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記録(天至)  作者: sakasans
記録するもの
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36/40

沼へ

出所:調査室サーバー

種別:音声通信傍受記録(AIによる自動書き起こし)

---

[00:01]

多賀谷。ターニャです。応答してください。

[00:12]

(無音)

もどった〓か。かわ〓もならず。

[00:21]

聞こえていますか。今、こちら側〓います。

[00:34]

多賀谷。聞いてください。

[00:41]

沼にたまっていた液体、覚えてるよね。

環境的に、自然には貯留しないはず。流入している、どこかから。

[01:02]

でも、つながり...とは言えない。

油脂が変性した成分を私は見つけた。ありえない成分。

沼の中で変わったと考えるのが自然。そういうところ。危険。絶対。

[01:24]

多賀〓、応答して。

[01:31]

聞こえているなら、とにかく、右へ。それだけ。

[01:43]

テc▓谷、聞こえていますか。

[01:51]

天/にいますか。〓には行かないで。

[01:53]

(無音)

おおかみを、しってい〓のか。あれも。

[02:03]

テ▓▓▓。応答して。

[02:09]

アー▓Ⅳに、まだいますか。

---

自動保存 20XX-11-24 __:__:__


フォルダ:記録(天至)

形式:Markdown

---

何かに見られている。

それが何であるかは、特定できていない。


案内板を確認した。

「あまし」と記載されている。

ただし、外につながる道はない。


もう一度、記録の照合が必要と見込まれる。


いずれにせよ、私はもどらなければならない。

記録を届けなければならない。

必要としている人がいるからだ。

---

> 強い筆圧で「裏に送る」と書かれている。


手似谷はその後失踪した。裏とは。

---

> 分かれ道で、左のほうへ、と祖母は言っていた。

> そうしないと、何もないとか、そういうことらしい。


左に向かい、沼へ来たはずだ。

---

> 左側に沼があった。思ってたより小さい。

> 表面に白いものが浮いてた。花か、泡か。


間違いない。この沼だ。

---

> つなぎめを溢れさせぬように補修すること。


つなぎめ、とは何か。どこかとのつながり、その境目。

---

> 天至に向かう案内板が裏返っている。

> 何度、戻しても、翌日には戻ってしまう。


案内板は確認した。道は無い。

---

> 社の裏に大きなぬかるみ。何か所か泡立ち。弱い腐敗臭。


繰り返される「裏」。表側に対する裏、相対性。

しかも、この腐敗臭は、沼と同じだ。

---

> 沼はどこかに通じてるわね、絶対。ありえない水質だから。

> だけど、帰るなら来た道よね、これも絶対。


ターニャは言っていた。しかし、道はなかった。

だとすれば、可能性は沼しかない。どこかには通じている。


通じているはずだ。

---

所持品を防水ケースに収める。

沼へ向かおう。

---


二十XX年十一月二十五日


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