ジャンヌ・ダルクとは
今回はジャンヌさんが重要人物になりますかね、ネタもかなりぶっ込んだ方だと思うので良ければ・・・
無理矢理な形で決闘をするべく現地人は人の壁で円を作ステージを作った、そこに案内される僕とジャンヌさん
殺れ殺れー!と幻聴なのか聞こえてくる市民の声、その声を聞きながらステージに着いた、それと同時に僕とジャンヌさんは歩き出した中央に立った、ここに来るまでこの人めっちゃニヤニヤしてるんだもん、何か企んでそうで怖い
「それじゃ・・・早速・・・」
そう言われ腰についている剣を抜く、あっ使う武器本物なのね、まぁ僕武器なんて装備してませんけど・・・支給されてないし!
仕方ないので軽く膝と肘を曲げて柔道や空手でしそうな構えをとる、それを見る周りの人達・・・観客はおぉ!と歓声を上げる、ジャンヌさんも不思議そうな顔をしていた、一応立派な構えだからね、これ
しっかし本物の武器持ってる相手にどうすれば・・・、そう考えいた時だった、ドンっと明らかに地面を思いっきり蹴った音、それと同時に高速接近してくるジャンヌさん、試合開始の合図待ちきれなかったのか剣を横薙ぎに振り襲いかかった、僕は慌てて後ろに下がり回避する
ふぅと一息ついて上を向くと目の前にはジャンヌさんの顔、ビックリして斜め後ろに下がる、見上げるとまたジャンヌさんの顔、3回目の回避で僕は理解する
(これ俗に言うハメ技ってやつじゃね)
真後ろや斜め後ろに回避しても目の前にジャンヌさんがいる、バックステップをして下がりジャンヌさんの攻撃を回避しても距離を詰めてくる
反撃してもいいが能力が半減している今それが出来るか不安だし出来たとしてもカウンターされそうだ、あえて立ち止まるか、斬られるだけだ、居合切りされる藁みたいに
反撃したくてもカウンターをくらいそう、立ち止まったら斬られる、なんかこう・・・叫んだらこの人吹き飛ぶとかないかね・・・うぉぉぉ!!!って叫んだらこの人吹き飛んでた的な技ないですかね、ないですかそうですか
「いい勝負にしましょう?」
何度目の回避か分からないが攻撃と同時にそう呟いてきたジャンヌさん、いい勝負しましょうとか言いながらハメ技使う辺り圧倒的勝利狙ってるだろ!?
どこがいい勝負しようとしてるんですかねぇ!?内心でそうツッコミを入れるが誰にも聞いているはずもなく時間は進む、何度も回避しているからそろそろ別の手をとか思ってたがそんな事なさそうだな、未知の存在である僕に対した無難な戦闘方法と言うべきかな
僕としても喧嘩は強くないが無理矢理にでもこのハメ技から脱出するぞ
そう思い僕はジャンヌさんにバレない程度に力を込める、腕をぶら下げながら避けているため余計にバレにくいんじゃねと僕は勝手に思ってる、ジャンヌさんが攻撃をして僕がそれを回避、ジャンヌさんはなんか凄い足さばき(右足で踏みとどまり時計回りに一回転して僕の方へ走ってくる)で綺麗なターンをして再度僕に追撃してきたので反撃をする
攻撃される前にまずジャンヌさんの左肩に右手を押し付ける、後は最小限の動きで押し出すように力を込める、すると予想通りに左肩を突かれバランスを崩し右膝を地面につけた、ハメ技回避成功・・・っと
「一体何が・・・」
ジャンヌさんの攻撃からの追撃までの動作は無駄がなく早いため反撃するとてもその時間はわずか数秒、その間に出来る事なんて腕に触るとかしか出来ないんじゃないか
僕の場合それだけの時間である技を使用したんだけどね、正しい姿勢の方が威力は出るんだけど・・・まぁいいか
「発勁という技ですよ」
元々は中国武術の技らしいがなんやかんやで日本に伝わったとか、ふと思いついてやっただけだからよくわかんね!
さてと、ハメ技を回避して距離を取り振り出しに戻ったのは良いがどうしようかな・・・、やっぱり蹴りとか入れるべき?それとも殴り?ジャンヌさんを見ながら悩んでいると地面につけた膝を真っ直ぐにして立ち上がるジャンヌさん、さっきと同じように突進してきた
僕はそれを姿勢が超不安定な発勁で左肩を吹っ飛ばし体勢を崩させる、同じ手を食らったジャンヌさんはまた地面に膝をつけることになる、何が起こっているのか分からないようだ、発勁ってこの時代の人にも通用するんだなぁ
「肩に触られる感触はある、けど一瞬で分からない、触られた瞬間何かしらの衝撃で・・・」
などとジャンヌさんは顔を地面に向けながら膝を地面につけて小声で呟いていた、まさか本気で僕を攻略する気じゃないよねそうだよね、仮にも手を組んだ者同士じゃん!?
