第二四話 前静故郷 セカンエンデ
水の国スプラクアの町セカンエンデへ行くかどうか。
その議論をするにはあまりにも不穏な要素が多過ぎた。
火の国にも同じような招待状が届きルシュカと情報共有をしたヴェアリアス。
そこでわかった事、一大行事と模様したそれにはヴェアリアスが追い続けたハイトスの姿があった。
ここ数カ月のヴェアリアスは、そのハイトスの動向を探るべく奮闘した。
だが結果は喜ばしい物ではなかった、ハイトスが準備を進めていたもの、それが今セカンエンデで行われるのでは無いか。
ヴェアリアスの面々はその事実を突き付けられた、お前達は事前に止めることが出来なかったのだ、と。
【復興支援の町サンリー】
ネーネ
「何から何までお世話になってすみません」
ミュー
「ううん、いいのいいの、私達は困ってる人を助けるのがお仕事だから」
あれから日が明け僕達は早速出発の準備を進めていた。
向かう場所、それはシスターやマザーの孤児院つまりは僕達の故郷だ。
サナミ
「本当に突然でビックリしたけど、大丈夫? 忘れ物とかない?」
ダツ
「大丈夫だって団長ーー、今までだってちゃんとしてきたんだからさ!」
ミニア
「あんたはほとんど何もしてないでしょうが、いいからさっさと荷物運んでよねー」
昨日ここのサンリーでお世話になってから僕達はたくさん話し合いをした。
それは、僕達のこれからの事だ。
今まではたくさんの人達に支えられてきた、もちろん僕達だけで誰かを支えるなんて大それたことはまだ考えていない。
けれど、最終的にはそうなりたい。
ここにいる方々と肩を並べることが出来るくらいの人間に。
エイジルト
「ふむ、ケイト君、これを」
ケイト
「あ・・・ありがとうございます!」
昨日僕達はサンリーの冒険者ギルドへ足を運んだらそこに丁度エイジルトさんが居た。
僕達はエイジルトさんにお願いをした、ただの我が儘だ。
少しの間だけ、冒険者預かりをやめさせて貰えないかというお願いだ。
けれど、そういった事は請け負っていないと断られてしまった。
なんとかならないかと頼みこんでみた僕等の背中を押してくれたのはサンリーの町の人達だった。
『何だよ長さんよー! 子供の頼みくらい聞いてやれよー』
『そうだそうだー、本当は何か方法があるんだろー!!』
『そうよそうよー!! 強面てーー!!』
エイジルト
「はぁ・・・わかりました掛け合いましょう、ただし期待しないように」
僕達はその配慮に全力で感謝をした。
そして今改めてエイジルトさんから説明を受けた。
冒険者預かりという形は変わらずに、今は僕達のみの特別クエストということで出発を許してくれた。
つまり、これは僕達だけのクエストなんだ。
『必ずここへ帰ってくるように』
それがこのクエストの内容だった。
エイジルト
「頼みましたよ」
ケイト
「はい! 本当にありがとうございます」
そして全部の準備は整った・・・・・・。
ネーネ
「あの・・・」
シュリー
「ん? どうかしたの?」
ネーネ
「その・・カズキさんは・・・」
僕等四人の動きが止まってしまった。
それは言わない約束にしていたのに
ミニア
「ネーネ! 言わないって決めたでしょ!」
ネーネ
「でも・・・! うん・・ごめん」
僕達は昨日の夜、僕達はお別れをした。
これは全て僕達の我ままなんだ。
もっともっと立派になる為の、そして最後には・・・きっと。
ケイト ダツ ネーネ ミニア
「「「「それじゃあ!! 行ってきまーす!!」」」」
荷車を発進させた。
そして後ろを振り向き手を振るう、僕達を見送ってくれる人たちも手を振り続けてくれる。
中には泣いてくれる人もいた事に驚いた、たった一日過ごしただけなのに・・・。
僕は改めてクエスト書を見る、「必ずここへ帰ってくるように」と書かれた一枚のクエスト書。
絶対に帰ってくる、僕達はそれを新しい約束にして・・・僕達の故郷『セカンエンデ』へと向かったのだった。
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【復興支援町サンリー ヴェアリアス本部兼カズキマイハウス 居間】
カズキ
「・・・・・・はぁ」
あれからという物、ずっとこの調子だ。
子供達の突然の別れ。
あの時の俺は理解ができずに何も言えなかった。
あの後ゴドフとミューが家に来て色々教えてくれた
まさかこんな事になるとは誰も思ってなかったようで謝罪されてしまった。
そうなんだよな・・・子供の成長というのは本当に驚異的なんだ。
恐らく子供達はサンリーの光景を見て物凄い刺激になってしまったのだろう。
普通、俺達くらいの人間ならその光景を見ても凄いなとはしゃぐくらいで終わっただろう。
