<閑話>夏休み2
夏休み前半にあった祭りは終わり、今は夏休みの中盤ぐらいだ。8月の中旬くらい。前よりも暑くエアコンをガンガンにかけている。それくらいしないとまじで熱中症になるぜ。これは。
リビングでかき氷を食べている俺と翠花姉。蓮乃さんは服を畳んでくれている。
翠花「いよいよ今日は海に行くね。真くん」
真「うん。なにしようね」
蓮乃「スイカ割りとかビーチバレーなどいろいろ持っていきましょうか」
翠花「だね。あ、ネットとかはある?」
蓮乃「前に友達の家に行ったときに借りてきました。大丈夫です」
その友達有能すぎない?ネットなんて持ってるものなのか。
翠花「よし、じゃあ日菜子たちが来るまでの間に中に水着着こんじゃお。あ、真くん見ちゃだめだぞ?」
真「大丈夫だよ」
翠花「なら安心。じゃあ着替えてくる」
そう言い翠花姉は自分の部屋に向かったんだろう。階段を上がっていった。
真「翠花姉はいつの間に水着買ってたんですか?」
蓮乃「というよりも元々あるみたいですよ。日菜子さんが海によく行くらしいですし翠花さまもよくついていくんですよ。真くんが学校に通うまでは行けませんでしたがね」
真「あー…え?なんで僕が学校に通うまでは行けなかったの?」
蓮乃「なんでも真くんに刺激が少ないような服を選んでいたら2年くらいたっているらしいです」
真「おお…別に無理しなくてもいいのに…」
蓮乃「まあ実際に聞いたらお気に入りの水着が破けたりサイズが合わないとからしいですけどね」
真「…」
実際は違うのかよおい!ありがとう…って思った俺が馬鹿みたいじゃねえか!
蓮乃「まあ翠花さまは成長具合がおかしいですし、すぐに合わなくなっちゃうんですよね」
真「身長大きいもんね」
蓮乃「身長も胸囲もすべてが大きいですからね。うらやましい限りです」
そこに関してはノーコメントだ。
そんな会話をしていると…
「ガチャ」
ドアが開いた。そしてそこに立っていたのは…
翠花「じゃじゃーん。どう?似合ってる?」
白色と緑色を基調としたとても薄い服を着た翠花姉だった。後ろにはフードがあるし、腕が全部隠れるくらいにはダボダボな服だ。ズボンは太ももの真ん中くらいで、それより下は素足だった。結構素肌が出てて刺激が少ないわけがない。我慢してはいるが、いつ鼻血が出てもおかしくない。それくらい魅力的な姿だった。
真「か、かわいい…」
翠花「ほんと!?やった。前一緒に日菜子と買いに行った甲斐があったよ」
蓮乃「中に水着も着てますよね?」
翠花「そりゃあもちろん。けど今は見せないよ~。あっちに着いたらこれを脱ぐだけで見れるから楽しみにしててね」
真「うん!」
俺は翠花姉の水着姿を楽しみにしながら二人を待った。
少し時間がたち、玄関からチャイムが鳴った。
「ピンポーン」
俺はその音を聞いて玄関のドアを開けた。
真「はーい」
そこに立っていたのは…
結夢「おはよ!真くん!」
日菜子「お、やる気満々だね。じゃあ行こうか!」
結夢と日菜子さんだった。2人共翠花姉みたいな服を着ていて、そっちの方がやる気がありそうだ。ん?俺はどうかって?俺も一応みんなみたいな服を着ている。赤色のやつだ。結構着心地がいい。
俺は翠花姉と蓮乃さんを呼びに行った。2人がリビングから出てきた。だが俺は少し疑問があった。
真「蓮乃さん。さっき言ってたスイカ割りとかビーチバレーとかって…」
蓮乃「ああ、大丈夫ですよ。私の能力で全部持っていけますから」
真「え、そんな便利な能力があるの?蓮乃さんって」
蓮乃「あれ、言ってませんでしたっけ?」
真「聞いたことないかも」
蓮乃「そうでしたか。私の能力は偉人能力の『ジャンヌダルク』と現象能力の『ディメンションホール』なんですよ」
真「ん?でぃめんしょんほーる?」
翠花「ディメンションって言うのは次元だね。蓮乃が発動すると別の次元に行ったり、そこに置いておくことが出来るんだ。そこでいろんな荷物を持ってもらってるの」
次元を操れる…結構やばい能力を持ってないか?便利でもあるし強そうな能力だ…。意外かもしれない。蓮乃さんがここまで強そうな能力を持っているのは。
