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不死後衛の苦悩  作者: すろれっさー
騎士団長は後衛です。
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あとがきで少しだけキャラ紹介をします。

「では、話を聞きたいのだが?セルゼルフ。」

「えーっと?何の話ですか?皆目見当付きません。」

「まずは彼女が犠牲にされそうになったという話からだ。」


 なんと説明していいものか迷います。彼女が足を斬られていたことでしょうか?その時の状況を説明すればいいと思います。私はさきほどの状況を説明しました。彼女のパーティメンバーはみるみる顔が青くなります。


「その証言に嘘、偽りはないか?」

「えっとー「嘘だ!嘘に決まっている!」見てもらったほうが早いですね。見ましょうか。」

「え?」「え?」「は?」

「魔法です。行きますよ?」


 【転移魔法:集団転移】で山に参上しました。いやー。移動するのが面倒だったんです。しっかり椅子も転移させていますので、安心してほしいです。突然転移したことに驚く彼らはどこか私よりもマヌケな顔をしていました。転移ってそんなに珍しくないものだと思うのですが・・・私の種族だけですかね?驚いている者たちを放って、【時空間魔法:実際の映像】。


「はい。私たち・・・クロと私はこのように歩いていました。って、説明しなくてもいいですね。見ていてください。」

「・・・」


 その魔法に驚いている彼ら。パーティメンバーたちはいいわけを考えている最中です。あ、今彼女の足を斬りました!証拠ですね。決定的な証拠です。もう言い逃れはできないはずであるのに、〝いいこと思いついた!〟という顔をしています。さあ、何が始まるのでしょうか?


「この魔法はそいつが作ったものに違いない!嘘だ!」

「た、確かに・・・すごい魔法だが、その可能性もある・・・」

「では、逆再生してみましょうか。焦点は、そこの彼でいいですね。」


 物事が逆さに動きだしました。と、いってもただの映像ですので、光が動いているだけです。映像の中の彼も山に到着する前に戻っています。逆再生ですので、結果がわかり、課程がわかるという流れです。 あ、部屋に入りましたね。この前は何をしていたんでしょう。投げられていた紙が逆再生によって彼の手元に戻ってきます。なにか、白い液体が付いている気がするのは気のせいでしょうか・・・


「待ってくれ!わかったから!止めてくれ!早く!」


 事実を認めた彼。いったい部屋でナニをしていたのか気になりましたが、そこには触れないであげましょう。事件が解決したはずなのにギルマスが私を睨んできます。え?何故でしょうか?


「つまり、隕石と龍を消したのはお前じゃねぇか!何嘘ついてんだよ!馬鹿!」


 ばれてしまいました。よく考えればいい事をしたのですから、隠さなくても良かった気がします。気のせいでしょうか?気のせいですね。面倒事を押し付けられる未来しか待っていません。人族は基本的に龍には勝てないそうですね。特に避けることができないのはブレスで、接近戦でもあの鋭い爪や牙、巨大な尻尾を使われるのでまず勝てないようです。


「と、とにかくギルドに戻りましょう。」


 また突然転移したため、立ち上がろうとしていたギルマスとアンのパーティメンバーはよろけました。経験の差か、ギルマスは平然と立っていましたが、若い者達は転んでしまいました。


「ちょっと待ってろ。」


 ギルマスの口調がどんどん変化します。そろそろキャラ設定を定めないとだめですよ?ギルマスと言えば歳をとっているというイメージですので、とにかく語尾に〝じゃ。〟を付ければいいと思います。少ししてギルマスが戻ってきました。椅子には座らず、カードを私に投げてきました。そのカードはAランクを証明するギルドカードでした。ギルマスは何かの玉と紙を机に置いて私に言ってきました。


「ほれ。さっさと前のカードを返さんか。」

「あ、え?はい。」


 気になることは多々ありますが、とにかくギルドカードを返却しました。この私がAランクなのでしょうか?早くないですか?あ、それよりも、アンのパーティはどうなるんでしょうか?


「それで・・・?肝心の彼女のパーティは?」

「ああ。そうだった・・・処分はもう決まっておる。パーティ、爆ぜる号鏡は本日より、アンジェリカをパーティからはずし、永久に脱退や参加を認めない。また、その他の冒険者との行動を禁ずる。以上。」

「え・・・」


 それは過酷なものでした。パーティは元々、一部例外を除いてバランスよくできています。そのメンバーの一人が抜けた穴を埋められないだけでなく、その不十分なパーティのままで活動しろと言われています。穴のあるパーティはなかなかランクを上げることができませんし、収入も激減するでしょう。冒険者を辞めろと言われているのと同じでした。アンの元パーティメンバーは肩をすごく落としてどこかに消えてしまうのでした。


「では。これで失礼します。」

「え!?」「逃がさんぞ?」

「・・・」


 アンからはとても驚かれ、ギルマスは進めてきているパーティの詳細が書かれていると思われる紙をヒラヒラと揺らしています。私は人見知りで臆病で他人とは仲良くなれる気がしないので逃げ出そうとしました。もちろん転移で・・・しかし、何故か転移ができません。【解析魔法:部屋】。あー。理由はギルマスが持ってきたあの玉が原因だと分かりました。室内などの密閉空間だけで使用でき、効果は約8時間。


「お?転移が使えんか?はは!なんでだろうなぁ!さあ!パーティを組むんだ!もれなくアンジェリカが付くぞ?ほれ!アンジェリカもなんか言わんか!セルゼルフと冒険できるぞ!」

「え!?はい!パーティ組みましょう!」


 今から8時間経過すれば、日が登るころです。私は睡眠が無ければ生きていけないタイプの人族ですのでかなり状況はまずいです。どうにかして今世紀最大の危機を脱しなければなりません!考えるのです・・・何か・・・何かあるはず・・・