だけど、きっとあの子達にはあまりにも多くの事が過ぎったんだ。
このままじゃ駄目なのかもしれない、このまま俺の後だけを付いて行っては駄目なのだと。
ナザ
「ふわぁあーー眠っ・・・」
カズキ
「・・・・・・ふわぁ」
釣られて欠伸した。
俺が居間でこうしてからずっとこいつもいる。
特に話しかけるわけでもなく、ずっとこうしてる。
カズキ
「なんだよ」
ナザ
「別に・・・もう行ったのかな」
カズキ
「さぁな」
子供達の出発は朝一だと昨日決めていたようだ。
ここへ来て色々見て回って、話し合って、早速準備に取り掛かった。
本当に驚異的だ、行動に移す速度、話し合いの密度、時間が惜しいという貪欲さ。
素晴らしいな、本当に素晴らしい・・・。
ナザ
「もしさ、自分に子供が出来たらって思うと。俺もさ、もしかしたら同じ気持ちになってたのかなーー、なーんて」
カズキ
「フェーチスとの子供か?」
ナザ
「馬鹿いうなよ」
親か・・・。
俺はただの保護者・・・あの子達にもきっと・・そうかもう親はいなかったんだっけか。
そう考えると本当に立派だな、親がいなくてもしっかりとしてるし、強くなろう、前へ進みたいって気持ちもしっかりと持ってる。
親離れ、いや保護者離れか。
それが今来ただけ、そのきっかけを与えたのは俺自身ということだもんな。
なら・・・。
カズキ
「子離れ・・・・・・しないとってことなんだろうな」
ナザ
「ははは・・そうゆうことか」
子供の成長速度は驚異的、だからこそ俺もしっかりしようと力をしていた。
けれどその見えない速度を想定出来なかった。
見えないからこそ厄介・・・見ても気付くことができなかった・・・目を離した隙に・・・。
それが子供の成長というわけか。
サッ・・・。
カズキ
「・・・サンキュ、でも投げなくてもいいだろう」
ナザ
「そうだな、後で怒られとくわ」
俺の前に干し肉が放り投げられたのでそれを口にした。
凄く美味かった。
気が付けば俺は昨日タルシナで昼食を取ってから一度も飯を食ってなかった事に気が付いた。
塩加減が最高だな、やっぱ出来たての干し肉はしっかりと味が染みてて美味い。
ナザ
「美味いか? しょっぱすぎね?」
カズキ
「・・・・・・美味い」
ナザ
「・・・そうか、それはよかったな」
この時の干し肉は、本当にしょっぱかった・・・凄く美味かった。
あれから俺達二人はみんなが来るまで干し肉ばかりを食べていた。
俺はただナザに渡された物を口に放り込んでただけなのだが、無限に食っていた。
それを止めたのは子供達のお見送り終え戻ってきたみんなだった。
主にフェーチスが誰の目にも止まらぬ速さで俺にドロップキックを食らわせて止まった。
フェーチス
「食べすぎでしょうがぁあ!!!」
カズキ
「ご、ごめん・・つい・・・」
フェーチス
「どうせあんたが面白半分で渡したんでしょ!!!」
ナザ
「ひぃ! 何でわかるんだよ!!?」
こうして俺達は朝食抜きの刑とそれまで玄関前で正座の刑に処されたのだった・・・。
・
・
・
それから朝食をみなで取っていた時に思わぬ来訪者が俺の家を訪れた。
トゥトゥー
「失礼致しま・・・ん?」
カズキ ナザ
「「どうも・・・」」
ルシュカの執事のトゥトゥーだ。
突然の来訪に驚きはしたが、今の状態があまりにも情けないので俺は顔を
逸らした。
それを見てある程度を察してくれたようで・・・。
トゥトゥー
「ほほほほほっ・・良い様ですねスリーエッジ」
カズキ
「あはは・・素敵な挨拶ありがとう」
この人も俺への当たりが強いのが辛い。
トゥトゥー
「皆様お食事中でしたら少し時間を置きますが、そこの乞食にお伝えした方がよろしいでしょうか?」
ユミィーリア
「いえ! トゥトゥー殿がよろしければ失礼ながらこのままお伺い致します」
俺に指をさすな指を・・・乞食て・・・。
トゥトゥー
「それでは、改めてお食事中に申し訳ありませんが、わたくしめトゥトゥールシュカ様の特別特殊特使としてここへ参りました」
特、特、特・・・つまりはお忍びってわけか。
よく俺達に秘密裏に情報をくれる時に用いることが多い。
ということは、昨日の件か。
トゥトゥー
「ルシュカ様はセカンエンデの行事への参加を決定されました」
ユミィーリア
「そう・・・ですか」
一気に空気が重くなる。
昨日の今日だ、みんなも薄々トゥトゥーが来た時点でわかっていたことだった。
トゥトゥー
「つきましては、ナイクネス王女殿下ではなく、ヴェアリアスのユミィーリア様にお願いがありましてここへ参上いたしました。 特別なお願いではございません、情報共有、もし王女殿下様が参加されるのであれば我々との協力体制を悲願する物であります」
みながユミィーリアに目線をやる。
ユミィはもう決心していたかのような顔をしていた。