日菜子「結構助かってるんだ~。荷物とか全部お願いしてるもん」
翠花「いつもありがとね。蓮乃」
蓮乃「いえいえ。使えるものなので遠慮なく」
日菜子「んじゃあ、行こうか」
結夢「うん!」
玄関の鍵を閉めて、俺たちは海に向かった…のだが…
真「ねえ翠花姉。どれくらい歩くの?」
翠花「うーんと…2時間くらいかな?」
真・結夢「2時間!?」
おいおい…そんなに歩いたら死ぬて…。なにか良い手は…あ、あるじゃないか。俺の能力に。
真「ねえみんな。空き地に行かない?」
日菜子「いいけど…なんで空き地?」
真「いいからいいから」
俺たちは空き地に向かった。
歩みを進めると、空き地に到着した。
結夢「ここでなにするの?」
真「まあ見ててよ」
俺は神気を開放した。そして大きく息を吸った。それと同時、神気がどんどん増えていった。20億だ。夏休みの間の鍛錬の甲斐あって神気の上限も前よりも増えた。
そして朱雀を開放した。俺は朱雀の姿になった。
翠花「あ、そうか。真くん飛べるじゃん」
日菜子「え!?あ、そういえば体力テストで結夢を乗せて飛んでたね…」
結夢「もしかして…」
俺はみんなは乗れるくらいまで姿勢を下げた。みんながその姿勢をとった意図を汲んだのか俺の背中に乗った。間違ってないから俺は何もしなかった。
全員が乗り、俺は空を飛んだ。
結夢「わあ…!高いね!」
翠花「歩かなくもいいし、歩くよりも着くのが早いし、いいこと尽くしじゃん!」
日菜子「ちなみに方向はわかってる?」
…わかってません。助けてください…。飛んだのはいいけど場所分からんのよ…。俺は首を横に振った。
日菜子「そっか。でも大丈夫。こっからまっすぐの方向だから。直進し続けてくれればいいよ」
あ、そうなの。直進ならこれをキープすればいいから楽だ。
朱雀{ならば真よ。主導権をわらわに渡せ。お主は体を休めておればよい}
真{寝ててもいいの?}
朱雀{それはいかん。お主が寝ると能力が解除されみな地面に叩きつけられるぞ}
真{それはいかんね。まあ頼むよ。朱雀}
朱雀{承知した}
俺は朱雀に移動をに任せ、景色を楽しんだ。空中にいれるのはこの朱雀の状態だけだし、この状態になることも滅多にない。加えてこの高さまでいることはまずない。何も気にせずに景色を楽しめるのはいい機会だ。
日菜子「んでさ、今日はなにしようね」
蓮乃「私は一応ビーチバレーの用意とスイカ割りくらいですけど…」
翠花「まあ泳げばいいでしょ。せっかくの海なんだしね」
結夢「そうですね!たくさん泳ぎましょ!」
そんなガールズトークを聞きながら俺は目的地にどんどん向かっていった。
結構時間がたったのかな?20分くらいだ。そうすると見えてきたのは…
翠花「お、見えてきたね。ヒーディキュア特有の海、『エメラルドブルー』が」
結夢「いつ見ても緑色だね~。けど実際に近づくと青色になるっていう不思議な海」
蓮乃「では真くん。見えるかわからないですが、あそこの建物に向かってください」
俺は進路変更をした。あの木の家だな。そこの近くに俺は降りた。
翠花「うん、お疲れ様。真くん」
日菜子「いやー楽だったよ。ありがとね」
俺はみんなを下ろし、人の姿に戻った。
真「結構遠いんだね。少し疲れたよ」
翠花「うん。お疲れ様。ありがとうね」
真「うん。大丈夫だよ」
朱雀{…いやわらわが飛んだじゃろうて…なにを自身の手柄にしようとしとるんじゃ…こいつは全く…}
朱雀の愚痴が聞こえた気もするけど、まあそんなの気にせずに行こう。
翠花「じゃあ、荷物は海の家に預けて一旦泳ぎに行こうか!」
日菜子「おー!」
そう言い蓮乃さんは海の家に向かった。ちなみにその日は少し涼しいくらいの気温だったのもあって客は多くいた。海の力ってすごいね!家だと結構暑かったのに。
蓮乃さんが荷物を置いてきて戻ってきた。その間俺たちは浮き輪を膨らませていた。
翠花「よし!行こうか!」
そう言い、翠花姉は着ていた薄い長そでを脱いだ…!その姿はまさに…女神だ…!
