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天帝転生~前世で王を夢見た俺は異世界で皇帝を目指す~  作者: おかしなお菓子
第2章 鍛錬編

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第12話 戦闘後の日常

彼らとの戦闘を終え、俺たちは翠花姉の屋敷まで歩いて帰っていた。俺はここにいる2人の印象がガラッと変わった。普段はのほほんとしている翠花姉。だが、いざ戦闘となれば圧倒的な実力を持っているにもかかわらず、医者になるという夢を掲げ、戦闘で戦った相手でも傷を治すという優しい面がある。蓮乃さんは翠花姉に仕えていて家事は相当なものだが、戦闘面ではそこまでだと思っていた。だが蓋を開けてみれば、獅道という男と対峙しても無傷で勝利してみせた。この人は相当に強いのだろう。我流という男でも彼女とはやりたくないと言っていた。それほどまでに強いということだ。そんな二人と共に俺は屋敷に帰った。


翠花「戦闘はやっぱり疲れるね。けどご褒美のお肉だー!」

蓮乃「そんな翠花さまにご報告です。なんとお肉の解凍が済んでいません」

真「あ」


翠花姉は氷にでもなったかのように全く動かなかった。少しでも叩けば割れるんじゃないかと思えるほどに。そんな翠花姉を俺はつついてみた。氷が解けたように翠花姉が動き始めた。


翠花「なんでよー!もう!私お風呂入ってくる!真くん行くよ!」


やっぱり俺もか…そんな風に思っていたらもうすでにお風呂場にいた。


翠花「全く、お肉の解凍が済んでないなんて!お腹減ったんだよ私は!そうは思わない?真くん!」

真「あ、う、うん!そう思うよ」

翠花「まあ…いいや!あの子火系の能力持ってるし私らが出たら多分終わってると思うよ」

真「蓮乃さんって火系の能力持ってるんですか?」


そんな会話をしながらお湯につかったが…蓮乃さんが火系の能力を持っているというのは初耳だ。確かに彼女の目にも色はあったが赤色系統だったような覚えはない。どちらかと言えば黄色系統だったような感じがするが…


翠花「偉人能力(レイエン)の一つだね。『ジャンヌダルク』っていう人。彼女は昔の戦争で劣勢だった軍を鼓舞して勝利に導いたという伝説があることで有名。彼女は騎士で戦場に自ら赴くような人らしいね。そして彼女は神の声が聞こえたとか。だけどそんな彼女も敵軍に捕まって火刑によって罰せられ亡くなった。こんなことがあったっていうのを蓮乃はジャンヌダルク本人に聞いたらしいね」

真「本人?」


ジャンヌダルクは既に亡くなってるのではなかったのか?どんな方法で…


翠花「うん。ジャンヌダルク本人が蓮乃の『こころの世界』に現れて、自身の身にはこんなことがあったって話したんだって」


こころの世界?また知らない名前だ。だが翠花姉はそのまま続けた。


翠花「そしてそれに共感した蓮乃は彼女を焼いた火を自身の能力として使う。それはジャンヌダルクが体験した痛みを他の人にも味わせるために能力として使ってほしいんだって。神様の声が聞こえる能力の方がいい気もするけどな~」


蓮乃さんもジャンヌダルクの話を聞いて能力を使えると言ってもそんな理由では使いたくないと思うがな。まあ火系の能力ならいいのかな。


翠花「あ、てかこれは言ってないね?こころの世界の話」

真「うん。されてないよ」

翠花「だよね~。まあ偉人能力(レイエン)にしかないとされてるんだけどね」

真「そうなの?」

翠花「うん。『こころの世界』はその能力の偉人と対面することができる空間なの。私なら沖田総司と会ったことあるよ。マリリンとも。けど彼女とは対面じゃなかったな。書庫にいてその空間全体から声が聞こえたみたいな不思議な感覚だったってのは憶えてるよ」