ユミィーリア
「わかりました、その申し出お引受けさせて頂きます。こちらとしても物凄く心強いです、クレエスさん」
クレエス
「かしこまりました」
まるで準備していたかのようにクレエスさんがトゥトゥーにある物を渡す。
それは俺達がよく使っているインカムに似た端末だ。
トゥトゥー
「これは・・・?」
クレエス
「我々ヴェアリアスが開発を進めてきた通信結晶の発展型です、今までは音声のみでの通信でしたがそこの乞食とシュリー様の手によって作り出された最新型です」
実際にどのような物か実演した。
片方の耳に装着、今までは耳全体を覆い被せ片耳に相手の声が聞こえるようなまさに無線式のインカムだった。
だがこの新型は耳の裏側に装着するだけでいい、違和感も重度の戦闘をしても外れることのないよう設計もした。
トゥトゥー
「おぉ!? これは・・・」
トゥトゥーは一人驚いていた。
それもそのはずだ、目の前に特殊な映像が出てきたのだから。
そしてそこには通信相手のクレエスさんが移り出されてる。
クレエス
「現在その端末の設定はオープン、つまりは全員から見えるようになっておりますが、それをご自分だけが見えるようにも設定できます」
トゥトゥー
「隠密性も兼ね備えているということですね、そして従来の通信結晶の機能も付いていると」
クレエス
「もちろんです」
シュリー
「これは本来量産する気がない特別品よ? 壊したらしたただじゃおかないから」
量産しないということは世に出回る予定がない、俺達専用の端末だ。
クレエス
「名前は「フォン」・・・だそうです、そこの乞食が譲らないようでしたので」
だって仕方ないだろう、インカムやら端末やら言ってるとどうしても歯痒いんだから。
本当ならスマホとか携帯とか色々あったんだけどそれを全て説明するのがどれだけ大変かこいつらにはわからん。
だから最新機種はフォンにした、俺の世界よりもめちゃくちゃ高性能だけの名前は退化してる事に笑いが出るがね。
クレエス
「後ほど説明書と残りの必要台数をお送りいたします」
トゥトゥー
「なんとお礼をしたらいいか、改めてここへ足を運んで・・・運んでよかったと痛感しております」
なんで俺を見た俺を。
とは言え、おかげで俺達ヴェアリアスの進む道も決まった。
ユミィがこうして腰を上げたということはそうゆうことだ。
スプラクアへと向かう、俺達ヴェアリアスも。
ナザ
「あのさー気になってたんだけど、他の国は? 一先ずナイクネスとジャパニアは参加決定したけど、他にも招待状って送ってるんだよな?」
ナザの疑問はもっともだ、他に3カ国あるわけだ、雷の国と土の国に・・・俺が実話まだ行ったことのない風の国『ブリーチュナル』だ。
シュリー
「見習いの子達の情報じゃ、サンニングも参加するみたいよ。まぬけのへっぽこ王子が行く見たい」
トゥトゥー
「グライブも参加すると、情報ではあります。誰が参加されるかまではわかりませんが特別警戒する必要はないでしょう」
となると、後は風の国のブリーチュナルか、あまりあそこも良い噂を聞かないからな。
あまり情報源になるようなものはないし・・・。
クリル
「ブリーチュナルも参加するってよ」
サナミ
「え・・・クリル?」
家の玄関から一人のエルフ、第5近衛騎士団副団長のクリルだ。
こいつが俺の家に来るなんて本当に珍しいな、最初の頃は飯の為だけに来てたけど、最近はめっぽう見なくなったなそういえば。
クリルの登場にみんな少し驚いていた。
クリル
「すみません話しの腰を折っちゃって・・・サナミ団長、お話ししたい事があるので、後でお時間頂けますか」
サナミ
「え・・・別に・・・いいけど」
サナミさんはユミィやみんなの顔を見た。
みんな同じ様に首を縦に振った。
大丈夫、今でもいいから、後でしっかりと伝えると。
サナミ
「今から行くよ、準備してくるから少しだけ外で待ってて!」
クリル
「はい・・・ありがとうございます」
すぐに朝食を済ませて食器をキッチンに置いたらすぐにサナミさんは二階へ上がっていった。
クリルは来た時と同じようにトボトボと家を出ようとする。
カズキ
「おい」
クリル
「・・・なんだ」
見ない間にこんなキャラになってたのが驚きだ。
俺の知ってるこいつなら俺のこの姿見て指さして大爆笑してちょっかい出してきてもおかしくないのに・・・。
今のこいつは・・・こいつは。
カズキ
「また飯食いに来いよ、フェーチスが寂しがってたと思うから」
クリル
「・・・・・・・・・来れたらいいな」
それはもう小さな声だ、俺にしか聞こえないくらいの声、今にも消えそうな声。
それだけを伝え、クリルは外へ出ていった。
だが、おかげで情報が出た。
全ての国がセカンエンデに参加するということだ。
