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鬱蒼とした青。  作者: 雪之都鳥
第三章
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オルゴールの音

 窓のカーテンを広げた。向こうに拝める山々の深緑と同じ色をしたビロード性の布だ。冷たい風を顔に受けると、体中がリセットされるような感覚を覚えた。


 下を見ると、うさぎの奏でる音色を思い出す。今日はやけにのろまだ。だが、悪くはない。「おはよう、うさぎ」そう声をかけてみれば、うさぎは驚いたような顔を一度見せたがそれっきりでまたオルゴールに夢中になる。


 読書をしようと机に向かうとした所で、深琴が寝室から出てきた。寝ぼけまなこの彼女は覚束ない足取りで、玄関を開けて井戸へ向かう。顔を洗いに行ったのだ。


 今日はいい読書日和となるだろう。そう思いながら、ページを捲る。

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