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第1話 エトワールとせいねん 第6節
「ねぇ、あなたの「なまえ」をおしえて」
あるひ、おおきくなったエトワールはせいねんにたずねました。
『よぞらのまち』でせいねんは「みかづき」とよばれていました。
でも、それはせいねんのほんとうの「なまえ」ではありませんでした。
エトワールはそのことにきづいていました。
「ぼくはね、ぼくの「なまえ」はね、「おりぼし」。おりひめとひこぼしのこなんだ」
「そうなんだ。かっこいいなまえだね」
「ありがとう、エトワール。きみだけはぼくの「なまえ」をおぼえていてね」
「うん、あなたのなまえは「おりぼし」。わすれないよ、ぜったいに」
エトワールはおりぼしのことばにうなずき、なんどもなんどもその「なまえ」をくちにしました。




