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鬱蒼とした青。  作者: 雪之都鳥
第三章
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ガラス玉の青い目の奥に

 トメお婆さんは、独特の臭いがする。薬品の臭いだ。様々な薬品を調合していると、その臭いが染み付くらしい。


 そう言えば、この店にきたのはいつぶりくらいだったろうか。このような無駄な脳の浪費を溜め込んで僕はどうするのだろうか。


 最近、自分の体の中のどこかが突然変異を起こしていると本気で思い込むようになった。ゆっくり、じわじわと何かぎ侵食するようだ。


「まさかねぇ、道流が女の子を連れてくるなんてねぇ」


 隣を見ると深琴は小さく笑って、ちゃぶ台の上のキャンディボックスを見ている。きっと初めて見たに違いない。


「深琴、それは食べるものだよ」


 忠告すると、深琴は目をぱちくりさせた。その代わりにまた鉄拳を喰らう。


「当たり前だろう、バカにするのはやめることだね」

「だって、深琴・・・・・・」


 そこで我に返る。押し黙り、彼女を見る。青い瞳。ガラス玉のように、映るものを全てに光を見せている。

 けれど、いる。その目の奥に、青い目の少年が。

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