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野蛮学校物語  作者: yukke
第1章 臆病者の旅立ち編
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第17話 サングラス奪還作戦

※此処の物語に記入されている表現(賛否両論がある意見など)は全て私個人の見解にもとずくものであって、決してコレが答え(人によっては違う)と言う事ではありません。予めご了承ください。



 俺とサン・グラースは木製の椅子に腰掛けながら、テーブルの上にある【サングラス奪還作戦】の洋紙の作戦会議(2人)をしている。


 サン・グラースの口調は、あの商売モードから真面目モードになっている。


 メガネを取られたという異常事態に真剣になっている。



 結論から言うと場所はサン・グラースの【探知機】と言う機械で簡単に場所を特定できる。「一応あるとだけは言う。」とサン・グラースが言ったのであるはある。


 だが、俺達が今話しているのは黒ずくめとの戦闘だ。


 サン・グラースに戦闘を任せるとサン・グラースは絶対に勝てる。


 ただ、力が強すぎて相手を殺してしまう可能性があるのが嫌らしい。



 「私は元々、誰も死なないようにと言う願いを込めてあのサングラスを作った。だが、奪還するために人の命を削ぐのは私は許せない。」



 そう、つまりサングラスを奪還するのに人の命を犠牲にしたくないのだ。



 「皆の為にたかが数人の命を犠牲にするのは言葉では簡単だけど、いくら盗賊であろうが命を奪うのは間違っている。奪ったという罪を償わせるのは、殺すと言う事なのか? 私は正直、気持ちが悪いですね。」



 言っていることは非常によくわかる。



 ちなみに俺は【場合による】だ。


 今まで散々魔物と戦ってきて、大きく5パターンに別れる選択肢を魔物達はとった。



 1つは恐れおののいてガクガク震える魔物。


 2つは相手の強さを直ぐに察知し逃げる魔物。


 3つは取り敢えず戦って、相手が強かったら逃げる。弱かったら仕留めると言う魔物。


 4つは基本戦うが、圧倒的な戦力差は逃げる魔物。


 5つは絶対に戦う魔物。



 基本、3つ目の戦闘が多かったのは覚えている。


 まあ、最初は5ばっかという地獄だったけど。


 俺は敵意を向けられたら殺してもよいが、逃げる敵は追わないという戦闘をずっとしていたため、そう言う選択を自分自身も取るようになった。



 「確かに、一人一人の命を尊重しないといけないのは道徳的で理想的な考えだ。だが、今は野蛮な時代。都市や街の一部の地域では、拷問や虐殺が相次いでいる。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。野蛮な時代が終わらない限り、虐殺は続くのが当たり前だ。」



 俺は大勢の命を救う為なら、残念ながら数人の命を犠牲にしてしまうタイプだ。


 賛否両論はあると思うが、周りからみたら案外普通なのが恐ろしい。



 「ただ、俺は救える命は救う。俺はむやみに盗賊を傷つけたり、殺そうとはしない。ただ、相手が俺達の命を奪おうとしたら、最悪殺さないと俺達が死んでしまうというのが俺の考え方だ。」



 サン・グラースは苦しい表情をする。

 俺も正直、()()()()()()()()()()()()()()()()ものだ。



 「ハッキリ言っておきます。人は死にます(誰かは死にます)。知恵はあっても、他より脆いです。でも、誰も傷つけたくないというサン・グラースさんの気持ちはわかりますが、この世界は残酷です。」



 俺は強く丁寧語でサン・グラースに言う。


 なんだかんだサン・グラースに丁寧語で話したのは初めてな気がする。


 今まで商売モードの口振りで敬語をついつい忘れてしまったが、サン・グラースが真面目になったのが引き金になったかな?


 今までタメ口立ったのが、直ぐに丁寧語になった。

 余計丁寧語が俺の言葉に、なにかしらのイクパクトを与えている。



 「やっぱり、私の故郷の方が幸せでした。」



 サン・グラースは下を向いて、大きな溜め息を漏らした。

 この人もあのサングラスを開発したばっかりに人生を狂わされたのだ。


 俺は我慢出来ず質問する。




 「あのサングラスを開発して、後悔していませんか?」

 



 サン・グラースはその言葉にピクッと顔を動かせた。

 そして顔が上がり、澄まし顔で俺に答えた。




 「後悔はしていません。自分の製作物を愛さなければ、開発者でも失格だと親父に言われましてね。以来開発には何時も全力でしたよ。製作が子供の頃から大好きだから、疲れていても頑張りたくなるんですよ。でも、それを人間に広めて自慢したのは後悔してますね。もう少し慎重になるべきでした。ただ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()




 俺はサン・グラースの心得に身を震わせる。


 これが【開発者】か……。


 だからアンナおばさんも薬の開発を苦労していないのか。

 俺は収納魔法の中から1つの瓶を取り出す。



 【回復薬(紫)の瓶】



 赤はチンピラ達に壊されたからこれが俺の回復薬の中で一番高い。


 そうか……。


 ()()()()()()()()()()()()()のか……。

 少し生産職の人達の仕事の良さがわかった気がした。




 「ねぇ。それ【収納魔法】?」




 サン・グラースが俺に質問してきた。




 「ああ、はい。【収納魔法】です。この町のほとんどの住民は、既に習得していますけど……。」

 「えぇ? あの伝説の【特殊魔法】の【序位魔法】の1つのアレ?」




 サン・グラースは椅子から立ち上がった。

 そこまでビックリする事か?




