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不死後衛の苦悩  作者: すろれっさー
冒険大好き後衛です。
64/66

空の上でも後衛です。

空の上は宇宙でしょうか?いえ。空だと思います。(願望)

翌朝、私は朝の練習をするために学校に向かいました。その途中でババさんに会い、昨日あったことについて話すことになりました。


「昨日はすごかったよな!この国があんな巨砲を持ってるなんて知らなかった!」

「そうですね。確かにあれは大きかったです。」


なんのことを言っているのでしょうか?おそらく、天空の国が揺れた原因でしょうが、私はそれを見ていません。さて、どう話しましょうか?


「あ、それと、お弁当を持ってきましたか?」

「え?」

「昨日の襲撃で安全が保障されていないという名目で、今日の学校は休みです。なにせ、魔力不足で教師たちはみんなダウンしてるから。」


魔力不足で倒れるのですか?そんなの迷信でしょ?だって、あれです。魔力不足で倒れた人を見たこともないし!不死人族の国では魔力が無くなっても倒れるなんてことはありませんでした!


「魔力が尽きると倒れてしまうのですか?」

「え?そうだけど?知らなかったの?」

「ええ。不死人族ですから。」

「まあ、僕も知ったのは洞窟を出たあとだけどね。」

「あれ?一人称・・・」

「なに?」


魔力が尽きると倒れてしまうようです。それで教師はみんな倒れているというわけですね。しかし、それなら、お弁当はどうしているのでしょうか?ババさんが学校に向かっている理由はなんでしょう?


「では、どうして学校に行くのですか?」

「今日は一日中バレーの練習だよ?」

「え!?」


学校に向かう途中で、以前パラコミックの学校のクラスメイトに渡した硝子から連絡が入りました。


〝久しぶりだね。今、どうしてる?〟

〝今、学校に向かっている途中です。みんなは?〟

〝俺は今休憩中。卒業してすぐなのに少し会話が懐かしいよ。魔物を倒すのも楽ではないね。〟

〝さみしがり屋だね。僕の方はもうすぐ出撃さ。近くに巨大な魔物が出たんだ。特にセルゼルフ。ピンチになったら助けてほしい。場所はイルネスティーの魔谷。多分大丈夫だと思う。〟

〝巨大な魔物退治でしょ?何日かかるの?〟

〝俺も魔物退治の仕事をしているけど、3日はかかるぞ?〟

〝僕のほうは5日もかかる大仕事さ。だからまだ緊張してない。あ、声がかかった。じゃあね。〟


とっても仲がいい私のクラスです。編入してきた彼らは馴染めていなかったようですが・・・

クラスのみんなはそれぞれの国に行って魔物を倒す仕事をしているようです。まあ、戦闘教育に特化したような学校でしたからね。当然だと思います。思い出したのですが、もうすぐ体育祭ですね。私が準備する競技もあるので頑張らなければなりません。

覚えておきましょう。《イルネスティー》には行ってみたいと思っていたところです。あ、転移はできませんね。明日は休みの日ですから。行ってきますか。


「体育館でまずはアップだよ。」

「はーい。あ!先輩!おはようございます!」

「おはよう。アップしてからいきなり模擬戦だとよ。4チームに分かれて、あまり4人は審判だってよ。」

「はい。」


部員の総数は28人で、普段は結構人数が余ってしまいます。一面しか使えませんからね。憎きバスケット部が普段は占領しています。部員数がとても多いのですよ。それで、なんか調子に乗っている人が多いですよね?髪の毛が伸びているほとんどがバスケット部です。あ、サッカー部もですね。マジで。バスケ部は本当にヤダ。声が大きい人がすごい。っと、私のバスケ部嫌いは放っといて。


「始めるぞー。」

「はーい。」


部活が始まるようです。

私はババさんと同じチームになることができました。飛べるというのはいいことですね!さて、サーブです。私のサーブは回転重視です。狙いがありますからね!

サーブの回転を止めるために強く上に打ち上げる必要があります。その軌道を狙って硝子を投げると、硝子の壁に当たってボールは下向きに跳ねます。やはり、先輩は強いようで、地面についてしまう前に新たな魔法でボールを上にあげました。また邪魔しようと思ったのですが、それを邪魔されてしまいました。バレーはこうして、ボールが関わっていないときに戦うスポーツです。

相手の打った球を受け止め、勢いを殺すために魔法を当てます。途中、邪魔が入りましたが、私の魔法を当てることで消しました。ババさんが打って一点貰いました。


そしてお弁当の時間です。試合ですか?負けてしまいました・・・相手の先輩が強いのです。やはり回転が素晴らしく、取った瞬間にどこかに飛んでいきます。強く上げても勢いは消えないのです。衝撃を吸収できるような魔法を投げてようやくといったところです。さらに、視線でもフェイクや、声での誘導など、技術が足りませんでした。私は案外単純なのかもしれません。〝右に落ちるぞ〟と言われたので右に移動すると、左に落ちました。ババさんも悔しかったようで、頭を抱えていました。


「セルゼルフ。相手の言葉に耳を貸すな。いや。アドバイスはいいんだ。いや・・・今は練習だからな。だが、それ以外は無視だ。わかったな。」

「はい・・・」



さて、今日は《イルネスティー》に行こうと思います。丁度、護衛依頼がありました。そこに同行する予定です。なんでも、私がいれば安心できるとかなんとか。ギルマスが言っていました。まあ、最高ランクですからね。