近年稀にみる事になる、各国の使者が一同に町に集まる。
ここから何があるのか、出来れば考えたくない。
何事もなければそれに越したことはない、そしてそれが叶わないと・・・俺達は知っていた・・・。
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【とある道中】
ヒルメ
「あぁあーー・・・もう無理」
ヒーがこれで45回目の休憩を言い出した。
私達がナイクネス付近のダンジョンの調査から終えて目的へ向う為にジャパニアの町ゾーゼスを経由する予定だったのだが。
まさかの馬車が壊れてしまったというアクシデントで大幅に予定時間を過ぎてしまっていた。
373
「現進行速度にてゾーゼスへの予想到着時間は・・・3日です」
チヨー
「はぁ・・・」
無理だ、ここから歩き続けて3日。
予定では明日の昼にはゾーゼスについて、そこから更に2日使って目的地に着くつもりだったけど・・・。
これじゃあ目的にいつに到着するかなんてわかったもんじゃない。
ヒルメ
「だってしょうがないじゃあーーん!! モンスターが急に飛びだしてきたんだもーーん」
アクシデント・・・あれはアクシデントと言っていいのか。
373
「迅速な対応は過大評価、結果は」
ヒルメ
「言わなくてもわかってるよーー・・・!!」
後先構わずに迎撃なんてするから・・・。
ヒーの攻撃を格安の荷馬車の上でやったらどうなるかなんてわかってる。
373じゃないけど、結果だけは目を瞑るしかない。
チヨー
「373、何度も聞くけど、方法はない?」
373
「現状況を把握するも該当方法なし、金銭の所持数が乏しい為と判断」
そうなんだ、最悪近くの小さな村に行ってお金を出して馬とかだけでも借りられたら楽だったのだが。
その為にはお金が必要なんだ。
元々無い物を悔いてもしょうがないけれど・・・。
373
「運・・・」
チヨー
「ん?」
373
「運・・・通過する業者、商人に同行を要求」
あぁなるほど、運とはそうゆうことか。
ヒルメ
「よーーし! いっちょ任せて!!」
道の真ん中で大斧を構えるヒー。
要求って脅迫だったんだ・・・、今の私達の体力だと逃げられたらおしまいな気がするけど・・・。
とはいえ、あれから道中を歩いてはいるが誰一人としてこの道を通る者が居ない。
どうしてこう私達は運が悪いのかなんて考えてします。
コートスは用事があると先にゾーゼスへ向ってしまうし、ヒーに硬貨袋を渡したが為に落としてしまうし。
ヒルメ
「じゃあこっちかな!!?」
上着を急に脱ぎ出して下着姿になった。
こっちって一体何を見てそういう発想に至ったのか小一時間聞きたい。
373
「・・・っ」
ヒルメ
「キタァアアアーー!!!!」
え、まさかの・・・まさかで遠くから荷車を引く音。
しかもこっちに確実に近付いてる。
このままいけば私達がいるところに到着する。
ヒルメ
「任せて!!! 私の悩殺ボディでどんな奴もイチコロなんだから!!!」
373
「測定不能・・・成功確率不明」
もうヒーに任せることしか出来ないほどに私も疲れてしまっていたのかも知れない。
もしこれで止まるようなら、それはきっととんでもない趣味趣向を持っている屑の可能性が・・・。
そして・・・荷車は近付いてきた。
ここでどうにか足止めしてくれれば最悪私が・・・!
ヒルメ
「はーーーーい!! よかったら私と」
ミニア
「うぇっ・・!!??」
ヒルメ
「あ・・・」
ネーネ
「あぁっ!!!!!!」
チヨー
「はっ・・・」
私は・・・あの子とまた会う事が出来た・・・。
・
・
・
【ナイクネス道中 荷馬車内】
ヒルメ
「うめぇええ!! うめぇえうめぇえうめぇえ!!」
ダツ
「あぁっ!!! 俺のデザート!!!」
ヒルメ
「男子うっせぇえー!」
まさかのまさかでチヨーにまた出会うことが出来た。
どうやらミニアもヒルメちゃんと知り・・・合いだったみたい。
チヨー
「ネーネ、いつもなんかごめん」
ネーネ
「ううん!! いいのいいの、私達も丁度・・・賑やかになって嬉しいから!」
実を言うとサンリーを出てからこのお昼近くまでみんなほぼ会話が無く荷車を走らせていた。
みんな決心してもやっぱり寂しさは拭えなかった・・・というか私がちょっと塞ぎ込んじゃったのをみんな気を使ってくれたのかもなんて、今さら反省。
ミニア
「あんた食い過ぎでしょうが!!!」
ヒルメ
「だっでぇえええ!!! 美味しいのが悪いもおぉおおおん!!!」
本当に一気ににぎやかになった。
もう一人居た黒いローブを着た人は監視するとだけ言い荷車の上へと行ったきり降りてこない。
登った時に振動が一切なかったから凄い術技でも使ってるのかな?