 「収納可能数は?」

 「今のところ500くらいです。もう少し頑張ったら1000はいける気がするけど……。」




 サン・グラースは口を開けて立ったまま、仰天している。




 「有り得ない!? この町住民のほぼ全員が【収納魔法】を? ()()()()1()()という【特殊魔法】を習得している? しかも収納数が500はヤバすぎる!」

 「いや、ただ学校に来て先生の言うとおり……。」

 「待て!」




 サン・グラースは俺の口を右手で塞ぐ。

 体から汗が流れているのがよくわかる。


 そんなにヤバい話か?



 「これ以上言ったら、イミルミア帝国に目を付けられる。この話を言うときは用心した方が良い! 帝国の犬(使われ人間)にされるぞ! 【収納魔法】を使える人物は、帝王の奴隷にされる。覚えておけ!」



 サン・グラースは俺に怒鳴り声に近い声で言う。

 大声では無かったのは、周りの人に気を使った為だ。


 マジだ!

 これは()()()()()()



 サン・グラース。

 この人は他の人間とは格が違う。



 俺は此処でその話を止めることにした。

 本当に帝国の人間が聞いていたらマズかったけど。



―――――――――――――――――――――――



―――――――――――――――――――――――

【冒険者商店町】



 俺はサン・グラースの後について、ここ【冒険者商店町】へ来ていた。


 【うでどけい】を見ると、現在18時20分。


 既に商店町は電灯だけの光に照らされているだけの静かな場所になっている。



 「お客さん。此処からはわき道にそれます。暗くなりますが、私についてきてください。」



 サン・グラースは手に持っている【探知機】

を見ながら、黒ずくめのアジト(わからないけど)へ向かっている。



 「こんな時のために、サングラスに極小探知機をつけておいて正解でした。これが無かったら間違い無く私は、()()()()()()()()()()()()でしょうね。」



 サラッと恐ろしい事をサン・グラースは言う。


 でも、戦争の引き起こした張本人を町の人達が見過ごす訳がない。


 この世界ではごく当たり前の話だ。



 俺達2人はわき道にそれた。


 ジメジメとした空気と暗黒の世界が俺達を襲う。

 それを守るかのように、予めサン・グラースが持っていたランタンの光が辺りに散らばり、程よい光を照らす。


 サン・グラースが迷いなくわき道を歩いて数分後、一軒のレンガの家が見えた。



 「あそこに私のサングラスがあります。」



 家用の電灯がついていると言うことは、ほぼ確実にいると言うことだ。



 「でも、家での戦闘は避けたい。黒ずくめの誰かを、あんたが殺しかねない。出来るだけ相手には、最小限のダメージだけで終わらせてくれ。」

 「わかりました。取り敢えず、何人いるか、確認出来ますか?」



 サン・グラースはもう1つの機械を持ち出し、測定している。



 「およそ4人かな。戦闘能力はそれ程高くない。それにしても、なぜこんな戦力で私のサングラスを取ろうと?」



 サン・グラースは頭を抱えていた……。



―――――――――――――――――――――――



 一方その頃、黒ずくめ達は、サングラスの掛け合いをしていた。


 まだ、【臆病者】と開発者がこの家の近くで機を待っているのには気付いていない。



―――――――――――――――――――――――

~黒ずくめ達視点~



 ヒャッハー!


 カッケーじゃねえか!

 このサングラス!


 俺達は、酒と肉を楽しみながら、サングラスを楽しんでいる。


 俺達は鉄の王国アイロンのメンバーだ。

 メンバーと言っても下っ端だけどな。


 俺達は、王国からの命令でこの町にある鉄を持って来いという任務についている。

 実際はこんな今時サングラスというクソ趣味の悪いブツは俺達にはいらねぇ。


 こんなもん、ただの鉄の塊だ。

 だが、そんな鉄の塊が今ではデカい給料になる。

 得た金で王国の女を、はべらかすとするか。


 明日、此処を出発して王国へ向かうつもりだが、さっきから妙にいやな空気だ。

 なんかすげぇ寒気がする。



 まあ、気のせいか。


 ついでにサングラスをかけていたのだが、なんかレンズが曇っているというか、壊れたような感じだ。


 今は6時と30分位か。



 「おい! 明日は朝早くから王国へ行かなきゃならねえから、早く最後の酒飲んで寝るぞ。」



 俺は部下にそう言う。



 コンコンコン。



 ん?誰かが来たようだな。



 「すいませーん! 宅配便(お届け物)でーす。お荷物をお届けしています!」



 てか、宅配便て何だ?


 そんなもん頼んだ覚えが無い気がするが。

 俺は部下の1人にドアを開けるよう指示する。



―――――――――――――――――――――――



―――――――――――――――――――――――

―臆病者視点―



 来た!


 作戦開始!


 目標。誰も物理的に傷つけずにサングラス奪還!


 俺は()()便()()()()()()()()黒ずくめ達の家の前に立った。


※此処に記載されていた文を削除しました。

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