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2話「テレパシーな負の感情」

前話誤字があったので少し修正しました。

「同じ家で暮らすというんだから自己紹介くらいはしておこう」

  「自己紹介などしなくても知ってますよ」

「え、まじ?」

  「名前は負の感情ですよね?」

「違うわ!なんでお前と一緒の名前なんだよ」

  「私が生み出されたということはあなたは種族的に負の感情なのですが」

「なるほどお前はそういう考え方をすると・・・はぁ・・」

(さすがは負の感情。会話までめんどくさい)

  「今めんどくさいって思いましたね?」

「なっ、なんでわかるんだよ」

  「私は負の感情ですよ?察知できて当然です」

(自分で言ってて悲しくならんのか)

「まあひとまずそれは置いておこう」

「俺は『海原うなばら たける』だ」

  「なんか普通の名前ですね」

「普通の名前で悪かったな」

  「全くです。それで何て呼べばいいでしょうか?」

「海原でも武でもどっちでもいいよ」

  「じゃあじゃあ!海原武の最初、真ん中、最後の一文字ずつ取って『うらる』ってどうですか?」

「嫌だよ!なんでURLなんだ」

  「ええ~だめですか」

「しかも俺は選択肢を海原か武の二個しか出さなかったはずだが?」

  「む~・・わかりました。ならこれから武と呼ぶことにしますね」

「それでよし。あ!そうだ!お前も負の感情ってなんか呼びづらいから名前を決めよう」

  「武が私の名付け親になるということですか」

「まあそういうことになるな」

  「可愛い名前つけてくださいね!」

(負の感情に可愛いとかあるのかよ)

「しっかしな~負の感情からってなんか連想しづらいなぁ・・・」

  「絶望、嫉妬、憎悪とかいろいろあるじゃないですか」

「そういう名前でも構わないけどなんか俺が幸せになれなそうだからやめとく」

  「ていうか私の名前を決めるのもいいですが学校に遅れますよ?」

「やべ!もうこんな時間か!もっと早く言ってくれよ・・」

  「武の不注意です」


ピーンポーン


「はいはーい!」

  「あ!おはよう武!」

「なぜ家に来た・・・」

  「それは君が遅刻しそうな時間になっても家から出ないからだよー」

「監視するなよ!」

 

  「武、その方はどなたですか?」

「ん?ああ、俺の幼馴染の・・・って出てくんな!」


  「武誰と話してんの?」

(やべっ!そういやこいつは俺にしか見えないんだったな)

「い、いやー、まだねぼけてるのかもなーあはは・・・」

  「さっさと起きろー!」

ペチンッ!


「痛ってえな!殴んなよもう起きてるよ!」

  「ならよし。さっさと準備して学校いこー」

「ちょ、ちょっと外で待っててくれ!」

  「わかったー」


(いやおかしいな)

「お前俺の幼馴染が分からなかったのか?」

  「当たり前ですよ」

「昨日メッセージを送っただろ?」

  「ああ、幼馴染さんだったんですね!実はあなたの身近な人にっていう感じでメッセージを送ったので誰かは分かってなかったんですよー」

「お前それが親にいったらどうする気だったんだよ・・・」

  「さあ?」

「さあ?じゃねえよ!とりあえず俺は学校に行くからお前は留守番な!」

  「何を言っているんですか?私もついていきますよ?」

「なんでついてくるんだよ!」

  「あなたのそばにしかいられないって言ったじゃないですか」

(最悪だ)

  「最悪で結構です」

「ああそうか。ならさっさと行くぞ」


ガチャ


「悪い待たせたな」

  「遅いよ!急ぐよ全力疾走ぉぉぉ!!!」

「うおっ!ちょっと速い速い!」

  「遅刻してもいいの?ほらほら!」

「ったく。うおおおおおおおお!」


キーンコーンカーンコーン


「結局間に合わなかった・・・」

  「武のせいだよ~・・・」

「悪い悪い」

  「本当に反省してる?」

「あたりまえだ。俺を何だと思ってる」

  「はいはいじゃあ許してあげるよ」

(ちょろいな)

「じゃあまた帰りにな」

  「うん!」



  (あのー武さん)

「なんだ・・って・・ん?」

  (誰かに聞かれたら武さんが変な人扱いされそうなので心に話しかけれるようにしました)

(何その魔法使いみたいなの)

  (まあ私は人間じゃないですからね)

(ああそうだな)


キーンコーンカーンコーン


「やっと学校終わった疲れたなー」

  「あ!武~帰ろ~」

「ああ、帰るか」


  (一つお聞きしたいのですが幼馴染さんのお名前って何なんですか?」

(あれ言ってなかったっけ?)

  (聞いてないですよ)

(そうか。こいつの名前は『たちばな しずく』だ。)

  (武さんと違ってかっこいい名前ですね)

(普通で悪うございました)

  

  「あれ?武今日は静かだね」

「ん?ああ、ちょっと今日の授業が疲れるものばっかでな」

  「ふーん。お疲れさま!」

「はいはいどうも」

  「もう家についたね。じゃあまた明日ばいばーい!」

「おう、また明日」



「はー・・・今日は本当に疲れた。」

  「これから毎日頑張ってくださいね」

「ま、そのうち慣れるだろ」

  「そういえば名前決めてもらってなかったですよね」

「ああそうだったな。どんな名前にしようかな」

  「わかってると思いますが可愛い名前ですよ」

「はいはい」

  「そうだ!雫さんに決めてもらうのはどうでしょうか?」

「どうでしょうかって・・お前姿見えないし俺が変態扱いされるだろうが」

  「だから、可愛い名前どんなのがある?って聞けばいいんですよ」

「ああ、そうするか」


プルルルルプルルルル


「あ、もしもし雫今大丈夫?」

  「んー大丈夫だよー」

「あのさー可愛い名前ってどんなのがある?」

  「急にどうしたの?・・まさか武に赤ちゃんが?!」

「ちげえよ」

  「なんだ違うのか―」

「親戚の子供の名前だよ。それでなんか可愛い名前あるか?」

  「茜とか?」

「茜かー・・・結構いい名前だな」

(それで問題ないか?)

  (はい。全然いいですよ)

「雫ありがとな!」

  「うん!じゃあおやすみ~またあした!」


ツーツー


「よしお前は今日から『あかね』だ!」

  「はい!改めて茜です。よろしくお願いしますね!」

「ああ、よろしくな!」





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