緑色の胸と腰あたりに緑の生地とそれを支えるだけの紐があるだけで、それ以外には白い靴を履いているだけだった…!しかも髪に白色のハイビスカスの花があって、美しいを体現したかのような姿だった…。
日菜子「おー!なら私も!」
そう言い日菜子さんも服を脱いだのだが…それもすごかった。クリーム色の生地が肩から胸まで覆っている水着のようだ。腰には翠花姉と同様に生地と紐があるだけ。
…刺激が少ない服を選んだとは?もう鼻血案件だ。まじで2人共似合いすぎだし可愛いし…これはチートだ。
結夢「お姉ちゃんたち…すごいね…」
蓮乃「ええ…。あんなの着れる自信わたしにはありませんね…」
2人は翠花姉と日菜子さんを見て自信を失ったのか結構控えめだ。別にそんな必要はないと思うが…。
俺は2人に言ってみた。
真「2人も上着脱いじゃってよ。僕も脱ぐからさ」
結夢「真くん…」
蓮乃「まあ…脱がないとなんのためにここに来たんだって感じですよね。よし…脱ぐか」
結夢「わ、私も!」
真「じゃあ僕も」
俺たちはみんな上着を脱いだ。蓮乃さんも結構すごかった。なんで自信がないのか不思議なくらいに。それに結夢も似合ってた。俺はその2人を見て逆に俺が一番似合ってないって思ってしまった。だって学校で使った水着だぞ?赤色の線が入ってる紺色のパンツだけだ。それに比べれば2人は十分に似合ってる。
翠花「よし、みんな脱いだね!じゃあ海に入ろう!」
日菜子「おー!」
2人が走りながら水の中に入った。それを見て俺と結夢と蓮乃さんも入った。結夢は浮き輪を持っていた。
真「冷たいね…」
蓮乃「これくらいならまだなんとかなりますが…」
結夢「私は浮き輪で浮くことにします」
あの2人はもうめっちゃ泳いでた。神気を使ってるのかもしれないが、スピードがもう異次元で、俺たちの視界にはもう2人はいなかった。
蓮乃「2人はやっぱり早いですね。まあ私たちは安全なところでゆったりしていましょう」
ほんとに2人が見えないから、俺たちは砂浜よりのところでゆったりしてた。
ゆったりしていると…
「バッシャーン!」
水が大きく盛り上がった…そこには…
翠花「ふう、結構泳いじゃったよ」
日菜子「翠花速すぎだよ。追いつくのに苦労しちゃった」
翠花姉と日菜子さんだった。濡れた髪をかき上げる翠花姉はとても美しかった。
翠花「どう?楽しんでる?」
結夢「はい!とっても楽しいです!」
翠花「それはよかった。じゃあビーチバレーいっちゃおっか!蓮乃、お願いしてもいい?」
蓮乃「お任せを」
蓮乃さんが海の家に向かった。
蓮乃さんが戻ってきて、ビーチバレーの用意を持ってきてくれた。手分けをして俺たちは準備をした。
みんなで協力したこともあって早く終わった。ちなみに日菜子さんはよく友達とバレーをするらしく準備には慣れていてここでも準備を率先して動いてくれた。おかげですぐに終わった。
日菜子「じゃあ始めようか。どうやって分ける?」
翠花「ここはやっぱり家族で分けよう」
結夢「ってことは…」
真「僕と翠花姉、結夢と日菜子さんってこと?」
翠花「そゆこと。こういう機会でしかできないと思ってね」
確かにそうかもな。バレーボールは6人で1チームだが、ビーチバレーなら2人のイメージがある。俺たちはさっき翠花姉が言った通りに分かれた。
蓮乃「みんな分かれましたね。では…よーいスタート!」
翠花姉がサーブを打とうと構えた…!
翠花「よし、いっくぞー!」
翠花姉がトスを上げてボールを叩いた!これはまっすぐに俺の方向に…ん?俺の方向?
