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不死後衛の苦悩  作者: すろれっさー
冒険大好き後衛です。
63/66

侵略は・・・後衛がよかったです。

やばいです・この話、一番納得できません。しかし、物語を前に進めたいので更新します。

 どこにいるのかな?こんな時には頼れる従魔にお願いしようかな!


「おいで!クロ!ブラック!」

「きゅいー!」「ぽよー!」


 黒い二匹のかわいい従魔は私に飛び着いてきました。どこから現れたかって?そんなの異空間からに決まっているじゃないですか。戯れたい気持ちを〝グッ〟と抑え、呼び出した要件を告げます。


「この国の偉い人を探し、私の前に連れてきてください。硝子の騎士を配置します。その鞘の指す方角に、私はいます。連れてきてくださいね。」

「ぽ!」


 まずは硝子の騎士団ですね。数は・・・1200隊でいいでしょう。1隊15体で行動させますか。純人族は見つけ次第殺害ということでいいですかね。この天空の国の住人も、同罪であるからですね。仲間を大切にはしないでしょう。

 そう思えば、この国はどうやって動いているのでしょうか?魔力を供給する必要があります。しかし、こんなに大量の魔力をどうしているのでしょうか?この国の平均的な人間の魔力量を計測する必要がありそうですね。あ、騎士たちへの命令を変えなければならないですね。

 捕まえた純人族の魔力を計測します。

 平均的なこの国の純人族の所持魔力量を1とすると、この国を一日空に浮かべ、移動させるには15万の魔力が必要です。しかし、ざっと考えると、この国には多くて5万人ほどしかいません。純人族には限界があるのです。普通の種族・・・龍人族や樹人族などの種族は100ほどの魔力をもっているのです。魔力保持量は最下層に位置しています。

 私が言いたいことはわかっていただけたでしょうか?純人族の集団がこの国を維持するには無理があるのです。これが長耳人族であればまた別なのですが、見た限り、この国は単一です。


「やめてくれ!俺は地下施設には関わっていないんだ!本当だ!」

「地下施設?それはどういうことでしょうか?」

「う・・・」

「教えてくれたら、他のやつよりもましにしてやるぞ?」


 地下になにかがあるようですね。これはどういうことなのでしょうか?この国が奴隷を他国から取っていた理由とは・・・もしかして、そういうことなのでしょうか?奴隷を利用してこの国を動かす。そうか。そういうことか。他種族差別もここまでくれば立派だな。見た目が違うだけでここまで残酷になれるのか?純人族とはなんだ?特徴がないことを遠回しに〝純〟と表現してやっている多種族の寛容さがまだわからないのか?


「硝子の騎士に命令する。この国の純人族を殺せ。そして、地下への入り口を探せ。」


 地下への入り口はどこがいいか。手に入れた奴隷をどこへ連れていくのか。国民は知っていたのか?


「おい。お前は知っていたのか?」


 近くにいた純人族に聞く。初め、俺はこの国の住人を助けるつもりでいた。だが、この国が腐っているのであれば、話は別だ。


「知らない!知らない!奴隷がいたなんて!知らない!」

「奴隷?地下施設には奴隷がいるのか?そういうことか?」

「違う!俺が言いたかったことは!違う!」


 ここには18人の純人族がいる。こういう場合、事情を知っていそうなやつを残し、少しずつ殺すのが鉄則だ。まずは誰を殺そうか。


「今から、一人ずつ、殺す。その前に情報を俺によこせ。まず、事情を知らないやつ。死ね。」

「俺は知っている!知っているぞ!」

「話せ。」


 この国は戦争すると、奴隷を確保する。奴隷は国の中央を歩き、そこで国民に〝歓迎〟される。歓迎の内容は、主に暴力。女性の場合・・・言わなくてもわかるだろう。そして、中央の道を歩き、地下への入り口にそのまま入る・・・そのあと、魔力を吸い取る施設で暮らし、住民や奴隷たちの糞尿を肥料に変える作業をする。国民がやりたくないと思う仕事のすべてをこなしている。必要なのは魔力だけではない。血液も必要なのだ。この国自慢の〝浮遊石〟というものがある。血液と魔力。それが必要なのだ。

 地下施設の入り口はここの下だったか。だから騎士たちはまだ見つけることができていないのか。やはり、危険だ。この国は危険なのだ。

 その瞬間、この国が揺れた。攻撃されたのだ。他でもない《アルケディヤ》に。急がなければ。この国が落ちてしまえば、地下にいる奴隷たちが死んでしまう。そんなことにはなってはならない。この国の外装がはがれてしまうと、奴隷が落ちる。早くしなければならない。