ネーネ
「あのーー! よかったらこれ!食べてくださーい」
373
「・・・?」
私はフェーチスさんがくれたサンドイッチという物を手渡そうと荷車から身体を出した。
373
「感謝する」
すぐに受け取ってくれた。
下からだったから一瞬フードの中が見えた気がしたけど・・・誰かに似ていたような似ていなかったような・・・。
チヨー
「あまり彼女は気にしなくていいから、あれが普通なの」
ネーネ
「そうなんだ・・・」
特殊な人か・・・まぁよくいるもんね特殊な人。
ふと・・・また・・・。
ネーネ
「もう!!駄目駄目!!」
パンパンを両手でほっぺを叩く。
気を抜いちゃうとすぐに思い出しちゃう。
チヨー
「あの・・・大丈夫?」
ネーネ
「うん!!! すっごく大丈夫!!!」
ヤバい、チヨーに引かれてしまった。
私も特殊な人なんて思われてします、そんな時は話題を変えるのが一番!
ネーネ
「それで! チヨー達は何処に向かう途中なの!?」
ただあそこを徘徊していたとは思えないので聞いてみた。
まさか盗賊まがいな事はしてないと思うし・・・。
チヨー
「私達は・・・お仕事でセカンエンデに向かう途中だったの」
ネーネ
「えっ!!? そうなの?」
ミニア
「歩きで!!?」
ヒルメ
「ふふふん恐れいったかーー!!」
ミニア
「馬鹿じゃないの」
ヒルメ
「うるさぁあーい!! 飯を出せぇーーい!!」
ミニアとヒルメちゃんがまた取っ組み合いを始めた。
かなり良い荷車だからそう簡単には壊れないとは思うけど・・・。
チヨー
「ちょっとその・・・途中で荷馬車壊しちゃって・・・」
ネーネ
「二人ともやめてぇえー!!! お願ぁああーーい!!!」
失礼なことを思うようでチヨーに申し訳ないけどその光景が目に浮かんでしまったので、すぐに私は二人を止めた。
それにしてもまさか、私達と同じ目的だったなんてビックリした。
ネーネ
「あの・・・私達もセカンエンデに向かってるんだ」
チヨー
「え・・・」
ネーネ
「それでなんだけど・・・よかったらみんなで行かない!?」
ミニア
「はぁ!!!?」
ヒルメ
「やたぁあぁあああーーー!!!!」
ミニア
「まだだってのぉお!!!
つい口を滑らせてしまった。
本当なら三人に相談しないととは思ったんだけど、ついチヨーを見ていたら放っておけなかった。
ケイト
「いいんじゃないかなー? そちらが良ければだけど」
ダツ
「俺の飯また食われるのぉおお!!?」
荷馬車の手綱を握ってるケイトとその隣に座るダツの声が聞こえた。
ケイトはまぁ女の子だしそう言うとは思っていたし、ダツは・・ご飯なら何とかなるかなうん。
問題は・・・。
ミニア
「あんただけは降りなさいょおおお!!!」
ヒルメ
「やだやだやだやだやだやだ、みんなと一緒に行くもーーん!!!」
取っ組み合いしているこの二人だ。
ミニアがヒルメちゃんと一体どうゆうことがあったのかはこの際聞かないでおくけど。
チヨーの馬車を壊したっていう本人をどうすれば・・・。
バシッ・・・!!
