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守護神 ハデスの恋  作者: 小石川弥生
28/42

到来

あの夜

ハデスとマナが 見た流れ星は 二人がいた山の

ほんの一キロ先に 落ちていた......

星の欠片だと 思っていたものは 直径10㎝程の

カプセル

カプセルは 開いたまま 中は空洞に この中に

何が入って いたのかは謎......人間界では

誰一人 知る者は 居なかった......ハデスとマナ

も......知るはずもない

あれから 数日後 カプセルの 落ちた辺りに 植物の芽が伸び 日に日に 大きく 成長していった


一方 ハデスたちは まだ その事に 気づかずに ツリーハウスで 暮らしていた......

マナは 高校を辞め アルバイトも辞め ハデスと

この ツリーハウスで 暮らす事を 選ぶ......それは マナにとって 幸せな一時

こんな日が 永く続く事を 願ってやまない...


そんな ある日

一キロ先では 周りの 木々を 追い越す 勢いで

どんどん 成長していく 植物......その植物に

一羽の鳥が 止まった......その瞬間

グググググ......ゴゴゴゴゴゴ......

勢いよく 植物が震え出し 一気に ビルの50階位の高さに 成長した

それは 異様な光景で 山の高さと 植物の高さで

更に 巨大に見え その日の内に 人間界は 慌ただしく 荒れ始める......

ハデスたちが その異変に 気づいたのは 言うまでも なかった......

街中では 宇宙人が やって来ただの 正規の発見だの 言いたい放題 言っていたが

ハデスが その植物を 目にした時 それがなんなのか すぐに理解 できた......

それは......悪魔の植物!

悪魔の植物の完成形は 花が咲いて 実がなる

その実は 悪魔の食べる実 何故 その実が 人間界に 現れたのかは やがて 悪魔が やって来る 前兆だからだ......人間界が滅びるまで 長くはない カウントダウンが 始まった。

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