 結局、期間を決めてその間だけの臨時パーティとなりました。ギルマスはとても用意がいいようで、既にパーティメンバーを呼んでいました。私が折れることも想定済みだったというわけです。


「遅いじゃないか!この僕をいったいいつまで待たせれば気が済むのだ!」

「はぁ。父に言うぞ?」

「ひ!卑怯だぞ!父上は関係ないではないか!」

「俺はなぁ。お前の父さんにお前を魔物と戦っても死なないようにしてほしいと頼まれたから、仕方が無くお前の面倒を見ている。その俺様に向かってその態度は無いだろう?あぁ?」


 呼ばれた少年はどこかまだ幼く、明るい元気なイメージでした。根は悪い子ではないかもしれませんが・・・いや、悪いというよりもやんちゃ?という表現がよく似合う少年でした。年齢は恐らく10歳ほどでしょうか?私と見た目は同じような気がします。髪の色は金髪で、貴族のような風格です。この国は貴族制度がないのでどこか大きな商人の息子かもしれません。呼ばれた人は金髪やんちゃな彼だけではなく、気の強そうな少女、逆に気が弱そうな男の子がいました。三人のパーティだったんですね。


「では、私から。私はセルゼルフ。後衛です。」

「おお。で?ほら。お前たちもやれ。」


 まずは金髪の少年からでした。名前はアルベルト。何度も言うように金髪。オールバックに、眉間の上に一束だけ髪の毛を降ろしています。眉毛ほどの長さの束です。身長は私と同じくらいで、腰に身の丈に合ったクレイモアと呼ばれる大きな剣を帯びています。ちなみに種族は珍しい眼人族。目がたまに3つになる種族です。よく使う語尾は〝のだ!〟です。

 二人目は気の強そうな少女。どうして私の周りに生息する少女は元気な人が多いのでしょうか?不思議でたまりません。髪の色は青。首ほどで切り揃えた髪の毛が特徴。目付きは鋭く、まだ本性を出していない様子。この人は元気ではなくきつい性格というのがわかります。種族は雷人族。この種族は短気で有名です。身長は少し低め。

 三人目は気が弱い少年。無理やりこのパーティに入れられた可能性が非常に高い。種族は純人族。名前はシン、カゲシマ・・・どこか、違う。そんな印象です。なにか違和感がある・・・『あ、その子、かわいそうな転移者だから。』・・・ですよね。


 どこがかわいそうなんですか?

『あー。その子はまだ若いのに人を助けて殺されたの。殺人鬼に家に侵入されて家族を守るために死んだのよ。まあ、守ろうとした家族も死んじゃったけどね。あ!言わないでね!助けたことになってるから!』

 言いませんよ。そうですか・・・どうしてこのパーティに?

『そりゃ。神使のセルゼルフに会わせるためだよ。助けてあげて。』


「はぁー。」

「そんなに嫌がらなくてもいいのだ!」

「はい。じゃあ、今日はもう遅いので明日にしましょうか。」

「わかったわ。」「・・・わかりましたです。」


 ギルドを出て少し歩いた後、何かが背後からついてきているような気がします。気のせいではないでしょう。人数は一人です。硝子を飛ばして様子を見ますが姿を見つけることはできません。どこにいるのでしょう?【探索魔法:探知】・・・見つかりません。【探索魔法:サーチ】・・・見つかりません。

 何かに追われているという恐怖心と共に私は城に戻ろうとします。なぜでしょうか?重騎士モードで一応身を固めます。念のためですよ?怖いわけではありません。あれ?さっき恐怖心って・・・気のせいです!こうなればあれですね。魔導テレビのドラマで見たあれを使うしかないようです。


「そろそろ出てきてくれませんかね?出てこないのであれば、私が使うことができる限りの極大魔法を使うことになりますが?」


 少しだけ待機してみます。私は小声で〝いますよね?!独り言じゃないですよね!?〟と聞くと、〝ぽ!〟と帰って来たので安心です。少しして、影から出てきました。よく見ればあの少年です。気が弱そうな。黒目黒髪の・・・


「使わないでください・・・お願いします。」

「やっぱりあなたでしたか。なんの御用で?」

「ついて来てすみませんでした。神様に貴方のことを聞いて・・・」

「そうでしたか。了解です。」


 どういうことか説明してください。どうせ今も見てるんでしょ?

『・・・えーっと、セルゼルフっていう人ならいろいろ助けてくれる・・・って言いました。』

 はぁ。そういうことは先に言ってください。具体的には何をすればいいんですか?

『とりあえず今日は宿まで送ってあげてください。それと、明日から彼の訓練と、戦闘方法を考えてください。』

 わかりました。神器の時にもお世話になりましたからね・・・


「宿まで送ります。」

「え!?ありがとうございます!返せる物は無いけど・・・いつか!恩を返します!」

「まだ恩にもなってないですよね?」

「未来と過去と今の神様が言っていました!すごい恩を貰うって!」

「な、なるほど・・・プレッシャーですね。」

「あ!ここです。」


 いつの間にか歩きだしていた私とシン。話していると、シンというのは(こころ)という意味だそうです。優しい性格のようです。こんな彼だからこそ、未来の私は彼を助けたのでしょう。納得しました。建物に到着すると、何度もお礼を言った後で私を送ろうとしてきたので転移で帰宅しました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

キャラ。〝お兄ちゃん〟

第一話で登場。1000歳を超えているが、性格な年齢は分からない。実は8000歳ほどである。

魔法を使うのがあまり得意ではないが、尻尾を使う戦闘が得意である。尻尾の長さは2メートルほど。いつセルゼルフに負けるのかヒヤヒヤしているため、日夜練習に励んでいる。

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