#44 タイマン
そのころランスは・・・
「はぁ・・・ここが48階層ですか・・・!!!」
扉に入ったときに空間が歪むような感じがして、気が付いたらここにいましたが・・・これはまた・・・何というか・・・雰囲気が変わりましたね・・・!!何というか・・・荘厳な雰囲気がします・・・さて、まずは周りに魔獣がいないか確認してからリース様方を呼ばなければ。そうですね・・・ここは・・・ボス部屋の近くのようですね。まあ、ひとまず周りに魔獣はいないことですし、一回戻って報告しましょうかね。
「xoooooooooooooooooooooooooooooooomm!!!!」
「何っ・・・!?!?」
今の声・・・魔獣!!相当近くにいる気配がしましたが・・・全く姿が見えない!!ひとまず壁を背にして前だけに集中しなければ・・・!!!感覚を研ぎ澄ませば・・・どこにいるのかくらいは・・・!!!
「xooooooooooooooooooooooooooooooooomm!!!!!!!!!!」
な・・・!!!目の前にいた!!!!!なぜ今まで気づかなかった!?!?いや、そんなことよりもまずは戻って報告を・・・いや、もしすれ違ったら本当に困る・・・!!!でも、攻撃は当たらなかったからセーフといったところですかね・・・
「・・・え?」
・・・いつの間に左腕に傷が・・・いや、この傷の感じ・・・毒ですか?毒だったらひとまずファイアヒールで毒を飛ばすべきですが・・・この状況でヒールの詠唱を行っていると絶対に攻撃されますね・・・!もし次攻撃されても避けられる保証は無い・・・それならば、今この敵を倒してからヒールをかけるのが最適解・・・いや、この毒の進行速度を見極めてからそのようなことは考えましょうか・・・。先刻からかなり症状が進行している・・・血も止まる気配は無い・・・そうですね、保って3分、といったところでしょうか。フフッ・・・
「3分も猶予があるんです。こんな敵、木っ端微塵にしてやりましょう。」
まずは見極めるべきは敵がどこから来るかですが・・・おそらく敵は何らかの方法で姿を隠して近づいているのでしょう・・・もし仮に姿を隠しているときは触れないとしても、攻撃するときは必ず姿を現すはず。もし姿を隠しているときでも触れられるとしたら・・・
「水神よ、我が願いに応え、全てを流す大滝を!!!《Water Fall》!!」
・・・水面に波紋が立たないということは、触れられないということですね。ならば・・・あえて隙を見せて攻撃させ、そこを叩く!!!
「ここに、都合のいい、背中を向けて走って逃げていく獲物がいます・・・よ!!!」
・・・さて、ここで追ってくるようであれば直ぐ私に攻撃を仕掛けてくるはずです。もし追ってこなければ、ただ腕を治すだけです。
「xooooooooooooooooom!!!」
やはり追ってきた!!そして、今!!!奴は私に攻撃を仕掛けている!!!そして姿も見えている!!!叩くなら・・・今だ!!!
「我が剣に永遠の力を!!固有魔法《Eternal Blade》!!!」
「xo……oooom?」
「フフッ・・・斬られたことにも・・・気づいてないようですね・・・」
ああ、目測を誤った。動き回ったせいか、傷口が開いてかなり出血している・・・
「炎神よ、我が願いに応え、この者の傷を癒す力となれ、《Fire Heal》。」
・・・まあ、毒は飛んだでしょうね。止血もできましたが・・・まあ、私にはセリア様のように水解毒魔法ができるわけではないので、あまり毒が飛びませんね。まあ、どうせ失血で死にます。リース様、フェリナさん、ネルさん。どうかご無事で、この旅を終えて下さい、ね。ああ、段々視界がぼやけてきました・・・あ・・・リース様が見える・・・どうやら・・・幻覚を見ているようですね・・・
「頑張ったね。」
ふふっ・・・都合のいい幻聴まで・・・私は、本当にリース様が好きなんですね。ああ、最後にこんな幻覚を見れて、幸せだった・・・
「はいは~い、リジェネかけるから待っててね~・・・えーっとスクロールスクロール、っと。あったあった!!《Water Regeneration》!!!ふう!!!セリアちゃんに作ってもらっててよかったぜぇ!!!」
・・・どうやら、別に幻覚でも幻聴でもなかったらしいです。
ランス:剣士
・・・あれ?ランスお前どうしてリースに負けた?
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