真「ぶ!」
日菜子「あ」
俺は翠花姉から放たれたボールで顔面に痛みが…
翠花「ごめん!真くん!」
真「あ…だ、大丈夫…」
日菜子「やっぱり翠花は球技だけは絶望的だったね」
翠花「あうう…」
前の体力テストもそうだったじゃないか…この人は能力も使えるし頭もいい。だが唯一の欠点がある。それは…球技だけは絶望的なんだ…。もちろん肩は強いんだろう。ボールもめっちゃ真上に投げれてたしな。けど…ノーコンが過ぎるんだ…。
日菜子「ん~…。蓮乃さん、一度翠花と変わってみてくれませんか?」
蓮乃「え?ええ、構わないけれど…翠花さま、よろしいですか?」
翠花「うん…」
そう言い翠花姉と蓮乃さんが入れ替わった。
翠花「スタート~」
そう言い翠花姉がホイッスルを鳴らし、蓮乃さんがトスを上げボールを打った。そのボールは俺のところにくることなくネットの奥に、日菜子さんの方に向かっていった。
日菜子「よっと」
そのボールを日菜子さんがしっかりと上げた。そして結夢がそのボールをぎこちないながらも上げた。
日菜子「いいボール!じゃあ…いくよ!」
日菜子さんがネットを超える高さで飛んだ…。そして…
「バン!!」
ボールが心配になるくらいの音がするスパイクを打ってきた…。そのボールは俺の方向に来ていた…。俺はとっさにそのボールに指を向けた。すると…
蓮乃「真くん!アンダーです!」
そう言った。俺はその声でとっさに腕を下ろしてボールが上がりそうな角度にした。すると…
「ドン!」
俺の腕からもえぐい音が聞こえた。さらにそのボールはネットに向かって緩やかな曲線を描きながら飛んでいる…。
蓮乃「今!」
その声と同時、蓮乃さんが俺が上げたボールに向かって飛び、そのボールをスパイクした。そのボールは…
「バン!」
またもや心配になりそうな音を立てていた。大丈夫かなボール。
そのボールは…
日菜子「ふ!」
日菜子さんのナイスセーブによってボールが上がった。そのボールを結夢が再び上げ、そのボールを日菜子さんがスパイクを打つ。そのボールは蓮乃さん目掛け打たれた。蓮乃さんが構えた…
蓮乃「よっと」
とてもいいボールが上がった。それはネットの近くまでいっていて、とても高かったが緩やかで打ちやすそうなボールだった。
蓮乃「やってしまいましょう!真くん!」
真「は、はい!」
結構な高さのボール…しかも3回で打つんじゃなくて2回…だがやるしかない…俺はそのボールに向かって飛んだ。だが…俺のジャンプ力では全く届いていなかった…。
蓮乃「神気使っちゃっていいから!」
その声と同時、俺は一気に神気を開放し、再びジャンプをした。そのジャンプは…
結夢「え!?真くんそんなに飛べるの!?」
結夢が驚くくらいには飛べているらしい。実際、ネットは超えている。そしてそこから俺がスパイクを打った。
「バン!」
そのボールは神気を含んでいるのもあるんだろうがとても速かった。
日菜子「く!」
日菜子さんが俺が打ったボールに向かって飛び込みで手を伸ばしたが…
「ズザ…」
俺が打ったボールは砂に落ちた。俺が打ったボールの方が早かった。
日菜子「くっそ!神気使うのはずるでしょ!」
蓮乃「いえいえ、使っちゃいけないなんてルールはございませんよ~」
日菜子さんと蓮乃さんがルールについて話している。完全に俺と結夢は置いてけぼりだ。
2人の話し合いが終わり、結局神気は使ってもいいことになった。そのルールを適用して俺たちはビーチバレーを再開した。
接戦で進むビーチバレー。残り1点で勝利が決まる両チームは、必死にボールに食らいついた。
日菜子「ふ!」
蓮乃「はあ!」
主に2人がめっちゃ頑張ってて、俺と結夢はボールを上げる係になってた。そして俺が上げたボールを蓮乃さんが打つ…
蓮乃「はあ!!」
そのボールは日菜子さんの腕1本分奥にいき、砂に着いた。
