「原初の竜編」にご登場な人々
リュート
種族 封印の精霊
性別 男性より
外見年齢 約25歳
職業
謎の魔術師 吟遊詩人 晦冥の封印の守り手
固有魔法
一通りの魔術も使えるが攻撃よりは支援が得意。
リュートをかき鳴らし、歌うことで、様々な封印を行う。ラーワでも抜け出すことは困難。
5000年間晦冥の封印を更新し続けていたリュート型の魔術演奏器の精霊。
2000年たったころに、アドヴェルサの竜気によって精霊化。
封印更新間際に、つかの間目覚めるアドヴェルサと交流を持っていた。
生みの親とも言えるアドヴェルサを盲目的に慕い、彼を封印から解き放つために各地を放浪し、解放するすべを探し続ける。
だが、古代神竜たちが、アドヴェルサの存在を覚えていないことに絶望し、憎悪に変わった。
アドヴェルサを救って以降は、彼の願いである「世界各地を見て回る」旅に同行している。
ニトカとは犬猿の仲(というか一方的に目の敵にしている)
名前 パレット
種族 封印の精霊
性別 女性より
外見年齢27、8歳
固有魔法
絵筆を使って虚空に絵を描きだし、無機物有機物問わず実体化させる。
ただし、疑似的な物のため、一定時間たつと消滅する。
絵画に使う絵の具置きであるパレットの精霊。
晦冥の封印術式を書き直す役目を負っていた。
リュートと同じように、アドヴェルサの竜気によって精霊化。
彼女たちが選ばれたのは、少しでもアドヴェルサの慰めになれば、という理由から。
リュート同様アドヴェルサを思っているが、彼女の中では長年共に過ごしたリュートの方に比重が偏っている。
彼が望むのなら付き合おう、とパレットはアドヴェルサ解放のために手を貸していた。
アドヴェルサに絵を描いてもらうのが嬉しい。
名前 バスタード(真名オリーウス)
種族 剣の精霊
性別 男性より
外見年齢 40代後半
固有魔法
自分が切ると決めたもの、一対一限定だが立ち合った者を確実に切り裂く。
魔法でも変わらず。ただし一回につき対象は一つだけ。
とある国の宝物庫に保管されていた宝剣の精霊
区分はバスタードソード。
その昔、オリーウスという名工が”立ち合うものすべてを切り裂く剣”として、王に注文されて鍛えたが、王の気まぐれによって打ち直しを命じられた。
名誉を傷つけられ、不遇の立場に追いやられたオリーウスは、おられた剣に呪詛をかけながら鍛え直し、不遇の立場に追いやった王とその一族を皆殺しにした。
はじめは気に入られず鍛え直された剣ということ、さらに虐殺のために使われた剣であること。
それ以後も高潔な決闘ではなく復讐に使われ続けたことから、自分には宝剣として大事にされるほどの価値も高潔さもない、という自虐から「バスタード(雑種)」と名乗っている。
だが、そうだとしても剣としての力が必要だ、と言うリュートの呼びかけに応じて精霊として目覚める。
勝つためなら何でも出来るが、根底には今まで剣にかけてきた無実の罪の人々に悔恨の念がある。
ラーワ達を救うために、すべての魔力を使い果たして眠りについたが、ラーワの孫であるカロルに渡され、彼女と冒険の道を歩むことで傷は癒やされていく。
アドヴェルサ
真名 大洋創りし恵みの天災(オケアヌスギグネーレベネフィキエンティアアドヴェルサ)
ラーワと対照的な銀と青の竜。白銀竜。
種族
古代神竜 原初竜
性別 男性より
外見年齢 10代後半
職業
ドラゴンの教育係(元)
晦冥の封印の要
本体
2本の角と白銀の鱗に覆われた雄々しくも優美な竜。
ラーワより一回りほど大きい。
人型時
白銀の髪と金色の瞳をした線の細い青年。
後述のチャラ神が、仕事の手伝えるドラゴンを育てるために世界を想像したとき、その教育係を任された竜。
つまり、この世界のドラゴンの原型となったもの。
性格としてはドが着くほどまじめで、職務に忠実にやっていたが、長く管理しているうちに愛着が生まれ、定められた世界の崩壊を止めることを願っていたが、方法を確立する前に、蝕が現れる。
古代人とも良く交流していたため、守れなかった嘆きは深く。自分の身に蝕を受け入れることで崩壊を止めた。
今回、解放されたものの、晦冥の封印によって体は著しく摩耗しており、一定時間しか本体である竜に戻れなくなっている。
しかしそれを苦にせず、人の目線で世界を見て回ろうと、リュートとパレットをお供に諸国を旅して回っている。
名前 フィセル・アルデバラン
種族 高位精霊
性別 男性より
職業 世界の監視者(元)
おじいちゃんの本名。
