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あの夏、僕は病室を抜け出した君と歩いた  作者: よっぴぃ
プロローグ

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夏の始まり

「今年は暑さが厳しいけ、熱中症には気をつけりよ」


「ちゃんと水分も取りようし、エアコンもつけちょうけ大丈夫よ」


電話の向こうで祖母が笑った。


母も祖母も行橋の方言で話していた。


「湊は?」


「ああ、外にも出らんで、家でゲームばっかりしようっちゃね」


「昔の子はみんな外に出て遊び回りよったんにねぇ」


「お母さんも?」


「そりゃあ、暗くなるまで遊んで、よく怒られたよ」


祖母は楽しそうに笑った。


「今度、湊も連れておいで」


「行橋に?」


「そう。久しぶりに一緒に遊びたいし、こすもっぺの花火も見せてやりたいけぇ」


その声はいつもより楽しそうに聞こえた。

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