はじめに – 言葉の中の異邦人:これは誰にでも語れる物語ではない
はじめまして、物語を届けにきました。
(少し長めの前置きです。気になる方は、ここで一度深呼吸をどうぞ。)
自己紹介と伝えたいこと
私はフランス出身です。
この物語はもともとフランス語で書かれ、日本語では自分の言葉で自然に伝わるように調整しました。
日本語ネイティブでも翻訳のプロでもありませんが、読者としての敬意は本物です。
「違和感を感じたら、それは私の努力の跡だ」と温かく受け取っていただければ、これ以上の喜びはありません。
なぜ、この物語を選んだのか
異世界やダークファンタジー系の王道には親しみつつも、私はそこに“自分の芯”を深く入れたかった。
どこかで「それっぽい」だけの展開に満足できなくなったのが執筆のきっかけです。
「幼女戦記」のように、テンプレを踏襲しつつ新しく切り拓く姿勢に惹かれ、自分版を描きたくなりました。
万人受けを目指しているわけではありません。
ただ、自分の内側にある世界を、形にして伝えたい。
そこに共鳴してくれる誰かが、この日本にもいると信じています。
文体について
文体は少し“冷たい”“硬質”と感じるかもしれません。
でもそれが、この物語の空気であり、感情の刃です。
すべての人に好かれることはありえませんが、それでも「好きだ」と言ってくれる人がいるはずだと思っています。
最後に
これから展開するダークな冒険。
時には背筋を凍らせ、時には刃が心を切り裂くような瞬間。
あなたの世界にも刻まれる“震え”になれば嬉しいです。
それでは、この旅の一歩目をどうぞ。
お読みいただけますよう、心から。
この物語に「あるもの」と「ないもの」
この作品には、物語の始まりから終わりまで、はっきりとした構成があります。
各章、各キャラ、全ての出来事には意味があります。「なんとなく入れた」シーンは一切ありません。
内容とスタイルについて
RPGシステムはありません
チート能力もありません
3話で急成長するような展開もありません
傷はすぐに治りません
回復魔法は稀で、簡単には使えません
モンスターは本当に危険な存在です
人間関係は、時間をかけて築いていきます
治療シーンでは、登場人物が部分的に肌を露出する場合がありますが、ファンサービス目的ではありません。
その世界観において、現実的かつ必然的な描写です。
回想も長々とは描きません。
必要があれば、本編の流れの中で自然に出すだけです。
同じシーンを繰り返したり、「思い出補足」を大量に入れることはありません。
物語は、あえて「ゆっくり進みます」。
感情、絆、裏切り、苦悩──それらすべてに重みを持たせたいからです。
話が進むほど、その意味がわかってくるはずです。
ちなみにプロローグは3巻(全66話)構成です。
第4巻からが「第一幕」となり、各巻の始まりと終わりは明記します。
世界観について
この物語の世界は、美しさもありますが、残酷でもあります。
人間は、どこまで行っても人間です。愛し、憎み、裏切り、泣く──全ては「積み重ね」でしか手に入りません。
最後に
私はプロの作家ではありません。
完璧でもありません。
でも、誠実です。
嘘はつきません。誤魔化しません。
私は一人で、この世界を創りあげました。
しっかりとした設定、丁寧な構築、人間らしさを大切にした物語を、皆さんと共有したいと思っています。
ゆっくりと進む物語が好きな方へ
戦いに痛みと重みがある展開を求める方へ
感情を「そのまま」味わいたい方へ
──ようこそ、この物語へ。そして、どうぞごゆっくり。
– ウルフィー-UG6
※ 本作は16歳以上の読者に推奨されます。
第1巻(全24話)は、3日間にわたって毎日8話ずつ更新される予定です。
第1話〜第8話は本日(6月11日・水)に投稿されます。
その後は、週3回(月・水・金)の更新リズムで続きます。