 地下施設に着いた。入り口はきれいだった。表面だけ。扉の裏は汚いものだった。錆付いた扉はこの国そのものだと思った。他人を犠牲にして、その上にきれいに生活している。そう。きれいに。しかし、方法が汚い。結果だけを追い求める思想。それは正しいのか。結論。俺は間違っていると思う。

 勇者の世界に有名な話があるらしい。その話では、1人を犠牲にすれば、5人が助かるというもの。しかし、一人を犠牲にしなければ、五人は死ぬ。5人のために1人を犠牲にしてもいいのか。そういう話である。

 見つけた。鎖につながれ、糞尿にまみれ、目に活力がまるでない人たちを発見した。いいのだろうか?これで。彼らはどうしてここにいるのだろうか?汚い腕輪は、純人族を連想させた。

 種族はバラバラ。だけれど、みんな似ている。アンデッドのような顔。あれは、すでに死んでいるも同然だ。俺は、俺はなにができるだろうか。簡単だ。すべて終わったら、記憶を消そう。彼らのここでの生活をすべて消す。いや?それでは矛盾が生まれてしまう。どうしていきなり記憶が消えたのか。それに苦しむ人が生まれるだろう。なにか、なにかいい方法はないのだろうか。俺は、この人たちではないから平然と暮らしていける。しかし、被害にあった彼らは一生の傷を抱えながら生活しなければならない。


「ぽ。」


 そんなとき、クロがやってきた。クロの中には見たことがある人間がいた。


「吐いて。」

「ぽ。」

「許してくれ!許してくれ!頼む!俺は悪くないんだ!そうやって教えられたんだ!」


 一人の腕輪を斬った。すると、落ちていた石を放り投げ、自分の頭に当てようとしていた。死ぬつもりなのだろう。ふっと、何かに気付いた彼は、口から血を大量に流しながら死んでしまった。これが解放なのか。死ぬことが救いなのか。俺にはわからない。彼らが苦行を強いられてきた期間も、苦しみもわからない。でも、それ以前はしっかりと生活していたはずなんだ。どうにかして生きてほしい。これがわがままだということは理解している。でも、俺の目の前で死ぬのはやめてほしいんだ。


「我、魔術を極めし者なり。下の者の記憶を、下の者の記憶とする。」


 珍しく詠唱をした魔法。クロに連れてこられたこの純人族は、今、苦痛を味わっている。俺は持っていた腕輪を純人族に付けた。死にたいという思いを・・・

 他人事のように自分の境遇を思い出す彼ら、元奴隷。それは、まるで物語のよう。



 苦痛しかなかったこの10年にも、終わりがあったようだ。突然現れた青年。初めは新入りかと思った。しかし、それは違った。彼は、なにか魔法を使った。すると、自分がここでしたこと、祖国を滅ぼされたこと、辛い現実が物語のようになった。辛くはない。思い出すと、それは自分のことではないかのような錯覚を覚える。間違いなく、自分の記憶。だが、それは物語だ。俺の感情はどうしてしまったのだろうか?



 この魔法を使ってよかったのでしょうか?しかし、彼らが普通に生活するにはこれしかなかったのです。少なくとも今は。


 さて、この国をどこに落とそうか。そんな考えを持っていたとき、彼らが私の前にやってきました。月明かりに照らされた彼らはまだアンデッドのようです。


「セルゼルフさん。お話があります。」

「どうしましたか?」

「この国を我々に譲ってくれないでしょうか?」

「と、言いますと?」

「我々の魔力があれば、この国を動かすことができます。」

「だめです。この国を動かすには血も必要です。あなたたちでは動かせない。んー。そうですね。どこかにこの土地を下します。そこで生活してみては?」


 彼らは普通には生きることができない。だから、住むところを欲している。それは理解できます。しかし、やはり浮かせることはできません。幸い、この施設は魔力があれば攻撃魔法が使えます。魔物の対処も楽でしょう。


「誰か、リーダーを決めてアルケディヤと話してくださいね。もうすぐ来ると思います。」


 私は大胆にも、《アルケディヤ》の横に国を下したのです。これがどのように左右するかはわかりませんが、不死人族のみなさんのように、私も歴史を動かした一人になったわけです。今回はあまり後衛としては動くことができませんでしたね。残念です。あとは彼らに任せることにしましょう。あとは私の名前と見た目を改編するだけです。


「では。行きますね。」

「待ってください!不死後衛!」


 白い仮面は悪魔の印。私は不死の後衛です。

もっとうまくできればいいのですが、理論や根拠がばらばらです。とにかく、セルゼルフは純人族を嫌いになりました。

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