私の好きなリリー
「あれ?見ない顔だね。」
リリーが用事があるってことで今日はたまたま私は1人で食料集めをしていた。
そのときにちょうどリリーじゃない魔女に声をかけられた。
私は自分が殺されるのではないかの身であるのを思い出す。
「えっ…と…その…」
「お前、もしかしてよそ者だろ?」
心臓が弾け飛ぶかと思った。
「そ、その…」
「3丁目に移り住むんだったらあたしには声をかけてくれよな。
あたしたちは自由に生きてるけどそこらへんはしっかりしてくれよ。」
どうやら私が人間であるっていうのはばれてないみたいで安心する。
「ごめんなさい、私規則とかそういうのに疎くて…」
「まぁあたしら魔女って基本そんなやつばっかりだしな。
あたしは3丁目の長をやってるララだよ。お前は?」
「私はこっこって言います、よろしく。」
私は軽くお辞儀をする。
「よろしく。
で、どこに住んでるんだ?1人?」
どこまで聞いてくるんだ…
「リリーと仲良くしてもらって、一緒に住んでます。」
ララは少し驚いていた。
「お前すげーな、リリーと仲良くしてるやつなんてほとんどいないぜ?」
「え?なんで?」
「だってリリーってこえーもん。
気分屋だし、でも魔法使わせたらピカイチだし、なんていうかあたしらとは次元が違うかんじ。」
私は少しむっとした。
「リリーはすぐ暴力とかふるうけど優しいやつだよ。」
あれ?フォローできてる?
「まぁこっこが誰とつるもうが自由だけどね。
リリーと一緒に暮らしていけるとかこっこもそうとう魔法とかすげーんだろ?
なんかやって見せてくれよ。」
また心臓が壊れてしまうかと思った。
「…き、今日はちょっと調子が悪くてさ…」
「ん?まぁ簡単な感じにちゃちゃっとやってくれればいいからさ。」
なんてしつこい女だ…
「いや、だから今日は…」
私は後ずさりながらごもる。
「さっきからなにじらしてんだよ…ん?」
何かに気づいたのかララは私の身体に鼻を近づけて臭いをかいできた。
「なんだお前…トンネルの先からする臭いと同じ臭いがすんな…」
え?魔女ってそんなに鼻いいの?
「お前魔女じゃねぇな!
人間だろ!?」
「ち…ちがう!」
「私の鼻は騙されねぇぞ。
待ってろ!いま3丁目の魔女全員呼んでから殺してやるからよ。」
怒りをぶつけてくるが顔はニヤニヤしていて狂気に満ちていた。
「やだ…やめてよ…!」
私は半泣きになりながらララの袖をつかむ。
「やだね。こんな楽しいことやめらんねーよ。」
そう言ったあとララは大きく息をすった。
私は目をつむって死ぬのを待つしかなかった。
「おい!お前ら!にんー
ララの大声が止まった…
目を開けてみるとララの首から上が宙を舞い、首から真っ赤な噴水が辺りを赤く染めている。
「……リリー……」
ララだった身体の後ろには大きな鎌を持ったリリーがいた。
リリーの足元にはケーキが入った箱が潰れていた。
「……こっこ…無事か?」
怖くなんかなかった。
むしろ嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
リリーが愛しくて仕方なかった。
私は涙を流しながら頷いた。
頷きながらリリーに抱きついた。
「ごめん…ごめんなさい!リリー……」
リリーは私の頭を撫でてくれた。
「こっこが悪いわけじゃないよ。」
私がリリーとあってちょうど一ヶ月がたった日のこと。




