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大和帝国  作者: 霧
戦争準備
5/6

空軍の現状

大変長らくお待たせしました!

とある建物のとある一室。この建物は、この国の国民であれば、誰もが知っている人物の家である。その有名な人のとある一室。そこにはたくさんの本が棚に埋め尽くされている。この一室に入れる扉を開けると、この部屋の中央にある3隻の戦艦の模型が客人をお出迎えをする。その戦艦の模型がおかれている右側には、執務机と椅子が1つずつあり、反対の左側には、応接室が設けられている。そして、その部屋にある一つの窓から太陽の光が差し込み、開けている窓から穏やかな風と国民の歓声が入り込む。


その窓の傍で外の景色を見ながらお茶を飲む一人の男性がいる。



(我が民族がこの島に逃げ込んで100年…あの艦隊全滅を覚悟した大海戦から50年…負ければ玉砕の一大決戦から3年…この何百年間、人類は防衛のみしか出来なかった。長い長い防衛戦…永遠に続くと思われた防衛戦…しかし!それはもう終わりだ。!ようやく我々は反撃を行える!これで戦勝で散っていった国民たちの仇を討つことができる。)


俺は、基地や軍港、超高層ビル群のある市街地を見ながら、ようやくここまでたどり着いたのかと今に至るまで思い出していた。



そこへ、執務室の扉がノックされる。


「入れ」


 入出を許可すると「失礼します」と三人の男性が入ってくる。



「陛下お待たせして申し訳ございません。先程資料が整いました。」


 三人の内一人が代表して言う。その人物は、先程車内であった人物である。


「これはこれは、二宮陸軍元帥。それに東郷海軍元帥に山本空軍元帥も来ましたか。それでは内容については応接室の方で聴きましょう」


俺はそう言うと応接室に向かった。応接室は、一人席用のソファー1つと二人席用のソファーが三つある。俺は、勿論一人席用のソファーに座る。俺が座るのを確認した後、右側に二宮陸軍元帥と東郷海軍元帥が、左側に山本空軍元帥が座った。



「では、先に空軍から報告させて頂きます。これが空軍の報告書であります」


山本空軍元帥がそう言うと私に報告書を手渡した。



その報告書の中身は以下の通りである。



空軍保有機数

『九七式重爆撃機』…3326万9000機

『九九式双発軽爆撃機』…1029万6000機

『一式戦闘機・隼』…2億9869万7800機

『一式陸上攻撃機』…1000万9800機

『一○○式司令部偵察機』…581万6000機

『一○○式重爆撃機・呑龍』…501万7000機

『二式複座戦闘機・屠龍』…1000万4400機

『二式戦闘機・鍾馗』…1億6845万3000機

『三式戦闘機・飛燕』…9521万3956機

『陸上爆撃機・銀河』…1142万6000機

『Ju87・スツーカ』(急降下爆撃機)…5000万5000機

『メッサーシュミットBF109戦闘機』…1億9660機


戦闘機…6億7237万8816機

爆撃機(軽双発爆撃機を含む)…6000万8000機

急降下爆撃機…5000万5000機

攻撃機…1000万9800機

偵察機…581万6000機



量産開始の機体

『大型陸上攻撃機・深山』

『大型陸上攻撃機・連山』

『四式重爆撃機・飛龍』

『夜間戦闘機・月光』

『遠距離爆撃機・炎龍(キ74)』



空軍所属部隊

第1方面軍(北方方面軍)…6軍、司令部基地・札幌

第2方面軍(大和海方面軍)…8軍、司令部基地・舞鶴

第3方面軍(太平洋方面軍)…8軍、司令部基地・大阪

第4方面軍(北九州方面軍)…3軍、司令部基地・博多

第5方面軍(南九州方面軍)…4軍、司令部基地・熊本

第6方面軍(沖縄方面軍)…5軍、司令部基地・那覇

第7方面軍(南方方面軍)…5軍、司令部基地・硫黄島

第8方面軍(予備軍)…3軍

第9方面軍(訓練兵軍)…10軍


軍…5以上の航空師団


(ふむふむ…なるほど戦闘機は充分な数に揃ったんだな。これだけあれば目的地まで護衛して爆撃が可能だな。そして、大量の大型攻撃機や爆撃機が量産に入ったと…これなら上陸の際の支援爆撃や敵の都市への爆撃、攻略するときの支援爆撃も出来る。しかし、問題はどれだけ整えることが出来るかだ。あまり数が少なければ、爆撃の威力は減ってしまうからな…)


「山本元帥、この量産に入った大型爆撃機や攻撃機は、来年の作戦までにどれぐらい揃えられる」


「民間企業と海軍工厰、陸軍工場にも生産を協力してもらっているのでそれぞれ約10万機になると考えられます」


(なるほど…そうなると約40万機か…この数なら行けそうだな!)


「わかった。出来る限り生産を急いでくれ。それとこの急降下爆撃機は、海軍航空隊にもあるのか?」


「勿論であります。私が覚えている限りでは現在生産されている『スツーカ』の約4割は海軍が保有しています」


「東郷元帥それは本当か?」


「勿論ですとも、一応空母に搭載できるように少し改装していますが、現在は、中型空母に搭載しています」


「なるほど、わかった。」


(うむ…中型空母に配備か…確かにそれが妥当だな。何せ海軍にも精鋭や最新鋭の航空機を保有しているし、何より軽空母だと今のままでは飛行甲板の長さが足らないし、速力も遅いから発艦しづらいな(それでも最低で23ノット出せるけど…)。あっ!そう言えば海軍の方で新型のカタパルトが出来たって言っていたな。あれなら軽空母でも急降下爆撃機や攻撃機を発艦出来そうだな。まぁ…この報告は海軍の方でやってくれるだろう。

さて、他にそれぞれ担当の方面軍ができたことでどこにどれだけ所属機数があるのか判別しやすいな。予備軍もあるから万が一領空権が危ないときはここから持ってこようかな。そして訓練生は10軍…めっちゃ多いな…)



「訓練生が中々多いな。やはりさっきの演説か?」


「はい!陸軍や海軍だけでなく空軍にも志願する若者が増えています。まぁ…流石にある程度選別しますが…あっ!ちなみにですが、今年も無事に全員が卒業しました」


「おぉ~。あの山口中将が行う最凶最悪の訓練を受けたのにか?」


「はい!あの訓練を3年間受けてましたね。それも諦めることなく行っていましたよ。たぶん戦場に送っても生きて帰ってこれると思いますよ」


「そうか、そうか。一応山口中将に言っておいてくれ。『たまには休憩が必要だぞ』ってな」


「了解であります!以上で空軍の報告を終わります」


「うむ、それじゃ少し休憩をしよう。どうだね?少しおやつでも如何かな?」


「そうですね。ありがたく頂きます」


「わしも頂こう」


「私も頂きます」


それから山本宮天皇と三元帥は、約2時間ほどおやつを食べながら世間話をしていた。

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