↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

「女に当主は務まらん」と叔父が言うので、当主の座を賭けて婿選びをいたします ~候補の皆様、持参品は叔父様の悪事の証拠でお願いします~

作者:Dee
最新エピソード掲載日:2026/11/08
「女に当主は務まらん。婿を取れ。この家を継ぐのは、その婿だ」

父の葬儀の翌日、叔父アドヘマールは親族の前でそう言った。婿はもう決めてある、と。叔父の言いなりになる、徴税役の息子だ。

辺境伯家の一人娘ジスレーヌ。七年、父の秘書として砦の帳簿を回してきたのは、私だ。

「承知いたしました、えぇ、承知いたしました」

怒ると二度言うのが、私の癖だ。

「では、婿選びをいたします。家法のとおり、王家の立会いをお願いして」

立会人は、父の弔問に来ていた十二歳の第三王女ミルティーユ。退屈そうに足をぶらぶらさせていた王女に、私は一枚の紙を差し出す。

「なになに……『求婚の品は、叔父アドヘマールの悪事の証拠を一つ』。……え、面白っ!」

叔父の顔から、血の気が引いた。

「叔父様。どうかお体を大事になさって。数え終わるまで、長くかかりそうですもの」

翌朝、門の前に最初の求婚者が立っていた。手には、叔父が三年かけてごまかした、通行税の控え帳。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。