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Rabbit物語  作者: のん
07章
66/70

6.空白の半年

何か‥‥‥疲れました。

はーぁ‥‥‥。


ゆいside





麗がいなくなって、この空間をまた、暗闇が覆う。




彼女はあたしに似ていた。




考え方とか、思ってる事とか。




だから分かり合えて、お互いに心を開く事が出来た。




麗が心を開いてくれたから、あたしも彼女の思いを知る事が出来た。




だからあたしは。




彼女の思いを受け継いで。




お父さんを止めなくてはならない。




そう誓ったと同時にあたしの周りをあの白い光が包んだ。





*   *   *




「n・・・・?」




目を開ける。



其処にはあたしの顔を覗きこむ、幾つかの影。




「ゅぃ・・・・?ゅい?」




「・・・・・・っ。」




この声は・・・・まいだ。




「お帰り。」



暖かい声があたしを迎える。




そうだ。



あたしは半年の眠りについてたんだ・・・・。





周りを見渡すと、大人びたまいの姿と、大きくなった涼の姿と。




またちょっと、年とったお父さんの姿と。




縦に伸びてしまった、ウサギのサラちゃん。




それと、格好良くなったケイ君の姿があった。





皆・・・・何か、違う。




そっか。




半年経ったんだっけ。




皆、成長してるんだもんね。




あれ。




じゃああたしは・・・・?





「ゆい・・・・。変わってないね。」



「えっ。」



「成長シテナイ。」




そう。




あたしだけに存在する。




不思議な空白の半年間。





「そ、んな。」




「まぁ。気にする事はナイ。」




お父さんが口を挟む。




「麗は。ゆい。君の中から消滅した様だ。よくやった。」




「・・・・・・・・・・て。」




「んn?」




「麗を。邪魔者扱いするのはやめて。」




「は?何を言っとる?」




「彼女はっ本当は物凄く傷つきやすい性格で、繊細で。とっても女の子らしくって。

 人の痛み知ってて、誰も想像できない様な過去背負って、生きてんだよ?

 本当に。優しい子なの。」




「ゆい・・・・。アンタ。」




大粒の涙が零れ落ちる。




「だからっ麗を馬鹿にしないで!」




あたしの言葉に。皆が言葉を失う。





「でもアイツは。ゆいを苦しめた。戦争引き起こして、たくさんの人々の命奪ったんだよ・・・・?」




一段と格好良くなった涼はあたしに語りかける様に話す。




「彼女には。彼女の思いがあったの。戦争は間違った事よ。でも。

 彼女は一つの大きな過ちから、気づいたの。

 戦争の醜さ。辛さ。全部。全部。反省してるわ。

 だからお父さん・・・・。あたしは何としても。麗のためにも貴方を止めなきゃならないの。

 あたしはね?お父さんが何がしたくって、こんな事してるのか分かんないよ?

 でも。一つだけ言える。哀しいです。凄く。

 大切なお父さんが、人々を傷つけてる事しって。哀しいよ?」



「ゆ、い・・・・。お前に。このワンダーランドの隠された真実を話せば。

 お父さんの気持ちが分かると思う。

 話して、いいか?」



「隠された、真実?・・・・話して?」



この真実の裏にまだ真実があるの?



薄暗い部屋で聞く真実は。



とても重く。そして、暗いのです。




こんにちは‥‥‥。

最近、塾詰めです。

もうやだ‥‥‥。

それでは。

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