アドヴェルサと同様、チャラ神に作られた存在。
アドヴェルサがドラゴン担当だとすれば、フィセルはそのほかの環境すべての管理と監視が任務だった。
といってもドラゴンたちの訓練のため、主な役目は監視のみ。
だが生物や、特に人間達の営みの豊かさに興味を持ち、たびたび見て回っていたらしい。
魔法を解き明かそうとする彼らが生み出した魔術を、フィセルが許可したため「魔導をもたらす者」と呼ばれるようになった。
アルデバランは、古代人の王国から捧げられた尊称みたいなもの。
以来、フィセルも魔法とは違う魔術の進歩を楽しむようになる。
深い交流が続いていたが突如蝕が現れる。
世界の崩壊は止めたが、アドヴェルサと親しかった古代人達の大半を失った。
自身も力の多くを失ったフィセルは、自らをこの世界のものに作り替えることで長らえる。 そして、もう2度と同じことは起こさぬように、次の封印のすべを考えた末、異界の魂の召喚を思いつき、フィセルが4500年蓄え続けた魔力と、外側へのアクセス権を使って、ラーワを召喚した。
蝕の落日後は、力の大半を使い果たして消滅しかけていたが、精霊樹の幼木に魔術的に接ぎ木されることで長らえる。
ひ孫が生まれてうれしい。
名前 佐久間史朗 (さくましろう)
種族 狸人
性別 男
外見年齢 20代後半
東和国の術者。帝直轄の術者集団の中で働いている。割とエリート。
佐久間村の村長の次男坊として生まれたが、術者の才能があったために華陽に登ってきた。
一応研究が主なのだが、手が足りないときは討伐の支援にも赴く器用な人。
その際は籐哉くんと良く組むために、かなり交流がある。
榛名さんとは仕事柄そこそこ顔を合わせることが多いため、良い友人関係を築いている。
自分の故郷が眠り病にかかったと知らされ、いの一番に乗り込んだ際にも、二人が迷いなく着いてきてくれたことに感謝している。
名前 榛名巴 (はるなともえ)
種族 人族
性別 女性
外見年齢 20代半ば
職業 巫女
帝さんにスカウトされて華陽付きになった巫女さん。
すごくほんわかしている人だけれど、守ることに関しては一目置かれている実力者。
籐哉くんとは幼なじみでお姉さんだと自負しているが、押しの弱さ故に振り回されてばかり。
見た目は若いままだが、周囲の同年代が次々に結婚するのでそわそわし始めている。
名前 一馬籐哉 (かずまとうや)
種族 人族
性別 男性
外見年齢 10代後半
職業 守人
快活な体育会系青年。眠り病解決の功労者。
未だに盟約した神を持たないが、同年代では上位の実力を持っている。
とはいえ、上が化け物過ぎるのでまだ平からは出られていない。
仙次郎にあこがれているが、若さゆえの無鉄砲さでやらかすこともしばしば。
底抜けに明るく思ったことは口に出してしまうため、主に佐久間さんに怒られる。
名前 ハインベルト13世
種族 人族
性別 男性
職業 バロウ国国王
数世代越しの念願を叶えた王様。安定した執政を続けている。
きっとはしゃぎ回って奥さんに自慢しまくって拗ねられてご機嫌を取るまでがデフォ。
名前 アイーハナ・エイセル
種族 森人
性別 女性
年齢(外見)
職業 森人一座の座長。
森人の代表
薄い色に長い耳をした、典型的な森人の女性。
イエーオリのお母さん。
森人は歌舞音曲に優れ、方々の国を放浪して、サーカスや舞台を興行して日々の糧を得ている。
歌えなければ、踊れなければ、演じられなければ人生じゃない。と言い切る人の集団、といえばもろもろの大変さがわかってもらえるだろうか。
名前 グストゥグセス
種族 中位魔族
性別 男性より
外見年齢 20代後半
詳しい来歴は「ドラゴンさん、幼女になる」を参照。
人間の体から出られなくなったグストゥは、ラーワによって魔物狩りを命じられたあと、各地を魔物を狩りながら放浪していた。
それでも自分のしたことについて罪の意識を覚えてなかったが、鬱屈した日々のなかで森人一座に出会い、その公演を見て感動の末に大号泣。
ようやく、子供達からこういった感動をする機会すら奪っていたと気づき密かに反省する。 森人一座の用心棒に収まって行動を共にしていた。
イエーオリの父ちゃんではない。(だいじ)
名前 ゴズマ
種族 地底人
性別 男性
職業 ドワーフの村の長
ラーワの知行地近くにあるドワーフ村の長さん。
ラーワを狩ろうと音頭を取った人でもある。
基本ドワーフは、一番腕の良い鍛治師が長になるため、化け物級の腕を持つ人の称号とも言える。
