雪の降らない街
テーマソングのようなものとして捉えてください。
いつからか 鈍くなっていた
淋しさも 苦しさも 当たり前にして
ひとつずつ 剥がした泪
窓を叩く 雨に隠れて
ひとりで生きるには この地球の空は
青すぎる気がしてた
気持ちすらどこかに置き去りにして
見上げたのは 灰色の空
「大丈夫だよ」「淋しくなんかないよ」
強がりも本当に 塗り替えられるから
こっちを見てよ 泣いてなんかないでしょう?
だから 哀しい瞳をしないで
「青い春は 通り過ぎたの」と
淋しさと 優しさを ごちゃまぜにして
ひとつずつ 貼り付けた声
手にこぼした 絵の具のように
拭き取ってしまうには 落としてしまうには
綺麗すぎる気がしてた
その声をまだらに色付けてみて
さがしたのは 真っ白な空
曇天の空 横切った稲妻も
わたしをめがけては 降ってこないから
あなたの声を 願ってしまったの
淋しさにも慣れたはずなのに
いくつも踏んだ新たな地面
風の匂いも 覚えているよ
いつからか 呑みこんでいた
「行かないで」「ここにいて」「当然にしないで」
ひとつずつ 剥がしたはずの
「ここにいたい」雪の降る街
「大丈夫だよ」「淋しくなんかないよ」
強がりがいつからか 本当に変わった
あなたのそばで わたしは笑っていられる
きっと もう青すぎない空
だから わたしは笑えてるよ




