不審者…
おい「?せ、か。い!」を見てないならそっちから見ろ。
期待してまっせ。
まだ、夏だって言うのに、朝は涼しいを超える。
はぁ…いい天気だな、おい。
日差しは暑く、風は涼しい。
尻が冷えそうだ。
早く学校に行こう。
……こっちの道から行くか。
俺は珍しく、公園がある場所から行った。
公園からショートカットしよう、それなら早く行ける。
公園に入ろうとすると砂場に女性が倒れていた。
え…。
俺はそこから動けなかった。
いやいや、早く無事なのか確認しないと!
俺が近寄ろうとすると、ムクッと女性が上半身を起こした。
……制服を着てる。
しかも俺と同じ学校だ。
あんな子いたっけ…?
砂だらけだ…。
女性は立ち上がり、指パッチンをした。
何をしてるのだろうか。
女性は頭を小指で掻いて、首を傾げた。
本当に何をしてるのだろうか。
女性は歩き出した。
お腹を擦っていた。
お腹…空いたのか…それとも痛いのか…。
俺は何をしてるのだろうか。
早く学校に……ん?
女性は木を見つめている。
木に向かって手を伸ばして、何かを掴んだ。
……あれは……?
もしかしてセミ…?
手掴みって…。
?!!
口に入れやがった……。
飲み込んでない…?
え、意味わかんない…え、怖…。
人間じゃない…?
宇宙人って言われても納得する。
ヤバい人には関わらないほうがいい。
早く学校に向かおう。
ショートカットは諦めて道を戻った。
そのまま学校に向かった。
はぁ…朝は災難だった。
不審者がいたし…肌寒いし。
先生「おう、志島おはよう」
志島「おはようございます」
……報告したほうがいいのだろうか……。
いや、止めておこう。
いつも通り教室に行って、自分の席に座る。
そして、鞄から本を出して、読む。
最近読んでいる本だ。
ミステリーの本だ。
ミステリーは俺が好きなジャンルランキング5位だ。
担任「んふぁーい、おはよう」
男子「おはようー谷先」
女子「おっはー」
担任の先生が来た、珍しいなホームルームになるまでは職員室で休んでるはずなのに。
担任「はい、今日はね転校生を紹介するために早めに先生、来ちゃったよー、それじゃ皆席についてー」
皆が席に座り、ざわつき始めた。
転…校…生…?
担任「んしゃあ!カモォ〜ノォ!」
扉が開き、女性が入ってきた。
………やつだ………。
皆がざわついている。
担任「それじゃあ、自己紹介お願いします」
?「はい」
不審者は返事をして、中指を頭に横に付けた。
?「あれ?」
首を傾げた。
何なんだよそれ…。
?「まぁ、いいか…私は鋼強強鉄硬堅強固と申します」
は?
鋼強鉄硬堅強固「私の趣味は鉄をねじ曲げることです、皆さんよろしくお願いします」
頭を下げた瞬間拍手の音が聞こえた。
なんで拍手できるんだよ!
明らかに異常者だろ!
担任「あは、は、ありがとう…それじゃああそこの席に」
鋼強鉄硬堅強固「あれ?あーそう言う感じなんですね」
そう言って、異常者は俺の席の斜め前に座った。
なんで普通なんだ……いや、違う、皆何にも信じてないんだ、冗談かなーみたいな、そういう感じか。
だが、セミを食べたとこを見てしまった俺からすると恐怖でしかない。
ミステリーの3倍怖い。
担任「それじゃあ、いつも通りにホームルームするぞー」
休み時間
女子Y「ねぇ、強固ちゃん」
鋼強鉄硬堅強固「はい?」
女子Y「強固ちゃん漢字すごいね」
鋼強鉄硬堅強固「ん〜ここでは普通じゃないんだね」
女子V「もしかして外国人?」
鋼強鉄硬堅強固「ん〜ここ日の丸だよね、じゃあ外国人じゃないよ」
女子F「今なんて?」
ああー!聞きたくない!
異常者だよ…。
絶対ヤバイやつだって。
関わらんほうがいいって!
鋼強鉄硬堅強固「日の丸?」
女子F「日の丸…?ここは日本だよ」
鋼強鉄硬堅強固「あったんだ…日本、でもどうやって来たんだろう…」
女子V「記憶喪失とか…?」
はぁ…外の空気がこんなにも吸いたくなることがあるなんて、マジで…もう…はぁ…。
外廊下から外に出よう…。
ベンチに誰もいないのを確認してから座った。
ふぃー。
鋼強鉄硬堅強固「こっちの世界だとそうやって使うんだ…」
!?
志島「ビックリした…」
鋼強鉄硬堅強固「ビックリ耐性バッチとかはつけてないのか…」
始まったよ…。
何を言ってるんだ…。
鋼強鉄硬堅強固「名前は?」
んでお前に言わないといけないねん。
言うけど…。
志島「志島…憂夢」
鋼強鉄硬堅強固「変な名前…」
お前に言われたくない。
志島「それでなんの用だよ…」
鋼強鉄硬堅強固「このせかいのことあんまり知らないから教えて」
はああ?
他の人から教えてもらえばいいじゃん。
鋼強鉄硬堅強固「教えてくれたら何でもする」
やります。
志島「任せてください、まずは何を知りたい?」
鋼強鉄硬堅強固「喉が渇いた時何を飲めばいい?」
そんなことも知らないのかよ…。
志島「蛇口を捻れば、水が出てくるだろ?そしたらそれを飲めばいいんだよ、丁度そこにあるぞ」
てか、こいつのことを俺はなんて呼べばいいんだよ。
鋼強鉄硬堅強固「これか…」
志島「そういえばなんて呼べばいいんだ?」
変わった女子は振り向いた。
鋼強鉄硬堅強固「前いた、学校では固って呼ばれてたんだけど、本当の呼び方は強固なんだ、私身分が高くてさ、好きな方で呼んで」
…………。
よくわかんない。
志島「じゃあ、強固さんで」
鋼強鉄硬堅強固「なんか新鮮…強固で様様をつけないなんて、一応無作法なんだけどね、しかもさん呼び…すごい失礼だよ」
様様……?
様々ではなくて、様様…?
てか、なんでそんな緩やかな顔をしてるんだよ。
志島「様様…?をつけたほうがいいのか?」
鋼強鉄硬堅強固「そのままでいいよ、本当に変な所だね…ここは」
そう言うと、強固さんは蛇口の丸い部分をポチッと指で突いた。
鋼強鉄硬堅強固「あれ、反応しない、故障かな」
えぇ……。
えぇ……。
えぇ……。
えぇ……。
えぇ……。
えぇ……。




