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いっき、いっき、一気読み!

「買ったら一気に読み切る」のも、本を楽しく読むためのコツだ。


そもそも、本の筆者というのは大きな流れを通じて一番書きたいことを最後に持ってくる。

つまり、最初に述べた内容を参照しつつ、だからこうなのだ、と凄いことを言ってくる。

だから、たいていのよく出来た本は、最後の方が面白いに決まっている。

そして、先ほど言ったように面白い方が記憶に残る。


それに、何日もかけて読んだらどうなるだろうか…?

前半の導入や議論は、何も知らない読者を、高度で面白い議論に導入させるためのものだ。

え、それは論文とかじゃないのかって?

いえいえ。小説だって、新書だってそうだ。

ちまちま読み進めていると、最終章に行くころにはどうなるか。

最初の方は全然頭から抜けていて、フレッシュな記憶も色あせてしまっている。

そうなると、「あれ?これってどういう話だったっけ?」と、最初に戻って無限ループが始まる。

結果、積読。

だから、まずは最初から最後まで一気読みして、筆者の勢いに乗せられつつ面白いところを掴もう。


一気読みするのがいいのにはほかにも理由がある。

達成感というのは快感であり、やはり情動系を刺激する。

そして、最後の一頁をめくるというのは、物理的な達成感がある。

これは紙の本が手の質感や物理的なページの厚さといった身体的刺激を体にもたらし、残り何ページかを自動でだいたい逆算してくれるためだ。


そもそも、身体感覚自体が計算機的な役割を果たしているのである。

(これはロボットやAI開発において真剣に議論されている内容でもある!)

だからなのか、こうした残りページ数の手触りによるカウントは、数字によるものより直感的だ。

「もうすぐ読み終わる!」それだけでも情動が刺激され、記憶に残りやすい。

本の最後の方が面白いように感じるのも、もしかすると達成感が目前に迫ってきているからかもしれない。


もしかしたら、受験生もこの駄文を読んでいるかもしれない。

だとしたら参考書を買うときのアドバイスだ。

できるだけ薄く、内容がコンパクトで平易な参考書を買うべきだ。

買ったら一気に最初から最後まで読み進めて、かつ参考問題を解き終わってしまうといい。


同様に、本が苦手な人も、ページ数が少なかったり、負荷が少ない本から読んでみよう。

マンガのノベライズとか、アニメ化原作とか、いいぞ。

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