「あー。そう思っていた自分を殴り飛ばしたい。」

「どうかされましたか?」

「いえいえ。こっちの話です。」


現在護衛しているのは《イルネスティー》の第4王子。そんな重要な仕事を私に任せてきたギルマスを帰ったら殴り飛ばします。この人になにかあれば、私は永久に奴隷として過ごすこととなるでしょう。そんなのは嫌です。なので、全力で護衛しますよ。

この馬車の周りを硝子の騎士たち5000体が守り、先には偵察の硝子を8000個ほど飛ばしてあります。備えは重要なのです。どんなに弱い魔物でも見つけ次第殺しました。可能性を与えないのが重要です。あれ?つまり、備えと、可能性をなくすことが重要なのです。どんな攻撃が来ても大丈夫ですし、攻撃されないようにしているのです。


「この道は来た時にはもっと魔物が多かったような気がするのだが・・・」


はい。多いです。蛇型の魔物が一番多く、木のような魔物が多数いるため、どれが魔物なのか判断しにくいですね。狼の魔物は遠くから機会をうかがっていますが、騎士たちに気付いてどこかに逃げてしまいました。


「そんなことないですよ。多分気のせいです。」

「そうかい?でも、これだけ少ないと逆に奇妙であるな。」

「いえいえ。おそらく王子のオーラが強すぎて出て来れないのでしょう。」

「ハハハ!最高ランクが何を言うか!」


いやいや。知能があるような強い魔物はとっくに逃げ出しています。ここに魔物がいないわけがないではないですか。ここは弱い魔物の発生地で、なおかつどの街からも遠い。冒険者が定期的に狩りができないのです。ここに住む強い魔物は弱い魔物の捕食者で、ここで発生したものではないでしょう。だから簡単に逃げることができるのです。

道をしばらく進んだ後、もうすぐ森に入るというところで空からの襲撃者が来ました。


「王子。竜です。こちらにきます。」

「なに!?皆の者!準備せよ!」

「いえ。みなさんは王子を守ることだけに集中してください。あれの相手は私がやります。」

「何を言うか!我々騎士団が信じられぬというのか!」

「はい。信じられません。長い距離を歩くというのにその重い鎧。軽量化の魔法が掛けられていたとしても体力を消耗します。目的地に着くころには満足に戦えないでしょう。」

「ふん!素人に何がわかるか!」


私たちがどんなに重要な会話をしていても、卑猥な会話をしていても、竜には関係ありません。大きく息を吸い込んで彼らの得意技である〝ブレス〟を使おうとしています。ちょうどいいので敵の種類を特定しましょうか。

突然ですが、スライムに種類があるのを知っていますか?様々な種類がありますが、見た目で判断できることが多いです。たとえば赤色のスライム。彼らが魔法を使うとするならば【火魔法】です。このように体の色で判断できる場合もあるのです。これが人族の場合は色や形状で使う魔法を特定することは難しいです。なぜなら、個体差が大きいからです。魔物の方が特定は簡単ですね。

竜は違います。竜はどちらかと人族に近いのです。個体で得意な魔法が違うため、ブレスも異なるのです。さて、やつは何のブレスなのでしょうか?


「黒い!」

「なるほど。黒竜でしたか。」

「王子を逃がせ!」


対応が難しいですね。あのブレスを浴びても外傷はありません。あれは精神にダメージを与える攻撃なのです。廃人になること間違いなしですね。外傷を与えることができないというデメリットがあれば、当然メリットがあるわけです。それはが今起きている事態です。

普通の魔法であれば相反する魔法をぶつけて威力を弱めることができますが、あのブレスの逆の効果を持つ魔法は【回復魔法】であり、射程距離がものすごく小さい魔法なのです。迫るブレスに対抗する手段がない・・・


「普通の種族ならね。」


ブレスだろうと魔力がなければただの息。臭いだけです。私たち不死人族には無効なのですよ。

相手が空から攻めてくるならば、私も空から攻めましょう。【幻覚魔法:多重隕石】。私の見方のあなたたちには使った魔法を教えます。


「見てください!空から光が!」

「あれは・・・隕石だ!」


いや。光は空からきますし、隕石を見たことなんてないでしょうに。流星なら見たことがありますけどね。そう。あれは幻覚です。幻ですね。あわてて竜が動き出していますが、もう遅い。翼を手に入れた私は空でも後衛なのですよ。

弓が限界までしなったあと、魔法を付属された矢が何十もの光となって竜を襲います。目的地周辺で爆発。人影が見えたような気がしますが、おそらく私の勘違いでしょう。


「戻りました。王子様。無事でしょうか?」

「あ、ああ。御苦労。さて、改めて出発だ。」


私の後衛としての腕がやばいほどいいので、盗賊や魔物に遭遇することなく魔法都市イルネスティーに到着したのでした。盗賊の首はお金になるので持ってきています。数が多くて困りました。魔谷とはどこのことでしょうか?かつてのクラスメイトを助けたいのですが・・・目立たないように仮面の格好で行いましょう。

読んでいただきありがとうございます。

内緒ですが、とってもうれしいことがあったので気分は最高です。

ちなみに、昨日ウィダーを初めて箱買いしました。

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