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『と、どうして話しかけたのかというと・・・って。私の名前は・・・どうでもいいね。前に話したっけ?あ、君に装備をあげた神の代理です。』
まじですか。あの丁寧な神があなたの知り合いだなんて信じられません。
『まあ、それはいいとして、あなたが使っている神器。あれの正体は・・・神器です。』
え?説明になってないですよね?
『だって。神器っていうやつなんですから。神が使う道具には魂が宿るんです。それが神器ですから。あ!私のキャラが!もっと軽い感じのキャラなのにぃー!』
大丈夫です。軽いですから。
『まあ、説明をしますね。貴方は神使・・・神の使いですよね?それで、貴方にだけ神器を与えたわけですが。神の会議で、それでは面白くないという話が出まして。』
え?なに?面白くない?
『だって。強すぎなんだもん。と、言う訳で、性能をいじりました。説明するとですね。モード機能が付け加えられました。』
モードですか?騎士モード的な?
『はい。モードは全部で6個。どんな攻撃も通じさせない重騎士モード。物理攻撃を上昇させる軽騎士モード。魔法に関することが上昇する賢者モード。すべての速度が上昇する速戦モード。隠密行動に優れた忍モード。神が面白いと思うモードはどんどん追加されるから。待っててね。あ、忘れてたけど、服装なら自由な私的モードがあるよ。』
え?まじですか。
『そう。最後のは服なら自由だから。その制服にもなるよ。今までのように服で守られている部分はどんな攻撃も通じさせないけど、守られてない部分は生身だから。』
「え!?どうしたの!?セル!私たちと同じ!尻尾が!あんなに嫌がってたのに!」
「え!?あ!え!?」
『普通の制服だからね。種族的な尻尾も隠せないよ!だって!種族の特徴を隠されたら面白くないじゃん!』
「どうしたの?セルゼルフ?スキルで隠してたのに。」
え?どういうことですか?
『だからぁー!まあ!そういうこと!戦うときはモードを変更させるのがお勧めだよ!じゃあねー!』
「どうしたの?なんだか変だよ?」
「あ。ええ。ありがとう。ウリー。」
「私は!?私も心配したのに!」
「うわ!なにそれ!なんでそんな恰好なの!?」
「え!?何その格好!?」
いろいろ試した結果。尻尾が隠れるのは重騎士モードだけでした。どうして尻尾が嫌なのか?それは・・・はい!
で、どんなモードになってもデメリットはありませんでした。剣も杖も袖で作ることができますし、魔力も魔法の威力も変わりませんでした。唯一のデメリットは全身を包むことができるのが重騎士モードだけだということです。忍モードは、尻尾が隠せません。はてさて。どうしましょうか。とにかく、私的モードになりました。尻尾が出ていますが、しょうがないですね。
「それにしても、セルゼルフの尻尾って・・・長いのね・・・」
「ちょっと!なんてこと言うのよ!」
「そうだよ!最低!」
一般的に、不死人族の尻尾は人族でいうところの女性の胸にあたります。つまり、私は巨乳な人と同じという感じです。しかも、人族の巨乳の人は大きすぎると逆に引かれますよね?ですが、不死人族の場合、尻尾がどんなに長くてもマイナスポイントにはなりません。例え、この惑星を何周もできる長さの尻尾だとしても嫌われることはありません。まあ、大げさに言ったので、そんなに長い尻尾を持つ人はいませんけどね。ちなみに私の尻尾の長さは5メートル。スキルや服の中に隠していたのに・・・どういう訳か、服の中に隠れません。平均的な尻尾の長さは1メートルほど。どうして私はこんなに長いのですか?幼い時から変な目で見られるんです。
「ごめんなさい・・・」
「まあ、とにかく、学校に行きましょうか。」
「おー!」
尻尾をゆらゆらと揺らしながら、私たちは歩きます。だから嫌なんですよ。地面に付いた尻尾は蛇のように動きます。
「えーっと。まあ、魅力的じゃないですか?」
「長いとなんだか嫌なんです。目線が怖いんですよ。他の人族からも。」
腹の空かせた狼に、巨大な肉の塊を見せたときの目。それが私に浴びせられる同族からの目線です。そして、他種族からは珍しいものを見るような目で見られます。ああ。重騎士モードになってしまいたいです。
「嫌がっている割に尻尾で鞄を持つんだな。」
「便利なことに違いはありませんから。あ。そこの人。落としましたよ。」
少し前を歩いていた人が落としたハンカチを拾って渡してあげました。
「え?あ。あ?え?ありがとうございます?」
尻尾はやっぱり便利ですね。
体育館に到着です。受付を終えた私たちは、なんとAクラスでした。一クラス20人です。え?50クラスもあるのかって?あるわけないでしょ?Eクラスまでの100人以外はクラス性ではないのです。それぞれが講義を選択するシステムです。あ。そろそろ入学式が始まるようです。
「では初めに、校長先生のあいさつです。」
定番ですが、校長は長耳人族です。長生きである種族は偉い人になりやすいです。
「正確には学長のキリシアです。長い話は嫌いですので、短くします。入学おめでとうございます。AからEまでのクラスを目指して頑張ってくださいね。月一度開かれる体育祭は白熱してくださいね。以上で・・・あ、この後、割り振られた教室で説明会があります。各教室に行ってください。以上です。」
