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ガチャで生きてく  作者: 眠る猿
第3章建国記
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東部騒乱⑤

八柏道為は東部からの民を連れての逃亡に成功した。道中敵や賊に襲われない事に疑問を持ちながら。

また、小国も撤退したため東部は空白地帯となった。

この地域に残ったのは、挙兵していた自称王族や貴族とその兵、骨皮道賢率いる賊、そして身を隠していた民を纏めた本泉寺蓮悟である。


挙兵していた自称王族や貴族は村や街を占拠して、それぞれに国を名乗り始めた。しかし、民がいなあ事に気付き人狩りを開始した。


それに対抗したのが本泉寺蓮悟である。

「民の治めたる国」と喧伝し、一向宗として東部で勢力を拡大し始めた。民の多くは中央に避難したため数は多くはない。

しかし、現在の東部では最大の人口を誇る。

戦力ではなく人口であるのだが、一向宗は女子供までも戦う。この世界の人はその恐ろしさをまだ知らない。

「ククククク。ハハハハハハ。人は絶望すれば救いを求める。御仏こそ救い。ククククク。」




骨皮道賢はあっさり見切りをつけた。

「もう東部は稼げないな。国を襲われてあまてて戻った軍隊を追うか。混乱してる時に稼がなきゃな。」

こうして賊達を連れて大日本帝国を出る。

「俺たちみたいなのはぁ、乱世の仇花さ。

どうせ散っちまうなら、派手に、好きに生きらぁ。」



砂漠のサソリ、ムー・ラ・スーンは死亡した。

草原の戦士達に斬殺された。

しかし、その戦士達も死んだ。

暗殺者「無」に殺された。

「俺の精鋭がここまで殺されるとはな。

しかも逃がしたか。」

草原の覇者ボルテも腹部に深手を負っていた。

血が止まらない、おそらくはそういう毒なのだろう。

これでは暫く軍事行動は無理だ。

廻りには精鋭の護衛が守りを固めている。


「あら、私が殺せなかったのは初めてね。」

「何、奴が寝ている時なら楽じゃろ。」

「毒を使おうよ。」


声だけが聞こえる。


「だが、確かに傷は与えたぞ。」

ボルテの挑発に対し、殺気が膨らむ。


「「「図に乗るな!!小僧!!」」」


「あなたは標的になったわ。必ず殺すわ。」

その声を残し、「無」は消えた。


砂漠の国は滅び、草原の国に飲み込まれた。

しかし、ボルテが動けなくなったため草原の国の軍事行動は止まる事になった。

「俺が動けないうちに、賊を狩れ。俺の負傷を大袈裟に広めろ。反乱を起こす奴を狩れ。」

だが、自らの負傷も利用する。


東部とその周辺の混乱はまだ続きそうであった。

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