球児達の夏が始まる
野球が好きだ。サッカーも好きだが野球も好きだ。
どこが好きかというと一発逆転が狙えるスポーツであるところが好きだ。
9回裏怒涛の反撃で追いあげる場面を見ると胸が熱くなる。
こんなのはサッカーではない。
フルシーズンを戦うための選手編成して乗り切っていくプロ野球も面白いのだが、やはり印象深いのは高校野球だ。
なんだろう。上手く言えないのだが甲子園に集い白球を追う球児達の躍動に心魅かれ、応援席のベンチ入りも出来なかった部員達の表情にしんみりとなり、最後の1アウトが取られた瞬間の勝者と敗者のコントラストがあまりにも残酷で美しいところなど1試合1試合に全てをかける戦いの醍醐味というものがある。
くさい台詞だが青春とはこういうものだ、という理想像をそこにこめて30代の私は見てしまう。まあ実際には社会人なので仕事中のため見れないのだが。
ばったばったと三振の山を築く快投に目を見張ることもあれば、鮮烈なホームランに歓声をあげることもある。
取れるかという大飛球をグラブに収めるダイビングキャッチ、外野からのレーザービームに見ることのできる守備の醍醐味。
退屈させない。技術は変わっても子供の頃から見ていた高校野球の本質・・・一瞬の夏は変わらない。
そして今年も甲子園が始まる。