初日
入学式の翌日。1時間目はホームルーム。
まずは、自己紹介から始まる。中学には、俺たちの小学校だけでなく、近隣の小学校からも、この中学に進んだ人たちもいる。
そして、俺の隣の席は、新葉多香美だ。
とにかく、中学、高校時代をどう過ごすかによって、その後の一生はほぼ決まるといっていい。
中学、高校時代が最悪の時期になってしまったら、それこそその後の人生は、ろくなものにならない。
一度目は、良くもなく、悪くもなく、といったところだった。
二度目はどうなる?そもそもなぜ、俺は二度目の中学生活をすごすことになったのか?誰かに仕組まれているのか?
そんなことを考えているうちに、あっという間に初日は昼ごはん、そう、給食の時間だ。
初日の給食は、グリーンピース入りのご飯と、かぼちゃの煮物だ。それと、チーズデザートと、紙パックの牛乳。
実は、グリーンピースは苦手な食べ物で、中学時代は食べられず、高校に入ってからようやく克服して食べられるようになったのだ。
俺は、グリーンピース入りのご飯を、恐る恐る口に入れる。
食べられる。普通に食べられる。高校に入ってから克服したんだ。だから食べられる。
あれ?そうなると、中学1年の初日の給食の時点で、既にグリーンピース入りのご飯を、克服して、食べられるようになっていた、ということになる。
これは、改変だ。改変が起こった。
さらに中学生活を続けていくうちに、他のこととかも、改変されていくかもしれない。俺の行動次第で。
多香美「あれ?仁太君、もしかして、グリーンピース食べられるようになったの?」
彼女にも言われた。ちなみに彼女には勉強をいろいろ教えてもらっていた。おかげで苦手な科目も克服したのだった。
掃除の時間になった。午後の授業の後は、掃除の服装に着替えて、掃除をする。
男子はいつもサボっている。熱心なのは、いつも女子。男子はサボって、女子に掃除を押し付けている。
そんな中で、俺はそつなく、せっせと掃除をこなす。
「こらー!男子!少しは仁太君を見習って、掃除手伝いなさいよー!」
前世では、俺が実は一番掃除をサボっていて、いつも女子たちからも注意されていたのだ。
掃除の後のホームルームでは、パンと牛乳が出る。今日はクリームパンだ。実はこの時間が楽しみで、学校に行っていたようなものだった。
そして、初日の学校生活は、ひとまず完了する。




