第十四話 好転浄化 ピュリファーリング
単身で動くカズキはロエという少年から情報を引き出そうとする。
ロエはカズキの存在を勘違いする事になる。
そんな中にチヨーとヒルメ二人の襲撃を受ける。
彼女等の目的はロエの命だった。
すぐさまカズキは応戦しロエを守ることにした。
ロエの仲間達の力を使い何とか少女二人の襲撃を凌ぐことが出来た。
ロエ、襲撃の少女、そしてこの街。
何かあると感じカズキは単独行動を続ける。
そんな事態が動いていることを知る由もないケイト達はリュゼルからギフトに関する重要な情報を教えられる。
ケイト達もあの卵の為、行動しているのであった。
【とある宿屋】
ロエ達を襲撃後、撤退しコートスとチヨーは調べ物をしていた。
内容は当然、蒼い服を着た三枚刃の剣を持つ男だ。
コートス
「そうですか、となると彼もアンリバンデットだと?」
チヨー
「けどそんな予定は聞いてない、それにあの強さ納得いかない」
チヨー君が珍しくイラついていた。
あまり感情を表に出さない彼女がここまで悔しがってるのは本当に珍しい。
コートス
「一先ず僕の方で情報を集めてみるよ、ただ式典の日まで間に合うかはわからないけども」
チヨー
「あんな滅茶苦茶な強さ、少し調べればわかりそうだけど・・・」
ヒルメ
「私の勘だけどあれーー、多分グライブの人間じゃないと思うよーー」
ヒルメの言葉に二人は驚き更に考えこんだ。
だとしたら余計に面倒な事になる、と。
チヨー
「リベーダムなんか弱小ではない、水の国? いやそれよりも風の国の方が可能性としては高い・・・」
ヒルメ
「火の国でもないだろうーねーゴリゴリゴリラって感じでもないしー」
となると、まさか北陸からの人間・・・?
そう考えるのが妥当であろうが。
コートス
「・・・っ」
北陸・・・三枚刃・・・。
頭の中で可能性を巡らせる。
思考が回る、そうである可能性よりもそうじゃない可能性を追う。
最悪の最悪。
北陸の英雄なんてただの噂話を信じる程落ちぶれちゃいないが。
普通の人なら。
だが、一度だけ僕は見たことがある。
とある要件で二人を連れないで一度だけ北陸の雷の国のサンニングへ向かったことがある。
目的の開発発展の街ヴォルへ足を踏み入れたら最悪な事に街は大変なお取り込み中だった。
後になって聞いた話だが街の新たな研究物を古い学者達率いる盗賊団が奪おうと街を襲撃しに来ていたのだ。
襲撃者は街の外から襲撃に来ていた、大軍勢であった。
だが、それを上空から見たことのない竜が突然現れた。
それに乗っていたのがその北陸の英雄と呼ばれている人間だった。
一撃。
たった一撃で軍勢の大半を沈黙させ撃退した。
街の人々は歓声を上げながら彼の名を口にしていた。
『スリーエッジ』
僕もそれを目の当たりにして今でもよく思い出す。
コートス
(あんなのがもしこの街にいるなんて考えたくもない)
蒼い服に三枚刃・・・たったそれだけの情報ではあるがそんな人間こっちの大陸で聞いたことなんて無い。
ふと、チヨー君とヒルメ君を見る。
彼女達も確かに間違いなく強い。
だけど・・・。
ヒルメ
「おーーい、コートス何また腹痛ですか?」
コートス
「え!? あ・・・ぅぅう・・・うん、ごめん・・・ちょっと言ってくる・・・」
我に返った瞬間に腹痛が襲う。
コートス
「とりあえず、その男の事とロエの事は僕の方で報告しておくから・・・ぅうぅ」
僕はそれだけを二人に伝えトイレへと駆け込んだ。
三枚刃の男、出来れば彼に関わらないようにしなくては。
恐らく今日二人が無事が戻ってきてくれたのは何かしらの偶然だ。
今以上に二人に負担を与えないようにしなくては・・・。
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【採掘市街ダンズ 外周地】
俺はロエやシュヌアを手伝いをしていた。
あの少女二人の襲撃の後片付けだ。
負傷者の手当てから崩れ落ちた建物の瓦礫掃除。
シャヌアが基本的に率先して指示を出している。
俺は大変そうなところに飛んでは手伝って飛んでの繰り返し。
こういった復興作業にも慣れてきたものだ。
ロエ
「あ、いた!」
カズキ
「ん、おぉ少年、 もういいのか?」
俺の質問に軽く大丈夫だと話す。
とは言え右手は包帯グルグル、顔には絆創膏がたくさん。
この世界の子供達はタフだな。
ロエ
