噂は好きですか?
女神リリアイが封印されていた地底に眠る古代浮遊都市
りのなの指輪に登録されていないので存在を知らないが
ナイアビロロ王国と同じようにジュエルエフェクティヴサークルが設置されていて不思議な効能が地上にも影響を及ぼし都市が建設されていた
崩れ去った跡地に名前などもう無意味なんだろうが・・
古代都市シアヒァフイル、りのなは、めいなと別れそこに立っていた
たしか砂漠だったはずだったのに草原に変わっている
ナイアビロロと同じように何者かがジュエルエフェクティヴサークルを使い
聖女の悲しい物語を作り出したことを疑っていた
周囲を一望するとしゃがみ草原を念入りに調べる
不自然なところがないか肉眼で確認しているが見当たらない
魔法で隠されているのかもしれないわ
「リニスカラム、なんか感じる?」
【マスター、強力な魔を感じます】
「思った通りだわ、秘密がありそうね」
偶然隠し部屋をナイアビロロでは見つけ出したけど
草原を掘り返すようなことをして砂漠化が広がるようなことは出来ない
歩きながら何もない空間で指を動かし作業を始めた
草原を大きな影が通り過ぎ、「ガオォォォ」
鳴き声が鳴り響くと竜が強風を起こし降りてくる
なんだか悲しそうな瞳で都市シアヒァフイル跡地を眺めていた
思い耽る様子だったが草原を歩き回るりのなを眺め・・・
【マスター、注意してください竜がいます】
聖剣リニスカラムが気が付くと逃げるように飛び去った
巻き上がった草木が雨のように落ちてくる
草の香りで満たされ濡れた葉っぱが太陽の陽で輝く
草木が全て舞い落ちるまでりのなは眺めていた
「綺麗」となりで同じように眺めている少女の存在に気が付く
目と目が合うととニコニコと笑った
小顔で少したれ目な少女、なんだか幸せな気持ちに
少しを間を開けて思い出したかのように「こんにちは」
うっとりしながら返事を返した「こんにちは」先客がいたんだ
バシリスクの王国だった岩場には、噂が流れていた巨大な生物がいるらしいと
人との交流をとらない様にしていたので知らなかった
「友達がね、1人で待つのが嫌だからて誘われて」
ジュエルエフェクティヴサークルの影響なのかしら?
なにが生息しているのだろう?尋ねてみた
「見れたの?」期待しながら返事に目を輝かせる
「朝から待ってるけどいないみたい、お花を眺めていたら寝ちゃった」
簡単に見つけられたら謎の生物の噂はたたないか・・・
めいなちゃんと知り合ってからりのなはお喋りになっていた
ハァッハァッパオォーパオォー、会話に夢中な2人には聞こえない
・・・のなぁー、遠くの岩場の方から少女が叫んでいる
「あ!お友達が探している」
「話に夢中になって引き留めてごめんね」
眠るめいなの抱き付く手が離れると起き上がりナイアビロロ王国を離れる
新たな力を手に入れたフィムドーンは自らの力を確かめられずにはいられなかった
目指すは竜城の王座で待ち受けるヴルムワームの首
神龍形態すると天空まで届かんと聳え立つ山を一瞬で頂上まで飛行した
城内に侵入したが不自然なぐらい静まりかえっている
玉座につながる重い扉をあけると奥に進む、まもなく王座が見えてくる
興奮が抑えられない、だが竜王ヴルムワームの姿は無かった
ゴゴゴゴ、王座を守る頑丈な扉が閉じられ・・
扉の裏に隠れていた竜族が一斉にブレス攻撃を繰り出してきた
竜族とは思えない所業、我が主がそれほど恐ろしいのか?
罠が仕掛けられていたが自らの力を確かめるように逃げることなく受ける
竜王ヴルムワームを忌み嫌うヒューヴォードヴェルはともかく
仲間思いのニルレルナヴァルムから報告が入っていたとしても仕方がないか
「裏切り者フィムドーンよ、ここがお前の墓場だ」
「王座で最後の時を迎える、最高の結末だが、ヴルムワームの姿なきなしで終われるか」
何者であろうとも耐えられることなど出来ない
「竜王様は準備されていた神龍形態を使っても無事では済まない
貴様の断末魔を聞かせててもらおう、骨一つ残さず消え去るのだ」
竜族の一斉ブレス攻撃に分厚い王座を守る部屋は変形していく
長い時間受けているフィムドーンは攻撃を耐えきれるのか?
「これはすごい攻撃だな」フィムドーンは神龍形態2を使用していた
『精霊チャームの加護』効果は絶大だった、複数の属性魔法を餌にして精霊が仲間を増やす
「怯むな!竜王様のリリアイ対策は万全なのだ」
「困ったな・・・確かに、身動きが全くとれぬ」行動不能に陥る罠ではなかった
『精霊が魔法を食べているので行動不能です』
「リリアイの加護があろうとも貴様はここで滅び去るのだ」
「ヴルムワームは何処だ!出てきて勝負をしろ」
「竜王様は、反逆者を許し竜族を一つにまとめリリアイ討伐に向かわれた」
「なんと入れ違いになったのか」
「竜王様は神龍最終形態を手に入れておられる
リリアイの最終幻獣化を上回るに間違いないのだ
安心してあの世で再会するがいい ガハハハハ「
我が主には3匹の幻獣化を扱るものが守っている心配などする必要はなかろう
ピィィィィとフィムドーンの耳に私もいるよ鳴いている雛の声が聞こえた
幼き雛よ、案外、お前が竜王ヴルムワーム倒すかもしれないな
ピィィィ、と嬉しそうに鳴くリリアイの鳴き声が聞こえた気がした




