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傷まみれの旅人  作者: へびうろこ
第四章 「響音の理由編」
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不思議な人

お待たせしましたぁ!


今日から新章です!

暑さが 少しずつ顔を出し、本格的になってきた


やや蒸し暑くなってきた養成所で新しい任務が発令された


「地下水路に異変、ですか?」


「そう、ココ最近『地下水路から女の声が聞こえる』ってねぇ、住民から連絡が来とるんよ♡」


鈴が鳴るような声を出すのはカマリ


響音は純粋な気持ちで今回の依頼を聞いていた


「まぁ、なにか動物さんの鳴き声とか?水が共鳴する音とちゃうかなぁ、って思たんやけど、皆して人の声言うてねぇ」


「というわけで 今回男性3名とぉ 水魔術のエキスパート、レセナさんにいってもらうでぇ♡」


今回のメンバーは 響音 アラン レセナ そして──


リク であった


(リク・レダくん……あんまり話さない……子)


クロ養成所に入って3ヶ月

ネコ退治 魔人 覚醒 色々あったが リクという男は未だに養成所のメンバーがあまりよくわかってない男だった


食事当番 掃除当番などはサボらず

ただただ群れる事をしない 狼のような男


「ヒビネー 事前情報貰ったから一緒に見ようぜー」


アランの声が響く


「ヒビネ様〜 お茶も用意しましたわ〜」


続いてレセナのふわふわした声も


「ふたり、いつもいっしょだよね」


「2次試験の時 ペアだったのもあるしなー」


「アラン様 あの時は凄い戦ってくださってて……」


そこへリクが通りかかった、が

3人を一瞥して そのまま踵を返した


「あ、おい!リク!お前も一緒に……」


「断る」


たった一言伝え そのまま去っていってしまった


「……あいつ、未だに喋ったことねぇんだよな……」


「色々と戦い方も謎ですしね ただ対人戦はネカリ様にも、キサラ様にも勝ってましたし……身体強化魔術とかの類でしょうか?」


「強いのは認めるけどなぁ、協調性が……うーん」


傍から見たら 強いけど不思議な人 という評価をされてるのがリクである


ヒビネは目だけでリクを追う 少しだけ 懐かしいような匂いがするのは、気のせいだろう


「──じゃ、明日の昼食後に地下水路行くぞ 場所は川沿いの第1水路からな、特に異論は無いな」


こくり、と響音とレセナは頷いた


「リクは俺から言っておく 2人は事前準備しっかりな、暗いだろうから、ランプは特に、な」


「わかった……ありがとう」


自分の部屋に戻る最中 ひょこっと ルシュが近づく


「ヒビネ、次の任務決まったんだって?」


「うん……地下水路にいくらしいよ」


「地下水路……ひぇー、虫さんとかいるのかな」


「そこ……?」

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