ヒルメ
「あいたっ・・・」
チヨー
「ヒー・・・いい加減にして」
チヨーがヒルメちゃんの頭にチョップした。
意外にもそれで落ち着いたようでミニアとの取っ組み合いをやめてくれた。
チヨー
「改めてお願いしたい、セカンエンデまでとは言わない、その途中のゾーゼス・・・ううん、もっと前で降ろしてもらって構わないので、少しだけお願いします」
ヒルメ
「しまーーす!」
チヨーが丁寧に頭を下げた。
それに続いてヒルメちゃんも丁寧でないにしろ頭を下げた。
お辞儀をするだけでもなんて綺麗なんだろう・・・・・・はっ、また私はチヨーに目移りしてしまっていた。
ミニア
「・・・・・・・・・」
ネーネ
「駄目かなミニア?」
凄く難しい顔をしてミニアは悩んでいた。
そんなに・・・一体ミニアとヒルメちゃんの間に何があったのか聞かないでおこうと思ったけど逆に気になってしまう。
ミニア
「・・・ちらぁ」
ヒルメ
「あ・・・・・・オネガイマーース」
目が合った途端に頭を下に付けだした。
二人の関係性が全然わからない・・・。
ミニア
「わかったわよ・・・その変わり私の物に、ぜっっっっったいに触らないでね!!!!!」
ヒルメ
「わぁああああい!! ミニア最高ーーー!!!」
ミニア
「だからって近寄んな馬鹿あぁあああ!! あぁああ痛痛痛痛痛!!!!」
一件落着・・・なのかな、ミニアが折れてくれたおかげで大事に至らなくてよかった。
正直逆恨みでもされた時にはどうしようかと思ったけど、ミニアもきっと同じ事を考えていたんだと思う・・・あはは。
チヨー
「ネーネ、ありがとう・・・また大きな仮出来ちゃった」
ネーネ
「ううん!! 気にしないでよ! これから少しの間かもしれないけど、宜しくね!」
チヨー
「うん・・・!」
こうして・・・私達五人に新しく三人の仲間が出来た。
これが旅の醍醐味・・・なんて事きっとあの人は言うだろうな・・・。
そう、だから私達はもっともっといっぱい輪を広げて頑張らないと。
373
「多数決による方向性決定、古典的、が理に敵っている」
ヘスティア
「フアァ??」
373
「・・・・・・」
お互い目が合っていた、373はフードを被っているはずなのに目が完全にあったと感じた。
ワサッ・・・。
373
「・・・・・・」
ヘスティア
「クゥウンッ」
ヘスティアは373フードを取った、それ対し表情は変えないもヘスティアを睨みつけているような顔をする373。
何も言わずにフードを再び被る。
ヘスティア
「フワァ・・・」
373
「・・・・・・」
またフードを取られた。
そしてまた被る。
すぐに取られる。
373
「隠密外装術技 アサナイト」
ヘスティア
「クワァ」
373
「・・・・・・」
ヘスティア
「クゥンッ??」
術技で服装の強化を行ったつもりが全く通用しなかった。
仕方なく373はまた手動でフードを被るもすぐにヘスティアに取れてしまっていた。
ダツ
「なんかやってんのか?あれ」
ケイト
「さぁ・・・見えない」
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【復興支援町サンリー】
時刻は昼過ぎ、サンリーでは多くの声が飛び交っていた。
ユミィが町のみんなへスプラクアへ行くということを告げたからだ、もちろんその詳細は伏せているが、町の者達は何かある、これから王女殿下は戦いに行くのではと想像をしていた。
「親方! 荷馬車が規定の数を手配できそうにありません!」
ゴドフ
「馬鹿野郎が! 手配できねぇーなら今から作れ!!」
「は、はい!!」
一種のお祭り騒ぎのようなものだった。
町のあちこちでは度に必要とされるものを町全体で用意しだした。
まだまだ復興の仕事もある中での急な申し出にみな迅速に行動していた。
ジュー
「部隊員確認急げ、持ち場に着けよ! 最悪この機を乗じる奴がいるかもわからん、それと当分は我々だけでこの町を守ることになることを頭の中に叩きこむように伝えろ!!」
「「「「「了解!!!!!」」」」」
ジュー
「武装の点検も怠るなよ!!! この町のみんなの金で出来てることだってのを絶対に忘れるな!!!」
クレエス
「陣頭指揮は務めますが、ジュー部隊長の言うようにくれぐれも何かあればすぐに私へ報告を、後ほど各自の試作型フォンの実験も行いますので定時連絡報告を忘れないようお願いします、念の為に今まで使っていた端末も持参するように」
全員が銃を手に持ち、フォンが耳にある事を確認し各位に散らばる。
ユミィの宣言では、ヴェアリアス、つまりはこの町の最強主戦力が居なくなるという物。
今まではヴェアリアスの力を分散させて必ず町には一人を残していくように分配されていた、それが町のみんなの安心にも繋がると考えていたからだ。
だが今回はそうと言っていられない、これが町のみなが躍起になっている理由なのだ。
ユミィが町を出る時、それはヴェアリアスも共に行くのだから。
こういった日の為にカズキ等は町の力を懸命に考え強化してきたつもりだった。
