Ⅴ・Hug The Tears
やっぱり涙はこぼれてくるの
どうしたって自分自身の気持ちに気づいてしまうの
もしも、あなたが私を追いかけてくれたとして
私はあなたを困らせてしまうほどに泣きついてもいいだろうか、、、、、、
----- ----- ----- ----- -----
俺はなんでこんなにも鈍感なんだろう、、、、、、
彼女を知らぬ間に傷つけてしまっていたことさえ見ぬふりをしていたなんて
多分、どこかで気付いていたんだ。
彼女と別れたくなんてないってことを。
くそッ。
彼女の家の前まで来たもののなんて声をかけていいものか分からない、だからといってここで時間をまたあとでだなんて延ばしてしまってはきっと彼女との距離が離れていってしまう。分かっているのに踏み出せない。なんて俺は弱いんだろう、、、、、、
あと数センチ、キミの耳にこの指先が届くまで。
さっきまで会っていた人にまたあうこと、
それだけなのに、こんなにも戸惑ってしまっている
どうしてだろう
きっとそれは、自分がよく知っていること、、、、、、
別れ話を自分から切り出したとは思えないほどに彼女のことを好きであると今更気付いてしまった。なんてばかばかしい話だろう、とても惨めで情けなくなってくる。
泣いていたらどうしよう。
笑われたらなんて言おう。
怒られたら、、、その時は素直に受け入れよう
こんなにも大好きだったのだ、彼女のことで頭がいっぱいになる程に大好きなのだ。
インターホンに手が伸びて、少しためらってからグッと押してみる
-----ピンポーン
薄暗くなってきた背景がインターホンの音を余計に際立たせている。
いつもなら機械越しに彼女の声が耳に入るはずの10秒間、まだ彼女は帰ってきていないのだろうか、不安になって少し間をおいてからもう一度だけ鳴らしてみる。
きっと彼女は俺を見て微笑んでくれるだろう
甘い甘い自分の考えが未だ心のどこかに住んでいる
時間が長く感じたがきっとそれほど経っていない間に聞こえてきた音は
機械越しに微かに聞こえた、
「はい」
という、キミの小さな小さな声。
彼女の声はこんなにもか細かったのかと思うほどに小さく感じた
さっきまで聞いていた声なのに今すぐに耳に取り込みたくなっていた。
あふれ出てきたこの感情になんと名前をつけようか、、、
もしも、この声が聞こえなかったとして
俺は君に手を伸ばせていただろうか、、、、、、。
今、泣き崩れていると分かっていたなら
もっと早くインターホンをならせていただろうか、、、、、、。
----- ----- ----- ----- -----
もう少し
もう少しだけ
君の優しさに甘えさせて
まだ君の顔を見ていないこのときだけ、、、、、、
泣いているなんて心のどこかで分かっているんだ、
それでも、君の笑顔に会えるなんて思っているんだ。
だって君と一緒にいた長い時間の中で思いだせるのは君の笑っている顔しかないのだから。
だからお願い。
泣かないで、俺のためにその綺麗な頬を濡らさないで。
きっとまだ俺は気付いていない。
君との約束を、、、、、、
それでも今、君に会いに来たんだ
たとえエゴだとしても今、君に会いたいんだ。
インターホン越しに到達するまで約1年かかってしまいました。
すみません、受験に入ってしまったため更新が止まっていました
夏休み中に書き終わればいいなと思っています。
恋愛をさっぱりしていなかったせいか、このお話の終着点が見つからなくなってきました。
私の恋愛観が書き始めの頃と結構ずれてきています。
ここまで読んでくださりありがとうございました
感想など誤字、脱字などありましたらお気軽に書いてください。
ではでは長々と失礼いたしました。