「改めてお話し・・・できますでしょうか?」
カズキ
「・・・わかった」
こちらとしてはありがたいあちらから声をかけてくれることが。
日ももう落ちて夜だしここは一つネーネ達に連絡を・・・。
カズキ
(いや、大丈夫だろう・・・きっと)
今はさっさと目の前の事を終わらせることをが先決だ。
俺自身のあの子達を心配する気持ちを押し殺し、こっちの子供へと耳を傾けることにした。
・
・
・
再びあの家へと招かれた。
今度は好きに座り少し待ってほしいと言われた。
数時間前の対応とは全く違う。
警戒心が解かれたと解釈していいのだろう。
ロエ
「お待たせしました」
カズキ
「どうも」
ロエが両手にコップを持って現れた。
差し出されたコップを受け取り早速一口頂く。
ロエ
「あの・・・早速で申し訳ないんですが、単刀直入にお伺い致します。 あなたは一体誰なんですか? 最初はアンリバンデッドだと思ったのですが・・・」
カズキ
「んーー・・・」
ここでどう答えるかだな。
少なくてもこいつらがかなりの情報源であるのは間違いない。
ただ優先順位としては俺という人間をあまり悟られないようにする事だ。
教授や団長、俺達の間で決めたことの一つでもある。
最悪の場合国同士の問題になりかねないからだ。
カズキ
「奴らと同じ・・・と思っていたが、少し事情が変わった者とだけ。 少なくてもあんた等に基本的に危害は加えない。 あんたのお付きのあの女が無事なのが証拠だ」
ロエ
「えぇ・・・まぁそれはそうですが、アンリバンデットかと思ってしまって、失礼なことを」
カズキ
「いや、謝罪はいい・・・それよりもこっちは情報が欲しい、あのアンリバンデット何者だ」
アンリバンデット。
つまり対盗賊を専門に扱う集団だ。
ここ最近のギフト多発発生に伴って盗賊が多く出没するようになった。
それを討伐する正義の味方と掲げているのがアンリバンデット。
昔から警備団体や国の軍が動くことの無い事態に対処する為に生まれたとされる武装集団。
団体事態は素人の集まりであり大したものでは無いが全国的にその力を付けていき今では立派な一組織として機能していると聞く。
だが次第に大きくなった集団の末路は云わずとも知れている。
空中分解。
実際はまだ分解はされていないが、亀裂は大きく生じているらしい。
今回のロエ殺害の件もいい例だ、指揮系統があやふやで一つの事をやろうにも違う系統が邪魔をするなんてこと多々あるらしい。
ロエ
「あのアンリバンデットは僕達も詳しくは知りません、何回か顔を出してはいるんですが、ギフトを持っていくいつもの調達係としか」
調達係。
各地で取得した盗賊の盗品を集める係。
組織のシステムはよくわからないが、盗品の回収をして持ち主に返すなんてところか。
本当にやっているかわからないが。
という事は、こいつらは・・・。
アンリバンデットに飼いならされてる盗賊とかか?
教授からはただのごろつきの住処としか聞いていなかったが、色々とややこしいものになりそうだ。
俺の考えが合っているかはわからないが、アンリバンデットはこういった集団から多くの物を摂取していってるのだろう。
見返りはアンリバンデットに入れてやるかお前らを守ってやる、とかそんな所だろう。
元の世界で見た映画のヤクザやマフィアに近いな。
まぁヤクザ染みたことをしたのは俺が最初なんだが。
ロエ
「ですので、こちらの勝手な要望で申し訳ないのですが・・・」
カズキ
「俺は上から詳しい事を聞かされてない。この意味はわかるな?あいつ等と同じ調達係みたいな物だ。 もし君に俺を信用するほどの度量があれば・・・」
ロエ
「お話し・・・しろと」
カズキ
「君次第だ・・・どんな返答だろうと俺は君達にこれ以上危害を加えるつもりはない、君等が変に手を出さなければね」
悪い回答だ。
本当に悪い大人って感じだ反吐が出る。
出来るだけ穏便には進めたいが、これは変に首を突っ込みすぎるとアンリバンデットがこちらに矛先を向きかねない。
ロエ
「・・・わかりました、お話しします」
良く決断してくれた。
これで少しは事情がわかる、それに教授等から言われてる依頼にも結びついてくれれば尚良い。
空振りの場合はその時に考えればいい。
ロエ
「恐らくこちらの情報はそちらにバレてるとは思いますが・・・」
カズキ
「俺は聞いてない」
ロエが改めて説明をしてくれた。
