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記録(天至)  作者: sakasans
記録するもの
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34/40

残置物

出所:□□県廃棄物指導課

---

[搬出作業概要]

住民からの申し出による残置物処理

作業場所:天至山道

依頼元:□□県廃棄物指導課

作業員:2名

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[現場確認メモ]

山道に、ドラム缶状容器が散在。

通行を妨げる状況。

総数:4基

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[処理状況]

3基は空。事業系廃棄物として処理。

1基は、液体と思われるものが充填。

処理センターへ移管し、内容物を調査のうえ、処理方針を検討する。

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[作業員聞き取り]

俺、こんなんだけど、無線やってんだ。

ドラム缶積んで、センター行く途中か。

後ろから聞こえるんだ。

トントン、トントンね。


で気づいた。これ、モールス信号だって。


モールス信号だよ。モールス信号。ドラム缶の中から。

班長に言ったよ、そりゃ。

中に人がいたら大変じゃん。


でもねえ、そんな訳ないよね。


班長にも笑われちゃってさあ。

大丈夫かよ、お前、とかって。

---

[産業廃棄物処理センター 分析報告書]

本件試料については、二次汚染の恐れがあるため、後日、貴課あて返送します。

なお、今後、天至周辺における、同様の試料については、貴課において然るべく処理するよう、申し添えます。

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[産業廃棄物処理センター 総務課]

職員数名より、保管庫内から音がする、との申し出。

念のため、監視カメラで録画。合わせて、夜間巡回を強化。

---

[録画映像]

2基のドラム缶が映されている。

1基には傷のようなもの多数。


何かを叩くような、くぐもった音。


-・- ・・ -・-- ・- -- ・-


短い叩音、長い叩音が、延々と繰り返されている。

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二十XX年十一月二十九日


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