名前 チャラ神
種族 不明
性別 なし。
職業
次元の管理者
ラーワ達の世界を作ったひと。この騒動の張本人。いわゆる神様。
善意で騒動をまき散らす、真性のトラブルメーカー。
膨大な力のせいで、制御が甘く、その欠点を補うために、自分の作業を手伝ってくれる者を創造しようと画策。ドラゴンとその世界が作られた。
本当は誰か自分でも話ができる人が欲しかった。
しかし、1度作り上げたあとにいじろうとすれば、あっという間に壊してしまうため、あとは魚釣りみたいに、ひたすらあたりが引っかかるのを待つことしかできなかった。
ラーワに全力で怒られたあとは、ちょっとはマシになって……るといいなあ。
ついて行ったドラゴンたちがきっといさめてくれると信じてる。
WEB版エピローグ
名前 ニトカ
種族 人族
性別 女
年齢 10代後半
職業 飛行艇を使った特急専門の運び屋
飛行士の少女。飛行艇乗りだった両親が事故で亡くなり、残された難病をわずらった弟を救うため、運び屋稼業に足を踏み入れた。
飛空艇を操るために繊細な魔力操作が必要なため、一般的な魔術師よりも魔力操作がうまかったりする。
放浪中のアドヴェルサに目をつけられたのが最後、無自覚天然美人と共に空をかける日々が始まるのだった(はじまらない)。
名前 悪徳飛空艇団
種族 いろいろ
性別 いろいろ
年齢 いろいろ
職業 ぼったくり運搬と空賊
どこにでも居る、薄暗いどころか真っ黒けっけの犯罪集団。
楽してもうけられそうな案件を常に探し回っていたところに、カモがネギをしょって鍋まで持ってきた案件アドヴェルサを発見。
空の上でやっちゃえば、事故で済ませられると追ってきた。
しかしながら、アドヴェルサの風で吹っ飛ばされて海の藻屑になったらしい。
書籍版エピローグ
名前 ゼクス
種族 人族
性別 男
年齢 30代
職業 ギルドバイト職員 元冒険者
迷宮「万鋼の洞」にあるギルド協会で受付員をしているひと。夢敗れたおっさん。
小言が多いと若いハンターからは敬遠されているが、そのアドバイスは的確で、ギルド職員の中では彼の判断を尊重するものもいる。
その正体は、かつて万鋼の洞で第5階層への扉を開いたトップパーティのメンバー”百眼”のゼクス。
嘘発見、罠探知能力と対応能力は魔術とまで言わしめたが、仲間の危機を救うために足を負傷。
5階層の攻略を少しでも早く進めるために、パーティはゼクスをおいて探索を進めることを選択。ゼクスはパーティと疎遠となった。
納得はしているものの、大事に思っていたパーティから実質的な戦力外通告を出され、迷宮へ潜る理由を見失っていた。
そんなさなかにカロルとシルトと出会い、「ただそこにある未知をこの目で見たい」という探究心を思い出し、再び目指すことになる。
万鋼の洞の最下層へたどり着いたあとも、ゼクスはほかの未踏破迷宮へ挑戦しようと旅に出るが、その先々でカロルとシルトが現れて、なんやかんや一緒に冒険することになる(はじまらない)。
名前 カロル
種族 古代神竜
性別 女性より
外見年齢 13、4歳
職業 シグノス魔導学園学生。冒険者。
アールとエルヴィーの子供。燃えるような赤い髪に金色の瞳が印象的な女の子。
やりたいと思ったことは我慢しない。元気の塊。
リグリラや仙次郎のコミュニケーション(物理)にあこがれ、剣の道に目覚めて日々鍛えている。
夏休みにどこかの迷宮へ潜ろうと相談をしていたときに、万鋼の洞の場所を聞いたおじいちゃんが「そこにはわしの宝が眠っているのじゃよ」と漏らしたことがきっかけで、万鋼の洞に決定する。
すべてはおじいちゃんにもう一度見せてあげるため。
お父さんにはもの凄く心配されるのがめんどくさいので断って。二人の初めての冒険が始まった。
一応16歳ほどなのだが、華奢な女の子にしか見えないので、ちっさいちっさい言われると軽率に手足が出る。
オリーウスの剣が相棒。筋力に関してはほら、ドラゴンだから。
名前 シルト
種族 古代神竜
性別 男性より
外見年齢 16歳
職業 シグノス魔導学園 魔術科学生 冒険者
マルカとヴァスの子供。毛先が緑に染まった砂色の髪の子。
マルカちゃんのほがらかさとヴァスの鷹揚さを受け継いだ、マイペース系少年。
カロルは姉として慕っている。
興味を覚えたらすっ飛んでいくカロルの後ろについて行ったり、やんわりと引き留めたり良いストッパー役。
ただし、カロルを馬鹿にされるのだけは許せない。
案の定学園では超有名な二人組になっているらしい。




