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【連載版】「もう会うこともあるまい」と手紙で私を捨てた元婚約者様へ。あなたが食べたそのお菓子、毒よりおそろしい「真実」が入っていました  作者: 佐倉美羽
或る婚約破棄の顛末〈血の聖夜事件〉

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拝啓 二月二四日 親愛なるザラドお父様へ

お父様!あなたの愛しい娘ロザリアーナです!戦地は凍える寒さと聞きますが、お怪我はございませんか?天下の大将軍には無用の心配かと思いますが、このロザリアーナ、毎日お父様の無事を祈っておりますわ。母も娘も、お父様の凱旋を心待ちにしております。


 そして!アンジールとの結婚、認めてくださってありがとうございます!まさか、こんなにも早くお認めになっていただけるなんて夢のようです。ヴァルツ家は弱家ですが、アンジールは違います。とても紳士的で、強くて、魅力的な殿方ですわ。きっと、お父様も気に入ります。あぁ、あの運命的な出会い!仮面舞踏会での素敵な一夜、「僕と踊りませんか?」なんて!あのひと時を思い返すたびに、熱が出ていましたのよ?お医者様も理由がわからないと言うものですから、居ても立っても居られず何人もメイドを折檻してしまいました。わたくしも可哀そうだとは思いましたけれど、だれも教えてくださらないですもの。でも、メイド長が教えてくれたんです。まさかこれが音に聞く恋の病だったなんて!夢見心地ですわ。あ、熱はもう下がったのでご安心を。


 戦場でのお父様、ザラド=フォン=ロメロ黒将軍の英雄譚。このロザリアーナはとても楽しみにしております。それでは、どうか武運長久を。ロザリアーナより愛をこめて。


 かしこ

 ロザリアーナより

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