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エロゲ転生、せんせートイレー

T「先生はトイレじゃありませんよ」

S「では先生がトイレなのか、トイレが先生なのかから議題テーマをフィックスしましょう。話はそこからです」

S's「S!K!B! S!K!B!」

T「おいこらちょっとまて」

 全員で朝食を食べてから登校して教室に到着する間で、語ることは特になかった。生産性のない会話だもの。教室に着くと半数以上はすでに席に着いていたようだ。お早いこと。

 席ふりが気になって教卓側をみるとホワイトボード式の黒板には各自の席順が紙に貼り出されていた。席も大学のような階段状となっていて、前の人が高くてみえませんwwwなんてことは起きない。

 うん、ごくある背景素材を生で見ているかのようだ(洗脳済み)

「えっと…ぼくは後ろの廊下から二つ目だね」

「ちかはその隣っ! お兄ちゃんは?」

 千花に聞かれて席ふりをみると…どうやら後ろの窓端。

 ラッキーポイントだな。

「どうせならちかは隣がよかったぁ…」

「こればかりは仕方ありませんよ。学園で決められたことですから、守りましょうね」

「はぁ~い……」

 千花わんこがわかりやすく落ち込んでる。かわいい。とりあえず撫でておこう。

「うにゃぁ~ん♪」

 かわいい。

「ま、誕生日順とか名前順とかみたいにわかりやすいもので助かったな」

 これの並び順はゲームの時同様、苗字順で並んでおり、例外は晴臣ではなく俺が窓際を奪ったことだが、晴臣なら関係ないって言ってくれるだろう。

 きっと………。

「さて…先生が来る前にさっさと席に着いちまおうぜ」

「そうだね!」

「ばいばいお兄ちゃんっ! またあとでねっ!」

 間宮兄妹が離れて自分の席に向かい……そして席に着くなり二人で何やら話をし始めた。

 うーん、仲良し。よきかなよきかな。

 …………。

「あいつら……クラスに馴染めるんか?」

 ちょっと心配になってきた。

「(すべては優月様が原因だと思いますが?)」

「あん? なんか言ったか?」

「いえ、何も? では私も失礼しますね」

「あいよ」

 しれっと何かを吐きながら離れていく。

 絶対何か言ったと思うんだけどなぁ……。

 どうせ聞いても答えてくれないからあきらめるか。さて、俺も席に行くかね。

「よ、晴臣。さっきぶりだな」

「あぁ。お前らは相も変わらず騒がしいな」

「これもコミュニケーションだよ」

「バッドコミュニケーションにならなければ良いけどな」

「ハハ。そんなことにはさせんよ」

「……ハァ」

 なんか呆れられたんだが。

「なんだい? 俺ともっと話したいってか?」

「うざいと言っているんだ」

「うーわ、ひっでぇ」

 まさにバッドコミュニケーションのお手本のようだ。

「まーほどほどにしておくよ」

「あぁ。そうしておくがいい」

 それで会話を打ち切って自分の世界―――本を読み始める―――に入った晴臣を横目に席に着いた。

 始業開始時間まで5分近く残ってらぁ…どうすっかなぁ…。

「少しよろしくて?」

「おん?」

 ぼげーっとしていたら透明感のある声に呼ばれる。

「……あぁ、お嬢か。おはようさん」

「おはようございます。凛堂様、そしてお久しぶりでございますね?」

 立花たちばな愛莉栖ありすこと、立花財閥のご令嬢。

 凛堂家ともつながりがある貴族の方~。実家のご挨拶かな? めっちゃ貴族~。はぁ、貴族。

 龍蔵寺グループの御曹司に立花財閥の令嬢と…わー。このクラスめっちゃ貴族おおい~(逃避)

 ほら瑛士。お前の出番やぞ。何とかしてくれ。……無理か。

「……おう、そうだな」

「以前はご挨拶だけでしたので、お話もできず申し訳ありませんでしたが…これからは共に勉学を勤しむ者同士、私とも仲良くしていただけますと嬉しいですわ」

 仲良くしてほしいとかいう割には、そういう割は友好も関心も見せるつもりのない上辺な笑顔でございますね?

