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救出⑤

 四人が俺と彩先生を囲んだ。

『彩先生、3人はかなりの使い手と思われる。用心して下さい。』

俺は桃太郎に向けて、火を放った。桃太郎は失神して倒れた。さあ、残り3人。さる、キジ、犬の3人。まとめて、倒したいところだが、ここは彩先生に譲ろう。

 彩先生が犬飼の顔面のめがけて、回し蹴りを繰り出した。犬飼は難なく、それを避け、彩先生の右腕を取った。腕を折るつもりだ。彩先生は、自分の体を回転させ、逆に犬飼の体を投げ飛ばした。俺が見たところ、互角の戦いに見える。犬飼の動きが止まった。気を入れている。まずいぞ。何か仕掛けてくる。

『おい、おちびさん。見物している暇はないぞ。』

猿橋が飛びかかってきた。俺は、正面に構え、正拳を繰り出した。見事、猿橋の顔面に命中。猿橋が、床で転げ回っている。

『痛たたた、、、。このちびちゃん、なかなかやるな。本気で立ち向かわないとな。』

猿橋も気を入れ始めた。犬飼、猿橋を見て、鳥居も同じように気を入れている。

『彩先生、オーラで焼き尽くすつもりのようだ。分身仏の陰に隠れて下さい。』

犬飼のオーラが彩先生に放たれた。分身仏が焼かれていく。だが、彩先生は無傷だ。

『カーツ!はああああ、梵!』

俺は、ヒロの姿に変身した。

『お前は何者だ。二人になったり、三人になったり、子供かと思えば、今度は大男。いったい何者だ。やはり、鬼なのか。』

『猿橋!俺の目を見て、物を言え!』

俺は声を張り上げた。すると、俺の右耳が疼き始めた。如意棒が反応したのだ。そう言えば、伐折羅大将が言っていた。如意棒には意志があると。俺は、如意棒を取り出し、棒術の如く振り回した。

『まさか、それは如意棒。いや、そんなはずはない。』

『確かめてみろ。』

俺は、猿橋の前に如意棒を放り出した。猿橋は、飛び跳ねながら如意棒の元に向かい、そして、如意棒を拾おうとした。

『ダメだ。重すぎてビクともしない。』

『選ばれし者しか、手に取れないのだ。俺は竜宮の龍王より、それを預かった。お前も知っているだろう。かつては、斉天大聖も預かっていたことを。繰り返す、俺の目を見ろ。先入観を捨てろ。心で見るのだ。俺が鬼に見えるか。』

猿橋の動きが止まり、怒り狂っていた気が静まっていく。

『あなた様は、斉天大聖の意志を引き継いでいる。決して、鬼ではない。』

『何を言っている猿橋。』

鳥居が叫び、俺にオーラを放ってきた。俺は避けることはせず、そのオーラを全身で浴びた。

『何だ。弱いじゃないか。』

オーラが消えていき、中から無傷の俺が睨んでいる。

『誰が弱いって。お前も、俺の目を見てから、物を申せ。』

『鳥居、犬飼、この方は敵ではないぞ。我々が間違えていたかもしれない。』

『惑わされるな猿橋。』

犬飼が、そう吠えた時、辺りが暗闇に包まれた。暗闇の中から、2つの光が近づいてくる。巨大な光だ。2つの光は、鳥居と犬飼の前で止まった。瑞獣だ。瑞獣がやってきたのだ。何とも心強い援軍だ。鳥居の前には鳳凰が、犬飼の前には麒麟が浮かんでいる。二体の瑞獣は、何やら語りかけているようだ。勝負はついた。引き分けだ。奴らは、カショーキとかぐや姫に騙されていただけ。根から腐ってはいない。その証拠に彩先生や孝をさらったものの、傷つけてはいない。3人は、俺の前で跪いた。

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