5日後に行われるブレレント博物館で行われる展示式典、多くある追加の展示品の中の大目玉の物があると話す。
ロエ
「それが好転浄化『ピュリファーリング』です」
カズキ
「好転浄化・・・」
大目玉がそれか。
確かブレレントの館長も言っていたな、泥水を聖水に帰るギフトだと。
それが5日後の博物館に運び込まれると・・・。
ロエ
「僕達はそれをどうしてもこの手にしなくちゃならないんです」
カズキ
「ふっ・・・盗賊まがいな事をしてでもか?」
ロエ
「それは・・・!」
カズキ
「何が違う、あのアンリバンデットと何ら変わらないじゃないか。力を行使して人様から物を奪い、人を傷付ける」
ロエ
「それは・・・そうです・・・が」
カズキ
「話しを聞いてやっては見たものの俺の検討違いだったか」
ロエ
「あの・・・僕は・・・」
シャヌア
「違う!! あれは元々若様の物だからだ!!」
突然シャヌアが部屋へと入ってきた。
俺は驚くことはしなかった、わざとそんな挑発をして出てこないか試してみた。
正直この子は本当に頭が良い。
言葉選びも普通の子供とは思えないほど慎重だ。
頭の良い子相手ではもしかしたらこちらの身元を見抜かれる気がする。
だけど、こいつなら。
カズキ
「このガキの?」
シャヌア
「あぁ! そうさ!あれは若様の・・・お父様の物なんだ!!」
話しが急変・・・。
これは、また一転しそうな話題だ・・・。
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【採掘市街ダンズ 宿屋】
研究施設を後にした僕等は夕食を済ませ宿屋へと帰っていた。
この街に到着して際の人々も半数以上居なくなる。
みんな家に帰っているのだとよくわかる。
ミニア
「まだ?」
ネーネ
「うん・・・まだ連絡がない」
ネーネはインカム型の端末を両手に持ち今か今かと待っている。
当然カズキさんからの連絡を待っているんだ。
僕達は今日のリュゼルさんの件を是非ともカズキさんに聞いてほしいと思っているのだが・・・。
ダツ
「この時間まで連絡ないって事はそうゆうことなんだろうな」
ネーネ
「でもこっちからの連絡は・・・んーー・・・」
間違いなく忙しいのだろう、それくらいはわかる。
邪魔をしたくないという気持ちとこの事を話したい気持ちがぶつかる。
どうしても今後の事に関わるかも知れないことだから一回相談しておきたかったが。
ケイト
「僕達で・・・判断して決める・・・」
ネーネ
「なの・・・かな・・・」
自然と卵を中心にみんなで円を作って話し合っていた。
この形が話し合いで一番落ち着くのだとみんな無意識に体を動かしたんだと思う。
ダツ
「仮にだけどさ」
ダツが言葉を走らせた。
皆が注目する。
ダツ
「明日、リュゼルさんの所行ったとしてどうするんだ? 卵見せるのか?」
ミニア
「ん・・・んー確かに、そう言えば考えてなかったような」
ダツの質問ももっともだ。
卵を見せる、リュゼルさんに全てを話し協力してもらえるかどうかということ。
リュゼルさんを信用していいのかという話でもある。
「「「「・・・・・・・」」」」」
みな黙りこんだ。
多分僕と同じようにこれまでのリュゼルさんとの出来事を思い出しているのだろう。
最初の出会い・・・野垂れ死に・・・薬草運び・・・そして部屋の片づけ・・・。
一向にまともな事が思い浮かばない。
ケイト
「ぷっ・・・!」
ネーネ
「ふふっ・・・」
ダツ
「はははっ・・・」
ミニア
「くくくっ・・・」
一斉に笑いだした。
というよりも笑い吹きこぼれてしまっていた。
そうまともな事なんて思いだせない、物凄く失礼な人、僕達子供相手でも容赦のない人。
容赦のなく・・・隔てもなく、僕達にギフトに関して丁寧に教えてた人。
ケイト
「いいんじゃないかな・・・?」
ミニア
「そうね、駄目だったらまた考えればいいし」
ネーネ
「うん! 私もそれでいいと思う」
ダツ
「また運ばされるのはごめんだけどな」
話しは纏まった。
カズキさんに相談はしたい・・・けど、もし・・・。
もし・・・カズキさんと別れることがあった場合、僕達は常にこれをしていかなくてはいけないんだ。
判断と決断。
最悪・・・本当に僕達じゃあどうしようもない時はカズキさんに頼る。
あまり格好の言い言葉ではないが、まだそう言える内にそうするべきなんだ。
僕達が、立派な冒険者になる為にも・・・!!
カタンッ・・・!