蓮乃「よし!」
日菜子「くっそー!」
試合終了のホイッスルが鳴った。2人共いい汗かいてる。
日菜子「次やるときは勝ちますからね!」
蓮乃「受けて立ちますよ~」
結夢「次!スイカ割りやろ!」
翠花「よしやろう!」
ビーチバレーの用意を片付け、布とスイカと棒を蓮乃さんが持ってきた。
蓮乃「ではさっそくやりましょうか」
そう言い蓮乃さんは少し離れたところに布を敷いてその上にスイカを置いた。
翠花「誰からやろうか?」
日菜子「じゃあ私から~」
そう言い日菜子さんは棒を持った。そして翠花姉が目が隠れるように布を結んだ。
日菜子「みんないい~?」
結夢「大丈夫!」
日菜子「いっきまーす!」
日菜子さんがスイカの方にどんどんと向かっている。けれど…
翠花「え?もう過ぎたよ?」
日菜子「え?じゃあ…この辺だ!」
「ドン!」
日菜子「あれ」
翠花「ふ、日菜子~。どこに向かって振ってるんだか」
…翠花姉も悪いな…実際には結構的確な場所で振ろうとしてたのに、それを翠花姉が言ったことで外させたのか…。
日菜子「少しずれちゃったかな。まあいいや。一人一回、次は…翠花やってよ」
翠花「任せんしゃい」
そう言い翠花姉は布と棒を受け取り、目元に着けた。
翠花「よし、いっくよ~」
翠花姉が進んだ。結構足元がおぼつかないようだ。まあ前見えないもんな。日菜子さんが異常だったんだな。俺は翠花姉に向けて声をかけた。
真「翠花姉~こっちこっち」
翠花「お、そっちか!」
翠花姉が先ほどとは違い、俺の方に向かってきた。
日菜子「もうちょっと!」
翠花「了解!」
その声で翠花姉が少しスピードを上げた。その時…
「ドン!」
真「あ」
翠花「ん?何か蹴った?」
日菜子「翠花がスイカを蹴った~笑笑」
スイカが宙に舞っている…。そのスイカは…
結夢「わわ!」
結夢の方に向かっている。結夢は取れるのだろうか…。
結夢「キャ!」
スイカが結夢の頭にクリーンヒットした…。結構痛いんじゃないか?
翠花「結夢ちゃん!大丈夫!?ごめん…」
結夢「いたたた…。あ…大丈夫ですけど…ごめん…スイカ割っちゃった…」
真「え?」
もしかして…頭の固さでスイカが割れたというのか?それはもう…やばいとしか言えんのよ…。
日菜子「うーん…スイカってまだあるっけ?」
蓮乃「そんなこともあろうかとあるんですね」
なんであんの?怖いわ~。蓮乃さんが少しだけ輝く異空間からスイカを取り出した。
蓮乃「次はだれがやりますか?」
真「あ、じゃあ僕やっていい?」
日菜子「いいよ~」
棒を受け取り、日菜子さんに目隠しをしてもらった。
真「うわ…何も見えない…」
完全に真っ暗だ。これは見えないわけだ…。
翠花「真く~んこっちこっち」
俺は翠花姉の声がするほうに向いた。翠花姉の二の舞にならないようにゆっくりと進んだ。
日菜子「もうちょっと進めばあるぞー」
真「はい!」
結夢「そこだよ!真くん!」
真「わかった!」
俺はその指示を聞き、俺は大きく振りかぶった。
真「フン!」
「ボキ!」
…何か聞こえちゃいけないような音がしたし、俺が持ってる棒の先端の方に虚無感が…
日菜子「どんだけ力入れたの?」
翠花「棒を折るとは…」
やっぱり折っちゃったっぽい…そこまで力を入れたつもりはなかったんだが…
真「ご…ごめん…」
日菜子「まあしゃーない。蓮乃さん、棒って」
蓮乃「ありますよ」
なんであんだ?この人完璧すぎない?
結夢「じゃあ今度は私!」
結夢が棒を持ち、目隠しをした。
結夢「いっきまーす!」
そう言い結夢が結構大股で進んだ。
日菜子「少しずれてきてる!」
翠花「少し右に!」
真「ああ行き過ぎ!ちょっとだけ左!」
結夢「うん!」
そしてついに結夢がスイカの目の前まで来た。
日菜子「いっけー!結夢!」
その声と同時、結夢がゆっくりと棒を振りかぶった。その棒は…!