「では。各教室に行ってください。」
ぞろぞろと退出しようとする生徒たちに、急に学長のキリシアさんが言いました。
「生徒は、校則を守ってくださいね。特に、この学校は実力主義です。身分。種族は関係ありません。差別をした生徒は、全校生徒すべてと対戦していただきます。以上です。解散!」
教室までも長い道のりでした。なんとか遅刻を1分で抑えることができました。何でしょうか?この違和感。
「遅れましたー。」「すみませんわ。」「ごめんなさい。」「すみません。」
「いいぞ。座れ。」
「はーい。」
他の人族の習慣は理解できませんね。遅刻と呼ぶのは400年から先でしょう?みなさんに合わせましたけど・・・
「一年間同じ場所で同じように学ぶ仲間だ。あ、俺も一年は変わらない。じゃあ。自己紹介を改めて始める。俺の名前はカラミヤ。専門は槍魔法だ。よろしく。じゃあ、名前と、得意分野、一言を言って座れ。そっちの席から頼む。」
「え?あ、はい。私は不死人族のセルゼルフといいます。特技は後方から攻撃することです。よろしくお願いします。」
突然あたったので驚きました。ところで、どういう席順なのでしょうか?わかりませんね。
一通りの自己紹介が終わり、教師が纏めに入りました。
「このクラスには珍しいことに不死人族が4人もいる。幼い時から戦うのは、不死人族独特の文化だ。この中にもまだ魔物を見たことが無い生徒も多いだろう。これから、自由時間を設ける。それぞれ適当に話せ。あ、知り合いは禁止だ。いい忘れていたが・・・」
自己紹介とこれから学ぶ事を簡単に説明されて自由時間となりました。さて。どうしましょうか?知り合いと話すのは禁止なのですか・・・とりあえず近くの人に話しかけるのが早いですね。あ。あれってハンカチの人ですね。
「あのー。」
「え?あ!はい!なんでしょうか?あ!尻尾の人ですね!」
「あー。そういう覚え方ですか。今までは尻尾を使わない生活でしたので、つい使いたかったのですよ。」
「便利なんですか?」
「とっても。ほら。文字も書けますよ。」
「え!?芯持つの!?折れないの!?」
手よりも器用で、力加減もできます。すごいでしょ?まあ、これで話し相手は確保できました。さて。この後はどのような会話をしましょうか?
「尻尾はとっても便利で「長い人だけよ!!なによ!魅力的ね!!」」
「ちょっと。イリー。何が言いたいのか分からないわ。」
「え?どういうことですか?」
「あ。不死人族にとって、尻尾は魅力の象徴なんです。んー。人族で言う、髪の毛や、顔、体つきと同じ感覚ですかね?」
「へー。それでどうしてイリーさんは怒るんですか?」
私もわかりません。どうしましょうか?イリーさんはどうして怒っているのでしょう?しかも、褒められました。うれしいです。
「えーっとですね。僕は、あれです。んー。人族に例えると、イケメンが、顔を使ってー。女の人を釣るときみたいな?でも、女の人もわかっているんですよ!女の人も!この人は顔だけだって!でもカッコイイのは事実!そんな複雑な感情ですよ!」
「よくわからないんですが?」
「要するに、魅力を使われているんです。」
「尻尾は魅力な部位なんです。女性で言う胸ですね。男女共通の魅力で、自慢できる場所です。」
「あー。胸自慢してるやつってむかつきますよね?あれですか?」
「そうです。でも、異性ですので、魅力的なのですよ。」
えー。どうしましょうか?どういう流れですか?
「はい。そこまで。これから授業を始める。まずはこの学校の授業について説明するから。席につけ。」
「はーい。」
なんやかんやで授業が始まりました。
「私もセルと話したかったし・・・」
「え?なんですか?」
「そこ!静かに!」
「すみません!」
イリーさんが何か言ったような気がしましたが、気のせいですよね?強面の教師が黒板に何かを書いています。
「この学校の授業は、何もかもが実技の中で行われる。例えば、歴史!」
「え!?歴史!?」
「そうだ。まあ、あまり勉強にはならないがな。とにかく、これから授業だから。一回目は、魔法学だ。さあ!変形するぞ!」
「え?」
〝ゴゴゴゴゴ〟という音がして教室が変形しました。机は隅に追いやられ、広い教室となりました。あ、違和感の正体はこれですね。教室と教室の間がとても広いのにも関わらず、教室がせまく感じたのです。壁が可動式で、広くなる仕組みなのですね。興味深いです。いくつかのコートにわかれていますが、ここで実技をするのでしょうか?
教師が槍を取り出しました。この人は槍を使うと言っていましたね。
「では、今からこの教室での学び方を教える。セルゼルフ。相手をしてくれ。隣のコートでは、ウリーとエリーが対戦しろ。イリーはソフィアと戦え。」
「わ、私ですか!?」
「さっきの鬱憤を晴らされるなよ?」
「え!?どういうことですか!?」
読んでいただき、ありがとうございます。
胸を自慢してくる人っていやですよね?女性同士だと。しかし、異性だと、魅力的ですよね?それと同じです。
次回、後衛が前で戦います。あ、みなさん、事故や、天災には気を付けてくださいね。




