沼へ
出所:調査室サーバー
種別:音声通信傍受記録(AIによる自動書き起こし)
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[00:01]
多賀谷。ターニャです。応答してください。
[00:12]
(無音)
もどった〓か。かわ〓もならず。
[00:21]
聞こえていますか。今、こちら側〓います。
[00:34]
多賀谷。聞いてください。
[00:41]
沼にたまっていた液体、覚えてるよね。
環境的に、自然には貯留しないはず。流入している、どこかから。
[01:02]
でも、つながり...とは言えない。
油脂が変性した成分を私は見つけた。ありえない成分。
沼の中で変わったと考えるのが自然。そういうところ。危険。絶対。
[01:24]
多賀〓、応答して。
[01:31]
聞こえているなら、とにかく、右へ。それだけ。
[01:43]
テc▓谷、聞こえていますか。
[01:51]
天/にいますか。〓には行かないで。
[01:53]
(無音)
おおかみを、しってい〓のか。あれも。
[02:03]
テ▓▓▓。応答して。
[02:09]
アー▓Ⅳに、まだいますか。
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自動保存 20XX-11-24 __:__:__
フォルダ:記録(天至)
形式:Markdown
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何かに見られている。
それが何であるかは、特定できていない。
案内板を確認した。
「あまし」と記載されている。
ただし、外につながる道はない。
もう一度、記録の照合が必要と見込まれる。
いずれにせよ、私はもどらなければならない。
記録を届けなければならない。
必要としている人がいるからだ。
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> 強い筆圧で「裏に送る」と書かれている。
手似谷はその後失踪した。裏とは。
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> 分かれ道で、左のほうへ、と祖母は言っていた。
> そうしないと、何もないとか、そういうことらしい。
左に向かい、沼へ来たはずだ。
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> 左側に沼があった。思ってたより小さい。
> 表面に白いものが浮いてた。花か、泡か。
間違いない。この沼だ。
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> つなぎめを溢れさせぬように補修すること。
つなぎめ、とは何か。どこかとのつながり、その境目。
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> 天至に向かう案内板が裏返っている。
> 何度、戻しても、翌日には戻ってしまう。
案内板は確認した。道は無い。
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> 社の裏に大きなぬかるみ。何か所か泡立ち。弱い腐敗臭。
繰り返される「裏」。表側に対する裏、相対性。
しかも、この腐敗臭は、沼と同じだ。
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> 沼はどこかに通じてるわね、絶対。ありえない水質だから。
> だけど、帰るなら来た道よね、これも絶対。
ターニャは言っていた。しかし、道はなかった。
だとすれば、可能性は沼しかない。どこかには通じている。
通じているはずだ。
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所持品を防水ケースに収める。
沼へ向かおう。
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二十XX年十一月二十五日




