表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/16

僕と彼女のはなし。

僕が知る限り、そのお屋敷の庭はどこよりも広くどこよりも豪華絢爛だった。

「森口、このバニラアイスには何をかけるのが一番合うかしら」

「お嬢様、それにはチョコソースを、ってせめて(くん)でも(さん)でも良いからつけてくれないかなぁ」

「しょうがないでしょ、あなたは吉川の代わりなんだから。それにここに来ることはあなたもきちんと了承したはずよ」

肩下の黒い毛先が涼しげに揺れる。


「了承したって言ってもさせられたっていうか泣き落とし、いや犬落とし?にほだされたっていうか」

そう頭をかく僕を彼女の横に座っているゴールデンレトリバーのメイが淀みのない目で、じっと見てくる。

「そうねえ、あなたは犬が大好きだもんね」

してやったりという風にメイの頭を撫で、彼女は口の端を上げる。それに応えるようにメイも舌を出す。


どうしてこうなったかというと、あれは11年前の暑い夏。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気に入った方は『評価』『感想』『お気に入り』を頂けると励みになります。




小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