言い訳/寂しい(2編)
【言い訳】
創作タグbot(@sosakutagbot)様より
#泣いている姿を見られた時のうちの子の言い訳
【寂しい】
創作タグbot(@sosakutagbot)様より
#うちの子が寂しい時にとる行動
初出:novelist様『ツイッター140字ss』(2015-03-24~2017-08-03)
【言い訳】
泣いてないわよ。と彼女は言う。
持って生まれた性格もあるのだろうが、僕の記憶に彼女の泣き顔はない。
高慢で高飛車で気丈。それが彼女。
目が赤いですよ。
ウサギに化ける練習してたのよ。
……はいはい。そういうことにしておきましょう。
【寂しい・1】
戸棚から紅茶の缶を取り出す。飲む時にふわっと浮かべるあなたの笑みが好きだ。菓子は、春だから桜のクッキーにしようか。また甘いと言うかもしれない。
「お茶、入りましたよ」
声をかければ返事が返ってきそうな気がして。
あなたが……いるような気がして。
【寂しい・2】
ペンを眺める。これを凶器にした話があったが本当に刺さるのだろうか、なんて考える。
「何やってんですか!」
怒りながら包帯を巻く彼の髪と、床に散った紅い血溜まりを見る。
「暇だったから」
「は!?」
だって、他の構ってもらい方を知らないんだもの。
【言い訳】。とてもわかりにくいですが、ソロネとエリックの話です。
今のソロネちゃんは絶対に泣かないし、エリックは敬語使わないしで別人と化しています。