「「「「えっ!!!?」」」」
今一瞬・・・卵が・・・。
ダツ
「動いたぁあああ!!?!?! なぁ見たよな!! 今!!!」
ネーネ
「ダツ!!!! 静かに!!」
ミニア
「でもでもでも! 今少し!! えぇえ!!?!?」
ケイト
「うんっ!!! 今絶対に動いたぁ!!!?!?」
僕達は興奮してしまっていた。
そうして僕達の初めての知らない街での夜は、宿屋の店主さんに叱られ終わりを告げたのだった・・・。
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ブレレント博物館の式典まで残り 4日
【採掘市街地ダンズ 遺跡研究施設 出入り口】
ミニア
「えぇ!? いない!!?」
私達四人は早速研究施設へと足を運んだ。
詳しい時間まで決めていなかったこともありリュゼルさんの都合を聞く為でもあった。
だけど、結果はまさかの不在。
門番の人に事情を説明した、この門番さんは都合よく昨日私達がリュゼルさんと知り合いであることを見たらしく足取りを教えてくれた。
「あぁー遺跡調査にって、日が昇る前に外出してるね」
ダツ
「日が昇る前って本当ですか」
「まぁー彼女、遺跡調査ってなると人がガラリと変わるからね」
ガラリと変わる・・・、私達の印象から何一つ想像できない。
良く言う興味があること以外は一切を拒絶する人みたいなものなのか・・・。
ありそうで困った。
ミニア
「場所は何処ですか? って聞いていい物なんですかね?」
「まぁー特別申請でもないから教えるのは構わないが・・・」
物凄くありがたい、場所さえわかれば行くだけだ。
ただ、門番の人は物凄く渋った感じであった。
「子供達が行くには、少し危ないんだよね・・・」
ケイト
「もしかして・・・モンスターが出るところですか?」
そうゆうことか、確かにウェイスでなければ私達はただの子供。
冒険者の格好をしていても信用されないか。
ミニア
「一先ず教えてください! その後考えますし、こう見えて逃げるのは物凄く得意なんです私達!!」
何を得意げに言っているんだろうか私は。
でも実際カズキさん達と出会うまでは本当に得意だと胸を張っていたこともあるからあながちウソではない。
ダツ
「お願いします!! カッコいいお兄さん!!」
ケイト
「優しい門番さんが頼りなんです!!!」
ネーネ
「教えてください!!」
もう一押し!
私達は子供であるという武器を心得ている!
落とせる!
「んーー・・・まぁ・・・じゃあ・・・」
「「「「ありがとうございます!!!」」」」
落とせた。
門番さんにどういう思惑があるかなんて関係なく、私達は喜んだ。
早速教えてもらい私達の地図に印を付けてもらった。
モンスターが出るという事はそれなりの準備が必要かという話になったが、今のところダンジョンの攻略なんてものをする訳でもないのでこのまま向かうことにした。
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【採掘市街ダンズ 外周地】
カズキ
「んぅ・・・ぁ」
日が眩しい。
地面が痛い・・・建物の屋上だ。
そうか、あれから仮眠を取ったんだっけか。
ロエ、正確にはシャヌアからではあるが話しを聞いたのだった。
それから一先ず俺は彼等に協力するということで瓦礫の撤去や負傷者の治療に駆り出されていた。
懐から端末を取り出す。
画面を呼び出すとそこには物凄い量の着信履歴が。
まるで会社の遅刻を教えるかのような量だ。
カズキ
「メールの機能でも付けるか・・・?」
そんな事を考えながらも俺は記録係さんに連絡を取った。
まずは報告、それから今後の行動方針の説明、こんなところか。
記録係
「はい」
カズキ
「あぁ俺カズキ、今大丈夫?」
少し間を置き大丈夫だと返答が来た。
早速昨日の出来事を報告した。
アンリバンデットの関わり、そしてロエ達の実情を。
記録係
「なるほど、では今後は」
カズキ
「少し予定から離れるけどロエともう少し話してみるよ、彼が襲われた理由がまだわからないし、ピュリファーリングの件もあるから様子見だ」
記録係
「かしこまりましたそう・・・はい」
なんだ今の間は。
だけど長い通話は控えた方がいいと直感が囁いている。
それじゃあと連絡を切ろうとする。
記録係
「あの子達の状況は?」
カズキ
「え・・・?」
記録係
「えではないですが」
忘れていた訳ではないが、この口ぶりからするとそっちにも連絡をしていないのか。
まさか何かあったのか・・・。
いや、逆にこちらに心配かけまいと自分達で何とかしているのか。
通信が出来ない状態? いやこの端末なら何処に行こうが通話できるはずだし。
ギフトなんて言う真素の流れがめちゃくちゃな例外を除けば。
カズキ
「特別報告はない、以上! じゃあ」
記録係
「あ・・・」
通話をこちらから切った。
記録係様なら察してくれるだろう。
カズキ
「さてと・・・!」
立ち上がり背伸びする。
まずは言った通りロエに事情を聞いてみて・・・。
シャヌア
「居たぁああああー!!!!」
大声と共に俺に掴みかかる。
まだこっちは寝起きだって言うのに一体・・・。
シャヌア
「お前か!!? 若様を隠したのは!?」
カズキ
「・・・っ!?」
まさか・・・。
こんなに展開が早いなんて・・・。
頭をすぐに切り替える・・・まずは・・・。
シャヌア
「お前か!? お前なんだろ!? お前gぐっぅうう!!?!?」
シャヌアを背負い投げ飛ばした。
これで少しは目が覚めるか。
カズキ
「落ち着け、状況説明しろ。俺が犯人ならこんな所で寝てないことくらい解れ」
こいつがこうも俺を犯人に仕立て上げるということは、アンリバンデット・・・あの二人の可能性があるのか。
上からの命令・・・? いや、あいつ等の目的は抹殺なはず。
失敗から命令が変わったか?
