

レベル36

と書いてある。

シュガル「俺の経験値にでもなってもらうか。」

シュガルが、ステータス画面に指を置いた。

ネインは、攻撃をやめた。いや、やめさせられたのか。

ネイン「お前……」

シュガル「お前はこれから攻撃できない。俺がこれから殺す。じゃあ。哀れだな。隣のお前も…」

俺は、ステータス画面を開いていた。

シュガル(なぜステータス画面を持っている?!それに、なぜ俺の干渉が…?)

俺は、ステータス画面の、「発動」という場所をタップした。

その瞬間。

シュガルは、気絶した。

シュガル「馬鹿…な…」


ネイン「えーっと。あの。ありがとう。リュ、リュータロー」

龍太郎「俺は。もう、行くよ。」

俺は、街に向かって歩いた。

別に何かあるわけではなかったけれど、何もすることがなかった。

でもそれ以上に困惑していた。

ここは何だ?

街に入った俺は、違和感を覚えた。

何で見たことのない文字が読めるんだ?

そのまま、周りを見ずに歩いて行った先。

冒険者ギルドと書いてある建物があった。

俺は、そこに入った。

何となく小説で読んだことがある。ここに入るのがテンプレだ。

ていうことは、ここは異世界なのか?異世界転生してしまったのか?

俺は、冒険者ギルドに入った。

スタッフ「えーっと。新規登録ですか?」

龍太郎「はい。そうです。」

スタッフ「ではこちらのご記入を…」

名前

賀原龍太郎

職業

無職

住所

不定

魔力値

不明

備考

特になし


これだけ見たら現世ではやばいやつだ。

でも、案外あっさり受け入れてくれた。

スタッフ「では、魔力値の測定を…」

スタッフが出してきた水晶玉に、俺は手を置いた。

スタッフ「平均値の120ですね。」

俺は平均らしい。

スタッフ「では、もしこれらのクエストの中で、達成しているものがあれば、今からのランクに影響しますので、申し出ていただけると…」

俺は、出された紙の、奥にある一つのクエストに目をつけた。

「危険人物、ジェリルの幹部シュガル」

生死は問わない。シュガルの捕獲または殺害。

龍太郎「あの、これは?」

俺はそのクエストを指差した。

スタッフ「いいえ。このクエストは、危険すぎるため、初心者には、できないように設定してあります。その分、報酬は高めですが……」

龍太郎「そうじゃなくて。もうやってあるんです。」

スタッフ「………」

「もう一度宜しいですか?」

龍太郎「そのクエスト。クリアしてます。」

投稿は2作品目です!

まだ不慣れなところはありますが、もしよろしければ次も見て行ってください!

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