あまり町の者達に戦わせるとのは頂けないが、敵が襲ってきた時、モンスターが襲ってきた時、自分達が常にその場に居ない可能性の方が高い。
だから銃の開発に踏み込んだ、秘密裏に。
誰でも扱える物としてカズキが一番に思いついた物の一つだ。
そして今改めてフォンを彼等に手渡した。
クレエスのセカンエンデへと向かう為今しか統制確認と通信確認が出来ない。
このサンリー一人一人の力を強めるのでは無く、チームワークでの強さを磨く方向性だった。
その為に情報共有、しかもリアルタイムでのやり取りが大事になる為のフォンだ。
もし今、部隊間に異常があった場合はすぐに訂正できるのだが、これが実戦になってしまった場合はもう手遅れだ。
その為に確実な運用が求められる為、ヴェアリアスからクレエスが現場指揮を務めることになった。
・
・
・
ネシー
「はい、それは後ほど作成してお持ちするように致します」
「リーダー、フォンとキーの分配資料です、現行では予定通りに進んでいます、明日の昼には二つの動作確認が出来るとの事です、ご確認を」
ネシー
「ありがとう、けれど明日の昼じゃ遅いわ、明日の朝には動作確認を終わらせて昼には納品できるようにしてください。 次はフォンに対する高濃度の妨害真素に対する効果結果、鍛冶屋のゴドフさんへ頼んでいましたのでそちらと、この先日頼まれていた荷車の衝撃吸収装置の考案資料も一緒に持って行ってください」
「承知しました」
ネシー
「ごめん、銃の携帯時の安全装置の話は?」
「今朝より、え組が対応しております、どうやら安全装置と真素連結の部分に若干の問題が生じていると報告があり少々時間がかかってしまっているようですが」
ネシー
「早急に対応を終わらせるように伝えて、もし必要ならき組も同行させて上げてください」
「承知しました」
ここがサンリー全ての発展の要と言っても過言ではないサンリー見習い研究所。
もちろんここでもユミィの宣言により一斉にバタ付き始めた。
予定していた開発などの予定を一気に前倒していく、だが教授の言葉を忘れないように。
「開発はいい加減な物は絶対に出しちゃダメ」
後ほどわかった障害は仕方ないが、今わかっていることは必ず全てをクリアにしなくてはいけない。
見習いの子達は次々とネシーの部屋に確認と指示を取り付け行動していく。
彼女達に取ってここが修羅場と言わんばかりに走り続けていた。
そしてネシーも全力でみなのサポートをしていた、水を飲む暇さえ惜しい程に的確に指示し確認を怠らない。
学者見習い達も意気込む、自分達がサンニングのヴォルからここへ生半可な気持ちで押し掛けたのではない。
今はまだ自分達の結果は実らないかもしれないこともわかっていたが、必ず一つ一つがあの教授の為になると信じてみな奮闘する。
・
・
・
アニレナ
「おせぇーぞお前ら!! 一気に4つも運べねぇーのか!!!?」
「「「「はい!!!!」」」」
アニレナの喝が飛び交う。
騎士団の女の子達もずっと手を動かしていた、アニレナの無茶ぶりもどうにかと木箱を2つ以上持ちながら準備を進めていく。
騎士団にとっては良くあることと慣れ親しんだ事ではあるが、昨日のユミィとサナミの顔を見てしまったことからいつも以上の深刻な事態だと。
みな口には出さないが理解をしていた。
アニレナ
「ちっ・・・なんでこんな時にあの馬鹿・・・!」
アニレナは苦い顔をした。
それは・・・今朝カズキの家を訪れたクリルの事だ。
早朝、気が付いた時には必要な荷物を持ち理由も告げずに騎士団を去っていたクリル。
アニレナ
「ちっ・・!! ほら急ぐよぉ!!! 殿下にみっともない姿見させるんじゃないよぉお!!!」
「「「「「は、はいー!!!!!」」」」」
つい怒りが込み上げてみんなに当たってしまったと更に苦い顔を浮かべる。
サナミにも理由を聞いたが、全く教えてくれなかった。
クリルの問題。
ただその一言だけだったんだ。
ふざけやがって、そう何度も何度もアニレナは頭の中で叫び続けた。
こんな忙しい時になんてことじゃない、今まで、それも第5近衛騎士団が発足する前から、ずっとサナミとクリル、自分とニーネは一緒に居たのに。
それが・・・たった一日、しかも一切の相談もなく勝手に居なくなった。
アニレナ
「あぁああくそがぁああ!!」
地面を思いっきり踏み付けた。
石がひび割れるほどの衝撃、怒りが抑えられなかった。
ニーネ
「ちょっとアニレナ・・・!」
アニレナ
「なんでだよ・・・・・・、すまん今じゃないのはわかってる」
ニーネ
「うん、今は殿下達の事だけを考えよ。 きっとこれが終わったら、団長も必ず話してくれる」
団長を信じる。
本当に頭に来きていた、みんなそうしてきたのに。
アニレナ
「クリルの・・・馬鹿野郎がぁああああああ!!!!!」
最後の最後に空へ向け叫んだ、これで気は晴れない・・・。
けれどそうするしか今のアニレナの気を紛らわせることは出来なかった・・・。
ユミィーリア
「クリル・・・そう・・・もう時間ってことね」