考えてても仕方ないか。
俺はすぐにロエの家へとシャヌアを置いて向かった。
・
・
・
ロエの家には大勢の人間が押し推せていた。
状況を理解出来ていない者は慌てふためき、理解出来ていそうな者は話し合いをしていた。
カズキ
「おい」
「はぁっ!!!?」
俺は少し声を上げた。
しっかりと反応してくれて助かった。
すぐに状況の説明を求めたらシャヌアなんかよりもすんなりと教えてくれた。
説明してくれたのは昨日負傷していて俺がすぐに完治させてやった奴だった。
「今朝、ロエ様の家にこんな物が・・・」
一枚の紙を渡された。
そこには文字と、血が付着していた。
内容はまさしくな物だった。
ロエは預かった、返して欲しくば「例の物」を持ち日替わりの午前0時に外周倉庫の4番に来い。
そして血。
なるほど、誘拐文だ。
「あ、あの・・・」
カズキ
「お前らも俺を疑うか、俺じゃないでなければ・・・」
シャヌア
「こんな所にのこのこ来る訳がないだろう、お前達少しは冷静になれ」
「す、すみませんシャヌアさん・・・!」
お前が言うなお前が。
もちろんこんなところでいがみ合っても仕方ない。
カズキ
「例の物・・・」
シャヌア
「・・・ギフトだ」
詳しい詳細は聞かんくてもこいつなら話してくれるだろう。
シャヌア
「お前もそれは知っているだろう? この街にあるとされてる物だ」
知らねーよ。
とは口が裂けても言えない。
しかしその口ぶりからすると、俺はロエと最初に出会った時に言っていた言葉を思い出す。
ロエ
『僕達はまだあなた達が要求する物を見つけていません』
要求物。
誘拐したであろうアンリバンデットがロエを使って何か探させていた物。
それが必要だと・・・。
ん・・・?
おかしいだろ?
なんでロエがなんで誘拐されたんだ?
シャヌアの口ぶりやここにいる連中の様子を見てもわかる。
ここには・・・"それ"がない。
なのにロエは誘拐された?
まるでこいつらが持っているからそれを渡せと言わんとしてる。
カズキ
「おい、念の為の確認だが。 本当に無いんだろうな?」
シャヌア
「はぁ!? あったらすぐに渡しに行くに決まってるだろうが!! 若様の命には代えられないってことくらいわかるだろうがタコ!!!」
やっぱりそうだ間違いない。
"それ"はここにある。
こいつらが気付かない間に入り込んだ、いや元々持っていた可能性がある。
だからロエは誘拐された。
そう考えないと辻褄が合わない・・・か。
だが殺人から誘拐に切り替えた理由はまだわからない。
シャヌア
「くそぉ! 総動員で事態にあたらせろ! 若様と例の物の捜索を急がせろ!!」
「は、はいぃ!!!!」
一斉にロエの家から人が散らばった。
少なくともここに居てもしょうがないのは確かだ。
俺はまだここから動くつもりはまだ無いが。
シャヌア
「おい、お前は?」
カズキ
「ん? あぁ・・・ひとまずここを探すよ」
ロエの家を指差す。
嘘は言っていない、十中八九ここにある。
シャヌア
「てめぇふざけてんのか? それともそう言う趣味で若様に近づいたのか?あぁん!!?」
カズキ
「お前に説明しても仕方ないから、勝手にやらせてもらうぞ」
シャヌア
「駄目に決まってるだろうが!! それが狙いなのか? 根こそぎ持ってこうって作戦なのかって考えるがねあたいは!!」
無い頭なりに考えたな。
だが説明してもわからないのは変わらないだろう。
俺はシュヌアになら適当に調べると言いその場を後にした。
静止するようにも言われたが特別従う意味もないのでそのまま飛び去った。
改めて脳内を整理していた。
教授からの依頼は、ギフトの横奪、それからの実験。
その情報収集がこの街にある可能性がある。
そしてこの街にはロエ達が裏で牛耳っているが、本当に牛耳っているのはアンリバンデット。
そんなアンリバンデットが突然ここを襲撃、ロエを殺害しようとした。
それを阻止するも次は誘拐。
殺害は何か不味いことをロエ、もしくはそれ以外が知ったから口封じ?
