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プロローグ
国いちばんの悪女が死んだ。
その噂は、国中に広がっていた。
教会の下を流れる川に落ちた。
「あの川だろ? 昔から伝説があるんだ。悪人はあの川に落ちたら、上がってこないって」
「まあ、あれだけの悪女だったんだ。死体が見つからないのも当たり前だろう」
誰もがそう言っていた。
彼女は神を信じない不届き者。
聖女を虐げ、王子の寵愛を欲しがり、最後には聖女にすがった。
そんな悪評が、いくつも広まっていた。
――国いちばんの悪女、シャルロッテ。
彼女は死んだ。そう、誰もが信じていた。
そんな中、一人の男が町を訪れていた。
彼が向かったのは、シャルロッテの一番の友人だったという女性のもとだった。




