ボイスレコーダー
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[06:14]
記録を開始する。
同行者たちにの姿はない。
遭難した恐れがある。
キャンプを離れ、単独で帰路につくこととした。
途中、応援を求め、捜索を依頼予定。
[06:20]
いずれにしても、記録は持ち帰る必要がある。
[08:57]
(荒い呼吸)
北東方向へ移動するも、出発地点に戻る。
方角の感覚は保たれている。
もう一度、進む。
[10:23]
(泥を踏む音)
笛のような音が聞こえる。
方角は、南西。害獣の可能性。
[11:44]
(枝を払う音)
同じ地点に戻る。
笛の音は続いている。
追跡されている恐れもある。
[13:03]
行動食ではあるが、若干体力も回復した。
コーヒーを飲みたいところだが、そんな余裕は無い。
引き続き、進む。
[13:10]
道がある。細い。
ただし、踏み固められている。
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(中断後再開)
[13:44]
調査官として記録は持ち帰らなければならない。
記録だけでも構わない。
[13:46]
終わり方はいくつも見てきた。怖くはない。
ただ、伝えることができないのが、恐ろしい。
[13:47]
知っていれば、教えていれば、救えるものもある。
私の...、いや、私事でした、止めましょう。
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(中断後再開)
[14:22]
祠を発見。大きな岩の前。
古い。かなり古い。扉が開いている。
[14:25]
中に木の板がある。
文字が書かれている。
ひらがな...。
[14:27]
た、が、や...
わたし...なのか。
[14:28]
わたしの名前が書かれているはずがない。
なぜなんだ...
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(中断後再開)
[15:30]
(高いところから物が落ちるような音)
[15:31]
(母音のような音)
(母音のような音)
(子音のような音)
(子音のような音)
[15:32]
(警笛音数回)
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(中断後再開)
[__:__]
(ノイズ)
...入ってますか。記録、開始します。
[__:__]
場所は...、あまし、です。漢字は分かりません。
(間)
いえ、地図には載っていませんでした。
□□調査室 御中
回答書
ご照会の資料について、当館に「記録(天至)」と題された資料が寄贈されていることを確認しました。
記載内容は、ご照会いただいた内容と、おおむね一致します。
なお、寄贈者名は、手屋仁、と記載されています。
また、裏表紙の内側に、鉛筆で記載があります。
一部読み取りが可能でした。
念のため、確認できた限りで申し添えます。
「アマ/ニ/」
ご参考になれば幸いです。
天子図書館 司書 間沼
二十XX年十二月二十六日