真「そこは偉人によりけりってことなんだね」

翠花「そういうことになるね」


なるほど。つまり偉人次第では歴史を動かしかねないものすらも話してくれる可能性もあるのか。


翠花「まあ真くんは神話能力(ゼナン)。偉人じゃなくて神様だからまずまずこころの世界には来ないかもね。わからないけど」


そうだ。俺は神話能力(ゼナン)を持っている。ということは話すことすらできない可能性があるのか…どうなるか発現しないとわからないな…


翠花「そこも確かめるために早く真くんに神気について説明しないとね」

真「明日教えてもらえるんだったっけ?」

翠花「そう。いや、本当は今日教えるつもりだったんだよ?けど話してないことが多すぎて能力説明で終わっちゃった。そこは申し訳ないと思ってる。本当に」

真「まあ能力についての説明を今日してもらえれば明日から神気の説明にすんなり入れると思うから。大丈夫だって」

翠花「ありがとうー!じゃあ今日の能力のクイズでもしちゃおっかな?」

真「いや!大丈夫!」

翠花「自信ないんだ?」


翠花姉はクスクスと笑いながら言っている。良くない顔だな?だが俺は屈しないぞ。


真「いやあるし?けどお風呂だと長くなるかなって思っただけだし?」

翠花「じゃあお風呂あがってご飯食べたらやろっか」


やっぱりこの人いやらしいんだよな…逃げ道を作ってもすぐに逃げ道消されるんだから。早すぎるよ。頭の回転が。


真「えっと…勘弁してください」

翠花「まあ冗談だよ冗談♪」

真「よかった…あ」


俺は一瞬で顔が青ざめた。この人は緩急もあるんだった。そのせいで気持ちが緩んでしまった。その隙をつかれた。


翠花「やっぱり自信ないんじゃん!素直にそう言ってくれれば教えてあげるのにな~」

真「うう…ごめん。翠花姉」

翠花「まあ複雑だもんね。能力って。後でわからないとこを教えて?そこをわかりやすく教えるから」

真「ありがとう!」


そんな会話をし、気づけば40分くらい経っていた。まだ2人とも体を洗ってない。


翠花「気づけばこんな時間か。体洗ってないね。一気にやっちゃおう。はい、ここに座って~」

真「全身洗ってくれるの?」

翠花「うん。任せて!」


そう言い翠花姉は手際よく洗ってくれた。そして彼女も洗い終わった。そして浴槽に二人とも入った。


翠花「じゃあ100数えて出ようか」


よくこんなのやったな。小さいときにやる定番だとおもっている。俺はしっかりと100数えた。翠花姉は数えている俺を微笑んでみていたような気がしたな。


真「・・・98!99!100!終わったよ!翠花姉!」

翠花「よし、じゃあ出ようか」


そう言い翠花姉と一緒に出た。翠花姉がタオルで拭いてくれた。自分もやってくれるのが楽だから何も言わないしな。そして着替え、リビングに向かった。そこには解凍が終わり、すでに机には大きな肉が並んでいた。そして蓮乃さんはソファーに座っていた。


蓮乃「出られましたか。長かったですね」

翠花「まあね。さ、ご飯だよ」

真「それじゃあ…」

3人「いただきます!」


そう言い俺たちは夜ご飯をしっかりと食べた。雑談もあったが今日あったことの内容が濃すぎて疲れていたのだろうか。会話の内容を全く覚えていない。



そして俺たちはご飯を食べ終わった。


3人「ごちそうさまでした!」


ご飯の片づけを蓮乃さんがしてくれていた。だが、俺は強い睡魔に襲われた。


真「翠花姉…眠たい…」

翠花「そっか。まあ疲れたよね。歯磨きして寝ようか」


これは俺のわがままなのだがそれでも彼女は俺に合わせてくれた。一緒に歯磨きをして、共にベッドに入った。


翠花「お疲れ様。真くん。明日は神気の説明もあるし、早く寝ようか」

真「うん…」


俺はベッドに入ってすぐに意識がなくなった。それほどに眠かった。



朝日が昇り、カーテンからの木漏れ日が俺を起こした。


翠花「あ、おはよう。真くん」


翠花姉はすでに起きていた。俺は時計を見た。9時を指していた。


翠花「熟睡だね。13時間くらいかな?それくらい寝てたよ」

真「そっか…」

翠花「じゃあルーティーン行こうか」

真「うん」


そう言い翠花姉と俺ははリビングに向かい、用意されていたご飯を食べ、歯磨きをし、朱雀様に手を合わせた。これがいつものルーティーンだ。そして俺はそのまま道場に入った。


翠花「今日も説明がメインになるから服装はそのままで大丈夫だよ」

真「あ、いいんだ?稽古の時は道着じゃないといけないものだと」

翠花「いや、昨日と今日がイレギュラーなだけで普段は道着だよ」

真「そっか。わかった!じゃあお願いします!」

翠花「よし、じゃあ早速始めようか。今日は神気についてだね。やっとだ」


やるやる詐欺だったがついには入れて翠花姉もよかったみたいな顔をしていた。


翠花「まず神気の説明の前に、能力と神気の関係からいくよ。能力っていうのは脳に刻み込まれているっていうのは聞いたね?」

真「うん。聞いたよ」

翠花「よし、じゃあ続けるね。少し難しくなるけれど、目と脳の関係になるよ。私たちが見えているこの景色は目でインプットした情報を脳が整理し、解釈をすることで見えているの。ここまではいい?」

真「無理。全然わかんない」

翠花「だろうね。だってこんなの知りにいかないと知らないと思うよ。大人でも難しい話じゃないかな。それを4歳児に理解しろってのは無理だよね…どうしたらいいかな…」


翠花姉は結構悩んでいる。蓮乃さんも難しいですもんねとか言ってたな。それくらい神気の言語化をしたり、説明するのが難しいものなんだろう。


翠花「そうだ。蓮乃呼ぶか。私蓮乃に教えてもらったから一番わかりやすく教えてもらえるよ」

真「蓮乃さんそんな感じで呼んでいいんですか?」

翠花「まあ真くんのためって言えばいけるんじゃないかな。ちょっと行ってくるね」

真「うん」


そう言い翠花姉は呼びに行った。数分後翠花姉と蓮乃さんが来た。


蓮乃「神気の構造と説明が難しいと…確かに説明がうまくいってませんね。これだと」


蓮乃さんはホワイトボードに書いてあるものを見てそう言った。


翠花「やっぱり蓮乃の説明みたいにうまく説明できなかったよ…」

蓮乃「まず脳の説明なんて必要ありませんよ。真くん相手に」

翠花「そうなの?」

真「それはなんでですか?」

蓮乃「真くんは神話能力(ゼナン)。もともと必要な量も桁違いですが、その分彼自身にも相当な量の神気がすでに備わっている。練りだし方だけ教えれば何とかなるでしょう。説明に関しては私もここにいますので翠花さまの説明でご不明な点があれば私が解説いたします。ということで翠花さま。神気そのものの説明は後日私から真くんにしておきます。今は練りだし方等の実践的なものの方がいいでしょう」

翠花「そっか…。うん。わかった。じゃあ真くん。実際にやってもらうことになるから、道着に着替えてきて」

真「わかった」


そう言い俺は道着に着替え道場に戻る。そして俺は翠花姉と蓮乃さんとの神気の説明を受けることになる…そして俺は__新たなる能力を手に入れる__

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