今すぐに殺さないのは・・・例の"それ"を必要としている・・・?
いや、ただそれだけなら誘拐はしない。
本当に必要ならアンリバンデットが軍勢を引きいれればすぐにここなんて制圧できるはず。
なのに誘拐を選んだ・・・。
何故・・・?
理由は・・・。
カズキ
「ロエ自身に・・・利用価値がある」
それが一番しっくりくる。
何に利用する?
子供が必要・・・違う。
ロエ自身・・・ロエにしか出来ないこと・・・。
カズキ
「・・・・・・」
俺は端末を開き、ある奴に連絡を取る。
大量の着信履歴からすぐにリダイアルした。
教授
「あんたぁあああねぇええええ!!!!!」
カズキ
「悪い、急を要する。 聞きたいことがある」
俺の声色から察したのか、すぐに落ち着き耳を傾けてくれた。
しっかりと落ち付いたと感じてから言葉を発した。
カズキ
「ギフトについてだ・・・」
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【採掘市街ダンズ付近 遺跡】
ミニア
「ダツ左!!」
ダツ
「わかってるぅ!!」
ケイト
「ごめん!一匹逃した!」
ネーネ
「うん!大丈夫!!」
大型のネズミのモンスター。
一匹一匹は大したことない、けど数は多い。
それでもしっかりと教わったことと自分達の経験と落ち付きさえあれば・・・。
ケイト
「ディフェンドプロテクション!!」
ネズミの唾液攻撃を全て防ぐ。
すぐさま後衛の二人に声をかけた。
ネーネ
「タイダルンショット!!」
ミニア
「エレキスウェェーブッ!!!」
僕の背後から雷術技と水術技が放たれる。
最後のネズミ達は二人の攻撃に気付くも撤退は遅く直撃した。
悲鳴を上げる間もなく動きを止めたのだった。
ダツ
「おぉっし! 初戦大勝利ー!!」
ケイト
「うん! みんなお疲れ様」
僕達は研究施設からここまで何所か寄ることも無く向かった。
門番さんの印へ向ったらすぐに分かった。
何故ならここの遺跡の入口には数人の警備の人と設備があったからだ。
人が勝手に入らないようにという処置なのだとすぐにわかった。
当然僕達が入れるわけなんてなかったのだが。
『リュゼル先生の・・・助手?』
僕達はリュゼルさんの助手なんて嘘を言い警備の人に事情を説明した。
内容は至って普通だ。
本来ここの調査に僕達も同行するはずだったのにリュゼルさんが勝手に忘れて勝手に行ってしまったと。
リュゼルさんがここにいる事は確実な情報としてそれを盾に交渉した。
すると普通に通してくれた。
警備の人はリュゼルさんに悪態を吐いていたが笑いながら同意しておいた。
あの人の素情の悪さが役に立った、という感じだ。
ネーネ
「それにしても本当にリュゼルさんここ向かったんだね」
ダツ
「それなー、全然想像できねー」
ギルドから研究施設までの道のりをめんどくさいという理由だけで怠けてしまうような人がこの遺跡に向かったなんて思えない。
それに僕達も入ってから結構進んでいるはずなのに一向に合流できる雰囲気もない。
もしかして入れ違いになった可能性・・・?