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ナザ
「野菜の調達! ここに置いておくぞ!」
ミュー
「ありがとうございます! 助かります」
フェーチス
「ナザ! 次はお肉お願い! 思った以上に使いそうだから!」
ナザ
「またかよ、わかった、行ってくる!」
フェーチスとミューはカズキの家のキッチンを使い料理を大量に作っていた。
それは二人だけじゃない、町の全体のキッチンには二人と同じように料理を大量に作っていた。
それは自分達が出来ること、今も出発の為の準備に頑張ってる者達への物だ。
出発は・・・『明後日の早朝予定』
それまでに全ての準備を終わらせる必要がある。
その為に恐らくほとんどの者が寝ずに仕事をする覚悟だろう。
今二人が出来ることは、その者達にしっかりと食事を取らせること。
美味しい物は難しいかもしれない、けれど、片手で食べられる物や少しでも味がある物を食べてもらう為に。
キュー
「学者見習い??? の所行って来たぁあー!!!」
フェーチス
「ありがとうキューちゃん」
キュー
「次どこーー!??」
ミュー
「それじゃあジューさんの所にこれお願いできる?疲れてない?」
キュー
「うん大丈夫!! いってきまーーす!!!」
元気に手を振るいミューの妹のキューが家を飛び出した。
しっかりとお使いをしてきてくれて本当に二人は助かってる。
フェーチス
「ごめんね、キューちゃんまで」
ミュー
「ううん、あの子も凄く喜んでるから大丈夫。私達もあの子に負けないようにしないと!!」
フェーチス
「うん!! そうだね!! キッチンの双竜の力見せてあげよう!!」
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【復興支援町サンリー カズキマイハウス 屋根上】
カズキ
「ふわぁあー・・・」
さっき昼寝したはずなのにもう欠伸してる。
本当にヤバい病気にでもなったのか俺。
シュリー
「それ少しは、止めれないの?」
サナミ
「欠伸すると幸運が逃げるっていうよ?」
随分と俺の居た世界みたいな事を言う。
カズキ
「二人はいいのか? 準備とかいろいろ」
シュリー
「私は、問題ないわ、必要な事は全部済ませたし細かい事は今日の夜にでもやるつもり」
サナミ
「私は・・・まぁーいつもこんなんなんだよね、邪魔って言われちゃうあはは」
ふーん、と鼻で返したが特に何も言われなかった。
つまり・・・監視か、俺の。
俺が変なことをまたしないようにという監視だ、ついこの間からあるもの、この二人にしかわからない何かの為の監視、それを起こさせない為の監視。
最優先事項という訳か、今現状こんなにもみんなが走り回って忙しい中でも俺をここに釘付けにさせておく理由。
忙しいからこそ、大事だからこそ・・・ここで大人しくしてろってやつか。
厄介虫か何かか俺は・・・。
シュリー
「一応聞くけど・・・その腕輪、外してないわよね?」
カズキ
「んー? どうだったかなー」
サナミ
「カズキさん・・・!」
カズキ
「無いよ、一回も外して無いよ、今ではミツバよりもずっといるぞこいつ」
ミツバは俺の中へと収納できるが、こいつはそうもいかない。
困ったもんだよ本当に、訳も分からずに付けさせられて説明もされずに絶対に外すなっていうんだから。
シュリー
「これだけは本当に約束して・・・セカンエンデで何があっても、絶対にそれは外さないで」
カズキ
「外すとどうなる?」
サナミ
「私達二人が、あなたを殺さないといけなくなる」
シュリー
「サナミ!?」
予想の斜め上の答えがまさかサナミさんから飛んできた。
しかも相当物騒な事。
こいつが、そんな俺の命の綱みたいな・・・。
だけど、笑えないでいた。
それは冗談なんかじゃないって。
この二人ならやりかねない、いつもの冗談じゃない。
むしろこれからも冗談を言える仲である為の物・・・というわけか。
カズキ
「わかった・・・約束する、絶対に取らないよ」
サナミ
「うん・・・」
シュリー
「はぁ・・・」
サンリーの出発まで、本当に俺達三人は何もする事無く時間を浪費した。
まるでそれが俺達の・・・いや、俺の仕事と言わんばかりに。
そう・・・・・・あの子達が離れてから2日。
なんだか・・・落ち着かない自分との葛藤との戦いだった・・・。
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そして・・・出発の時・・・。
ユミィーリア
「それじゃあ・・・セカンエンデへ行ってきます!!」
全てのサンリー町民から見送られながら俺達は出発したのだった。
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「「「「「「セカンエンデに着いたぁああああ!!!!!!」」」」」」
僕達は・・・ようやく、故郷であるセカンエンデに到着したのだった。




