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Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ  作者: 桜葱詩生


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Try n Dead 狂気系不条理ホラーゲームに転生させられたオレはゆるく死に急ぐ #88


セント・ミカエル・ラザフォード病院からの逃亡 #88



ピルケースの中 赤と白のカプセル 残りは三分の一ほど



持った途端 ハングルが奇妙にねじ曲がっていく 読めない字 ハングルと日本語とあとわからない古代文字 それが混ざった字に変容する


バグった文字 まじか……


ハングルだけならキムに読ませればいいだけだ これだと…誰も読めない


まあいいか どうせ他人の私物 興味もねえ あるのは…



プレイヤーの意識に反応してなにかが変わっていく



それだけだ なにかは攻略…なんだろうな 以前の攻略が役に立たない ふむ…バイオ2がそうだったな


なら何ら問題ない



一錠取り出す 問題は……


これをどこに入れればいい? 治るのか?


ちょうど…声帯が見える ここに…違うか 声帯の後ろ あれ? 前だっけか?


どっちが食道だ?


………


身体に入れば問題ないだろ まだ若い 誤嚥性肺炎とか…年老いてから体験すればいい


落とす 飲み込む動作はない ポトリ 黒く開いた穴に入り込んで…だから声帯で拒絶するんじゃない


何回か ひっかかった 声帯の横 ぱくぱく動いた後 錠剤がやっと落ちて行く


バイオで口からなにか 植物の葉のような歯の付いたバケモノがでる これは4だな こっちもリヨンか 名作


同じフランス訛りが被る


口からだけでは怖くはない あれは、取りつかれたら頭が、ガバァッ、と真ん中で割れて噛みつかれる でなければ


違った


糸のようなもの 粘液 そんなものが割れた大脳や小脳、脳梁から延びてくっつく そんなように治っていかないキム 残念だ


頭蓋骨が 柔らかいゴムかそんなもののように 顎から 左右から 合わさるようにくっついていく


音もなにもない ただ静かに…呻きはするか キムが治っていく


神に見放されたものが 雨の中 上を向いて膝をついて 手を左右へと伸ばして なにかの祝福を受け取りたいと願う姿…お前、いつの間に手をそんな風に伸ばした?


「はああぁ」


キムが息をついた…いや、息はしていた 溜息? いわゆる、蘇生、治療、ゲームやマンガなんかでいう 治り息


俺治りました って読者やまわりに教えるための演出 フィギュアスケートの最期 男子が氷上で 膝をついて 手を広げて フィニッシュです ってやる アレ


それを…冷淡な目で見てやる アホか


「はああ…ふう。いてててて…またやられたのか……ん?」


そんな姿でキムがこっちを見た 蹴っ飛ばしていいか?


「なっ何だお前っ…このっ……って、マイケルか………、………? 何がどうなって……ああ、そうか。おれたちはサルを殺し(やり)に行って…どうしたんだ? お前、さらに顔が変わってるぞ?」


顔が変わってる? 「どんな風にだ?」


ここには鏡がない あってもオレは映らない そういう設定


「左頬が真っ青だ、腫れてる、あはははは、なんだそれ? なんにやられた? なんでそんなことになってんだ?」


ああ「これはお前にやられたんだ、助けようとして…お前の肘が入った」


プレイヤーの傷は残るのか 気を付けないといけないな


「マジか? あはははは、とんだドジだな。覚えがねえから…それぐらい避けろよ、すまなかったな」


また…はぐらかすように謝罪する 本当に蹴っ飛ばしていいか?


そこまでいうとキムは立ち上がって、首や肩を確かめるように回す 十分に自分の体を確かめると辺りを見回した


「勝ったのか?」


「まあな、途中色々あったが…なんとかな。ほとんどはお前のおかげだ、さすがだな」


「?そうか…?覚えてねえが…まあ、おれの手に掛かれば……、そうだ、手だ。手が割れたんだ、あれにはびっくりした…が治ってる? どうなってんだ?」


「こいつを飲ませた。お前、瀕死の一歩前ってなぐらいになってたんでな。勝手に飲ませた」


入れたっていう方が正解だがな


放り返す 器用に片手だけで パシッ てな具合に受け取るキム


「そうか…よく聞く薬だぜ。助かったぜ」


そういって…片目でウインク そんなのしなくていい


いつの間に…そんなフラグが立ったのやら……不思議だ


「なんだこれ? 文字が読めねえぞ? バグってやがる」


帰ってきたピルケースを眺めてキムは笑う そうだな……


「サルを倒したからな…なんかあったんだろう」


ほかのプレイヤーの持ち物に触るのは控えることにしよう


「そうか…これで向こうへと行けんだな、クリアか。おう、レベルアップもしてるし、こりゃあいいぜ」


そうだな……


「でだ、いい話しと悪い話し、どっちから聞きたい?」


そう聞くとキムは初めてものすごい嫌な顔をした


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