でもここは一方通行のはずだし、あまり考えられないと思いたい。
ケイト
「モンスターも全く居ないわけじゃないのに・・・なんか心配になってきたな」
ミニア
「そうよね、私達がここまでモンスター倒して進んでるところみるとリュゼルさん、上手くモンスターから隠れながら進んでるのかな?」
そうだ、ミニアの言う通りだ。
ここまでモンスターと戦った形跡なんてものは無い。
僕達は戦いながらではあるけど、結構急いでる方なのに痕跡が全くない。
ダツ
「もしかしてあの先生、めちゃくちゃ強かったりして、モンスター全部を一撃でドーン!ドーン!ってな感じで」
リュゼル
「あははは・・・それはいい」
ミニア
「いやいや、それなら遠距離術技でボバァアアーって!!」
リュゼル
「いいねーそれ出来たら・・・」
ネーネ
「どちらかと言うと潜伏術技が得意とかじゃないかなー?」
リュゼル
「あぁー・・・いいねーそれ・・・上司から逃げれそう」
ケイト
「逃げちゃダメでしょ逃げちゃ・・・」
リュゼル
「あはははは、そうだよね・・・」
「「「「「ははははははははははは」」」」」
「「「「はぁあえぇえ?!!!?!??」」」」
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【とあるダンズ外周地】
コートスから突然の予定変更に私は驚きはしたが言う通りにロエという子を殺害では無く拘束し連れてきた。
ヒルメ
「ちぇー私も行きたかったなー」
チヨー
「文句言わない、ヒーは潜伏に向かない」
事を起こさずに対象のみを誘拐。
要するにあの三枚刃に気付かれずに遂行するのが目的。
奴が彼の護衛についていなかったのが不幸中の幸いだった。
私一人で奴と交戦するのは・・・面倒。
ヒルメ
「はぁーぁー・・・」
チヨー
「・・・ヒー、ごめんね」
私は落ち込むヒーを背中から手を回す。
ヒーの温もりが伝わる、私もきっと同じ立場なら複雑な気持ちになっていたに違いない。
私達は、もう・・・。
ヒルメ
「チーちゃん、私ももっと強くなる」
チヨー
「うん、私も・・・もっと・・・」
もう私達には、私達しかいない。
もうこれ以上・・・苦しまない為にも・・・もっと。
コートス
「・・・・・・」
バタン、と扉が閉まる音がした・・・。
私達は気にすることなく、今の時間を過ごした・・・。
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【採掘市街ダンズ付近 遺跡】
私達は無事にリュゼルさんと合流することが出来た。
まさか私達の後ろを遺跡の入口付近から付いてきていたなんて思いもしなかった。
リュゼルさん曰くモンスターが予想以上に潜伏していてどうしようか悩んでいた時に丁度私達四人が遺跡に入ってきてモンスターを倒した。
ならそれに乗じて先に進もうという事だったが・・・。
リュゼル
「それよりも・・・どうして君等はここに?」
ミニア
「えっ!? 昨日の事忘れちゃったんですか!?」
昨日の念押しが甘かったのかこの人忘れてる。
予想は出来なかったわけではなかったけど。
改めて昨日のギフトに関することを聞きたいからこれまでの経緯を話した。
リュゼル
「じゃあ君達は・・・こき使って良いってことか」
ダツ
「ちげぇえーよぉ!!!」
毎度のことながらこの人のペースには調子を狂わされる。
本当に一体何を考えているんだが。
リュゼル
「え? 無報酬でモンスター退治してくれるんだろ? 無料で」
ネーネ
「そ、そうだけどなんか言い方が・・・」
私達は遺跡に入る前から予想はついていた。
絶対にまた何かしらをやらされると。
でもまぁ話しを聞かせてもらう為なら安い・・・安いかな・・・?
不確かな情報を聞くためだけにここまでやって空振りだった場合なんて考えたくもない。
みな肩をすくめ溜息を吐いていた。
リュゼル
「何にせよ、調査が優先だ・・・ほら、出番だよ」
「「「「え・・・??」」」」
ゴゴォオォオオッァオオオオオオ!!!!!
超大型のネズミ・・・!?
私達の身長の3倍はあるし!
しかもその超大型は数匹とさっきまで戦っていたネズミも更に数を増してきている。
リュゼル
「さぁー勇敢な戦士達ーー君等の力を見せる時だーガンバレー」
応援してつもりなのか、物凄く棒読みだ。
そしてリュゼルさんは、それじゃあ、と一言だけ言い後ろへと退避していった。
あ、やっぱ戦わないんだこの人!!
ミニア
「もぉぉおう!!!」
私の声がただ響き、戦いが始まったのであった・・・。
敵は弱い、けどもみな体に力が入らずに変に苦戦してしまったのだった・・・。
・
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超大型ネズミ数匹と大型ネズミモンスター討伐。
「「「「はぁ!はぁ!はぁはぁはぁ・・・!!!」」」」
リュゼル
「最初から見ていたが・・・やはりやるねー」
息の上がっている私達に一応労いの言葉をかけてくれた。
ただ、ちょっと本音を言うとちょっと止まって休憩したい。
モンスターを倒したと同時に足を進め始めどんどん進んで言っちゃう。
ミニア
「あのー・・・リュゼルさん?」
リュゼル
「どうしたのかね、助手よ」
いや助手じゃないしなった覚えないし。
もしかして少し嬉しいのかなこの人?
ミニア
「ギフトボイルって一体何なんですか?」
リュゼル
「何処でそれを聞いた?」
いやいやあなたが昨日言ったんですよ。
リュゼル
「まぁいい・・・仕組み工程は少しややこしいから省く」
言われてもまだわからないと思うので非常に助かります。
リュゼル
「簡単に言うと・・・ギフトの『活性化』だ」
ミニア
「活性化? 能力の向上とかではないんですか?」
リュゼル
「そう、能力の向上とは違うのは、ギフト本来の力を瞬時に10割以上に飛躍させる研究だ」
10割以上!?