「ドン!」
翠花「おー!」
真「やったよ!結夢!」
結夢「ほんと!?やったー!」
結夢が腕を上げて喜んでいる。しかもとてつもないほどのジャンプをしている。そしてスイカは真っ二つに割れていた。棒で叩いたのに真っ二つというのはどういうことだ?まあいいか。
蓮乃「ではきれいに割れましたし、いただきましょうか」
結夢「はい!」
そう言い蓮乃さんがスイカを5等分してお皿に盛った。
5人「いただきます!」
日菜子「ん~!おいしいー!」
翠花「ジューシーだね~」
真「おいしー!」
結夢「自分でやった分美味しいや!」
全員が満足いく美味しさだった。
全員が食べ終わり、帰ることになった。
日菜子「今年は過去一楽しかったー!」
翠花「やっぱり人が多いといいよね~」
真「初めてだったけど楽しかったよ」
結夢「来年も行きたいです!」
蓮乃「きっと叶いますよ」
みんながそう言い、夕焼けを見た。水平線に浮かぶ夕日はきれいだった。俺たちはその夕日を見ながら、俺は鳥の姿になり、みんなを乗せ、日菜子さんたちの家に寄って2人を家に戻し、屋敷に戻った。
3人とも疲労があったこともあって、歯磨きやお風呂を済ませてすぐに寝た。
少し時が経って夏休み最終日、俺と翠花姉は同じベッドで寝ていた。朱雀のモーニングコールすらまだない時間、突然…
「ドンドンドン!」
ドアが突然大きな音で叩かれた…。俺はその音に気づき、俺は飛び起きた。
真「な、なに?」
音と俺が発した声に反応したのか翠花姉が目を覚ました。
翠花「ん?どうしたの?真くん…」
真「ドアを叩いてる人が…」
翠花「ああ…今年も来たのか…」
真「え?今年も?」
翠花「ごめんなんだけど、一回真くん出てきてくれる?それでいた人に、私はまだ寝てるって言ってきてほしいの」
真「わ、わかった」
俺は翠花姉からのお願いを聞いて、玄関に向かった。そしてドアを開けると…
真「はーい」
日菜子「お、真くんじゃん。翠花いる?」
真「翠花姉?ま、まだ寝てるけど…」
日菜子「まじか…起こせる?」
起こせる?ってサラッと聞くなよ…。朱雀のモーニングコールがないということは、6時半よりも前だぞ…。そんな時間に翠花姉になんの用なんだ…。
真「起こすのはちょっと…」
日菜子「まあそうだよね…。少ししたらまた来るよ。今度は結夢も連れてくるよ」
真「う、うん…」
そう言い、日菜子さんは帰っていった。俺はそれを見届け、玄関のドアを閉めた。俺は翠花姉の部屋に戻った。
翠花「どうだった?」
真「翠花姉いる?って聞かれたからまだ寝てるって言っといたよ」
翠花「ないす~」
そんな会話をしていたら突然…
「ガラガラ」
窓が開いたのだ…。俺は驚いて、開いた窓の方を見た。そこにいたのは…
日菜子「すーいーか。起きてるじゃーん」
めっちゃ笑顔の日菜子さんがいた…。まだ日が昇っていないこの時間に見るその笑顔は…めっちゃ怖かった…。俺は怖さのあまり、部屋にあるぬいぐるみを投げつけた…。
日菜子「ぶ!」
翠花「いい投げ方だ」
日菜子「なにするのさ、真くん」
真「いや、めっちゃ怖くて…」
翠花「だってよ。真くんが怖がってるし、それに免じて帰れ!」
日菜子「言い方ひどくない!?私用があってきたのに…」
翠花「こうなったらもうだめだ…やるか…今年も…」
真「な、なにを?」
日菜子「私のしゅ・く・だ・い♡」
頑張ってくれ。翠花姉。俺はノータッチだ。
翠花姉は発狂しながら手伝ってた。日菜子さんは答えをめっちゃ写しながら課題をやってた。
結局結夢は来なかったし、俺はその光景をちょくちょく見ながら道場で鍛錬をしていた。蓮乃さんと一緒に覇王流の稽古をした。
今日は結構鍛錬をした。蓮乃さんもよく頑張ったと言ってくれるくらいにはやったっぽい。そして俺たちが道場から出て2人のもとに戻ると…
翠花「あ…真くん…おかえり…」
日菜子「お、終わった…」
色が抜け、真っ白に燃え尽きたかのような2人がいた。
蓮乃「真くん。ああなっちゃだめですよ」
真「は、はーい…」
そんな騒動もありながら、夏休み最終日を終えた…。
みんなもちゃんと夏休みの宿題は計画的にやろうね!