 なんて言えない。

「だな。それに関しては同意だわ。こっちこそ仲良くしてくれると嬉しい」

 精一杯の余所行き笑顔を浮かべたけど、ちゃんと笑えてたか自信ねぇなぁ。

 チキンだと思ったワイを笑っても…ええんやで……。

 ワイ将、こんなところでクラス崩壊させてはいけぬと愚考!

「ところで、わたくし(・・・・)のことは覚えてまして?」

 何を言っているのかワイにはわからへん。

 助けてクレメンスかえでもん。あ、隣かえでもんじゃなかったわ。

「……どういう意味で?」

「あら嫌ですわ。言葉の通りのままでしてよ?」

「ほーん」

 あかん、誰か情報プリーズ!

 オーディエンス! オーディエンス!! 4択! テレフォンおなしゃす!!!

「すまんな、小さい頃はあんまし覚えてないんだわ」

「あら? そうでしたの」

「そっそ。だからいつのことなんだろうな~って、ね?」

「うふふ。それはもちろん今日に至るまででございますわ」

 はい乙解散。

 凛堂優月の次回の人生にご乞う期待ください。

「あはは。今日までか~」

「えぇそうですわ。うふふ…」

 ほら、誤魔化せ! 全力で!

「どうして今日まで? 入学前までとかじゃなくて?」

「どちらでも構いませんわ」

 しくった!

 別の話題をば……。だめだ思いつかない!

「どっちでも良いってことは去年まで?」

「……そうですの。わたくしのことは知らないのですね?」 ←黒い笑み

「ハイ!」

 しまった! バッドコミュニケーションだ!

 隣で晴臣が呆れたような顔をしている気がするが……無視だ、無視!

「いえ、そんな元気よく返事されましても……」

「まったくもってその通りでございますな!」

「ふざけてますの?」

「いや……何とか思い出そうとしてるんだけどさ? 全然思い出せないっていうか…」

 何とかしてごまか……イエナンデモゴザイマセン。

「正直に言うと記憶力には全く自信がなくてね、今日までって言われても」

「優月様が失礼をはたいてしまい、申し訳ございません。立花様」

 うわっ!? いつのまにかえでもん隣に…イエナンデモゴザイマセン。

「……あなたは海空さんでよろしくて?」

「えぇ。凛堂家に代々務めている使用人の家系で、私はこのバ…(優月s…)……失礼、優月様バカの使用人を務めております」

 おい。仮にも主やぞ。仮にも。

「……随分と…言いますね…」

 ほら! 軽く引いてるじゃないか! どうしてくれるんだかえでもん!

「良いのです。女性の扱いがなっていない主なんてバカで十分でございます」

「おい。主の前だぞ?」

「えぇ。バカの御前でございますね?」

「ククっ!」

「おい晴臣。お前なにわろてんねん」

 ジャックナイフが如く鋭い切り返しに晴臣が我慢できなかったみたいだ。

「いやなに。素晴らしい信頼関係だなと」

「あぁ、どうも」

「至極光栄にございます、龍蔵寺様」

 何言ってんだコイツ。

「クックックッ。ほらその通りじゃないか」

「ありがとうございます。龍蔵寺様に申して頂けてかえでとても嬉しくございます」

 どう考えでも皮肉に決まってんだろバカなのか?