ケイト
「本来力ってどうゆうことですか?」
リュゼル
「君等の持っているその武器もギフトなのだろう? 君等はそれの力を100パーセント引き出している・・・そう思っているのかい?」
それは・・・確か以前教授さんから教えてもらったこととしては、私達が成長するにつれてこのギフト達も一緒に・・・。
成長・・・?
リュゼル
「ギフトの力とは、人が扱い切る事はほぼ不可能だと言われている。人間が扱うことが出来る真素には限度ある。 人間がギフトの真素限度を超える事はないとされている」
ミニア
「それだけ、ギフトには想像を超えるほどの真素が蓄積されている、ということだからですか?」
リュゼルさんは私の言葉に肯定した。
私達が手にしたこのギフトは、まだ力を蓄えられている。
ギフトが成長するんじゃなくて、私達が成長することでギフト自身がその力を解放していっている・・・そんな感じなのか。
ネーネ
「じゃあその・・・ギフトボイルはギフトの限度をすぐに解放するもの・・・なんですか?」
リュゼル
「一言でいえばそうなる」
ダツ
「ふーん・・・」
みな考えこんでいた。
意外にもみな冷静にリュゼルさんの言葉に耳を貸し自分に落とし込んでいた。
限度の解放。
実際は物凄いことだ、本来鍛練などで自分を磨きあげなくてはギフトの力を最大限に使用する事が許されない。
だけど、ギフトボイルを使えばすぐさま完全なギフトの力を扱うことが出来るのだから。
リュゼル
「以外に冷静だな、最強の冒険者になれるなんて喜ぶと思っていたが」
ケイト
「え・・・あぁまぁ・・・だってそれって、絶対危ない奴ですよね?」
そう、ケイトの言う通り。
ギフトは自分の力で使うことに意味がある。
綺麗事などでは無い。
一気に身の丈に合わない力を手に入れてしまうとどうなるのかなんて子供の私達でもすぐにわかる。
一時的には膨大な力を付けることは出来るけどもそれをしたが最後。
ギフトの力は振り切って大量の水の入った風船のように破裂する。
考えただけでゾッとする。
リュゼル
「君等は賢いようだな、そう・・・常人には扱い切れるものではないのだよ、本来はね・・・だが、君等が持ってるそれ」
ミニア
「ん? ギフト・・・?」
リュゼル
「いや、違う・・・そっちの機械だ」
リュゼルさんは私達が腰にぶら下げている物を指差す。
カズキさんからもらった。
エレメタルキーだ。
リュゼル
「それはまだ市場に出回っていないとんでもない物だ、何処で手に入れたかは聞かないが、それも同じような物だ」
ネーネ
「これが・・・?」
リュゼル
「詳しくは何とも言えないが・・・膨大な真素を抑え込み半永久的に利用できる装置、しかも外付けで使用者に害がない。 人間の真素の限界値をその機械が上げている・・・肩代わりと言った方が合うかな、人工的に作られた誰でも使えるギフトみたいな物さ」
そんなに凄いものなのかこれ・・・。
ただ凄い力、私達なんかでも真素の力を自由に使用できる便利品にしか思っていなかったけど、改めて説明されるととんでもないなと腰を抜かしちゃう。
リュゼル
「私のギフトボイルはそういった装置を作る上での工程で必要とされるものだ、どんなに優れている物でも素材が無くては意味がないからな」
つまりはその素材、ギフトに内蔵されている真素の抽出。
このエレメタルキーで言うところの源の力の真素の原料。
そしてその原料をギフトの真素を利用した装置・・・。
ミニア
「リュゼルさんはこれと同じような物を作ろうとしている・・・ってことですか?」
リュゼル
「いや、さっきも言った通り私は工程を作るまで・・・そこからそれをどう使おうが与り知らぬよ」
教授さんはこの鍵を作った。
リュゼルさんは工程を形作る。
研究者さんや学者さんはそういった物を作るのが仕事・・・ということなのか。
リュゼル
「我々研究者はどれだけの物を作ろうと、それを扱う者までは手に負えない・・・もしこの道に興味があったら覚えとく事だ」
リュゼルさんが投げ捨てるように言った。
何故か悲しそうに・・・今にも消えてしまいそうな声で私達に教えてくれた。
リュゼル
「さて・・・目的はここ・・・ぁあ」
先頭を歩くリュゼルさんが足を止めた。
そして私達もリュゼルさんと同じように止まり前を見上げた。
そこには・・・。
ブアァアアアアアアアァアアアアアアアアアァアアア!!!!!!
大型・・・モンスター・・・がいた。




