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魔王で始まる異世界生活  作者: 野薔薇 咲
Act.04~竜の都編~
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再戦 隼人vsライカ#01

「ようやく出てこれたよ」


「なんじゃこのちんちくりんは?」


 目をぱちくりさせながら、初めて見る生き物に興味を持つ。


「自己紹介とかいろんなことをしたいけど、そんな雰囲気じゃないよね。まずは止めないと」


「そ、そうじゃな。それにしてもあの剣が黒剣じゃったとは… 確かにこれなら勝算は十分じゃ。だが、なんじゃ… さっきからライカの様子がおかしい」


 再び戦闘態勢をとる中、ライカは一切動きを見せない。


「閻狐、ライカの魔力に変化が起こっているって話だったよな」


「潜在していた魔力が馴染み始めたみたいだね。今まで制御されていた分が、一気に溢れ出そうとしているよ」


「つまりは今からが本番ってことか」


 深く注意をしながらライカの様子を伺うが、すぐにライカに異変が起こる。


 背中から魔力で形成された純白の翼が現れる。


 明らかに先ほどまでとは違い、その場の空気を重く圧倒する魔力を放つ。


「隼人、走って!」


 閻狐の声に反応してライカに向かい走り出す。


 するとすぐに後ろで破裂音と共にクィルの驚く声が響く。


 走りながら振り返ると、さっきまで隼人が立っていた場所の地面に穴が空いていた。


「ボクの声に合わせて動いて! 右!」


 急な方向転換をした後に、再び破裂音が聞こえる。


 幾度か繰り返しながら先に進んでいくが、そのたびに破裂音が響く。


「なんなんだこの音…」


「魔力を高圧縮した雷魔法だね。ボクの尻尾が変な感じだもん」


 閻狐のふくよかな尻尾の毛は、静電気によりさらに大きく膨らんでいる。

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