「そう思うならこっち見て言えや」

「わかりました。本当は思っておりませんのでそちらを向くことはできません」

「いい調子だな表出ろやゴラァ!」

「ここは室内しっつないですよ」

「うまいこと言ったつもりか!?」

「優月様ほどではありません」

「(#^ω^)ピキピキ」

 身にあふれる! 怒りが! 止まらない。

「今日という今日こそクソメイドに上下関係きっちり教えたるわ!」

「かしこまりました。では今日こそ優月様が下ということを叩き込んでみせましょう」

「ムッキャーーー!!!!」

「……フッ」

「……いつもこうなのでしょうか?」

「だろうな。昨日から見ている限りではあれが平常なのだろう」

「凛堂様は変わったと言いますか、なんと言いますか……」

「それはそうだ。人間、数年もあれば変わるだろう。お前も早く今の凛堂に慣れるがいいさ」

「……忠告、感謝致しますわ。龍蔵寺様も」

「ここでは身分が関係ないのだから、晴臣でいいぞ立花」

「わかりましたわ晴臣様」

 なにやら仲が進展したようだけどそれどころじゃない。

「はぁぁい、みなさぁん? 席についでくださぁい!」

 チャイムと同時にむっちり若妻風教諭……もとい、美鈴先生が入ってきた。

「お前あとで説教な」

「謹んでお返しいたします」

「できるか! ダボが!」

 反論したところでさらっと逃げられる。きれいなカーテシー付きで。

 そういうところなんよなぁ…。はぁ…すげぇ感情が消化不良………まぁお嬢から話題を逸らしてくれたのはありがたいけど。

 ……ちなみに、お嬢の隣に座っていた桜は、こっちをチラチラ見ていた。

「えぇっと~…はい! 全員出席ですねぇ~先生嬉しいです~!」

 先生はこっちのことはなかったかのように出席を確認していた。図太いなぁ。

「では今日の業務連絡です~」

 お。イベントが始まった。気持ちはスパッと切り替えんとね。

「まずは皆さん、昨日はオリエンテーションお疲れ様でした~。全員がクラスメイトとなれるか不明だったので後回しにしてました自己紹介をこの後やっていただきます~! わ~~」

 わ~! と自分で口にしてから一人で拍手をしていた。悲しきセルフ盛り上げの再現。

 と、思いきや何人かが連なって拍手していた。誰だ? ……瑛士と千花、胡桃…。あー…元気組だぁ…いいねぇ。

 ゲームでは先生が劇団ひとりだったが、こっちの世界はあったけぇ…。

「1限目は自己紹介と学園生活の説明時間になりますが~、2限目と3限目は体力テストで~す。そのあとはお昼を挟んで4限と5限を使って魔法実技のテストを行いますので~。

 忙しいと思いますが、皆さん頑張ってくださ~い!」

「はいはーい! せんせーしつもーん!」

「はぁい! 雛田さんどうかしましたか~?」

「どうして今日なんですか?」

「それは各自実技カリキュラムを確認するためですよ~」

「かりきゅらむ?」

「そうですよ~。入学案内にも書いてありましたが、実技の授業については各実技教員がテストの内容を考慮して、なるべく実力があなたたちの中で近いひとと組んでもらうようになりますのでぇ。そのためにテストを行います~」

「そうなんですね!」

「なのでどちらかと言えば、テストというよりも体力と魔法の検査と認識しておいてくださぁい」

「わっかりました!」

「はぁい。みなさんもわからなければバンバン質問しちゃってくださいね~」

「「「はーい!」」」

「では説明を続けま~す。検査が終わった翌日からは通常授業が始まりますが、教科書などは明日までに用意が終わりますのでご安心くださいね~」

 で、ここで瑛士の「そうなんだ…じゃあ今日は何をしようかな?」というモノローグが流れて選択肢が現れる。

 ゲームじゃないので目の前には出てこないが。

「それと来週は昨日皆さんに入っていただいた『アインストダンジョン』に、そして再来週からは『学園ダンジョン』が解禁されますのでぇ、覚えておいてくださいね~」

 ちなみにここまで、ゲームと同じ流れである。

 返事が胡桃だけだったのが瑛士と千花も増えたのが今回の変化点。……エンディング大丈夫だよな…?


S…スケベでも

K…向上心がない奴は

B…ビッチだ!

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