「ふふ、これが未知の技術・・・」
一瞬笑ったジャンヌさん、そう言うとゆっくり立ち上がる、と同時に悪寒がする、悪い予感がするな、まさか本気で僕と戦うつもりじゃ・・・、そう思った
「あなたの技すべて見せてちょうだい!」
立ち上がり数秒立ったままかと思ったら急に走り出した、バックステップを踏もうと思ったその暇すらないくらい一瞬で距離を詰められた、気持ち悪い笑顔にあまりの速さで近づいてくるものだから思わず右足で左脇腹に蹴りを入れてしまった
その衝撃でジャンヌさんは人の壁の端っこまで吹っ飛んだ、あっやべ、結構本気で蹴ってしまった、しかもなんか鎧壊れてね・・・下手したらあばら骨何本か折れてるんじゃ・・・、ぼっ僕のせいじゃないぞ!気持ち悪い笑顔でめちゃくちゃ早く近づいてくるジャンヌさんが悪い!
目の前の出来事に観客である現地人もジャンヌさんの部下も唖然としていた、あーやらかしたかなー
・・・・・・・・・終わったなぁぁぁ!?
「ほ、本気で蹴りすぎ・・・」
震えた声で渾身の一声を出したのは僕に蹴られ倒れているジャンヌさんだった、観客の助けで痛みはありつつも何とか立てている様子だ
改めてジャンヌさんを見るが我ながらひでぇな、鎧の左脇腹部分は穴が空いている、今更なんだけどこの手袋してる間って半減能力がついてるんだよね、ついてるよね!?
内心で焦るがそんなのはお構い無しと言わんばかりに時間は進むのだった
「これで分かったかな・・・どっちが強いか、ゴホッ」
「副団長怒らせないようにしよう・・・」(騎士団一同)
どうやら僕への初印象は怒らせたら怖いと言うのを与えたみたいだ、そんなつもりはなかったのになぁ・・・(涙)
「ささ、用事も住んだ事だし移動しましょう」
「は、はい」
ジャンヌさんが両手でパパンと鳴らしたと同時に部下達は急いで馬車と馬に戻る、おぉ行動が早い、こんなの自衛隊の訓練生がしそうな事だと思ってた・・・、内心でそう感心した、早い事に越した事は無いからな
「でどうする?一緒に来る?」
「そうですね、お願いします」
「了解、代わりの馬もないし・・・馬車の中は荷物だらけだから・・・私の後ろに乗りなさいな」
「ヴォエ!?」
ついでだから来る?と言われたのでじゃ行きますの流れから後ろに乗れはおかしくないかな!?
ほら見ろ!さっきまで歓声でテンション上がってた現地人もこっちに殺意の目線向けてるじゃねぇか!、部下の人達はそんな目線ではなく心配そうな顔でこっちを見てた
「そ、それは色々と問題が・・・」
「へーきへーき、年頃の男の子じゃあるまいし」
笑いながら右手を軽くあげ前後に振り誰かを手で呼ぶような仕草をしながらジャンヌさんはそう言った
年頃の男の子ですけど!?周りの視線気にするくらいピュアですよ僕!と思うがこの判断妥当・・・かも知れない
本来なら馬車に乗るのだろうが荷物だらけで人が入るようなスペースがないらしい、かと言って代わりの馬はないし部下の人達の誰かと一緒に馬に乗るってなるとそれも厳しい、さっき怖がられたばっかだし
ジャンヌさんはそう言った部分を見て判断したのだろうが・・・視線が痛い、視線だけで殺されそうだ
「それともあれ?恥ずかしい?」
ニヤニヤしながら聞いてくるジャンヌさん、恥ずかしいもあるけど視線がね・・・、てか分かってて聞いてるだろこの人、はぁ・・・羞恥プレイを我慢するかそれともやっぱやめますって言うか・・・
「まぁもちろん?他に用事があるならそれ優先してもいいのよ?騎士団の仕事より大切な用事があるなら?」
このっ・・・!腹黒クソ女・・・!あえて周りに聞こえるように言って断りにくくしやがったな!隣の人とヒソヒソと話している現地人、部下の人達でさえ同じ行動を取っている
あぁもう断れない、仕方ないので諦める事にしてジャンヌさんの後ろに乗る事に決めた
「あぁもう!お願いします!」
「りょうかーい♪」
この野郎・・・後で覚えてろ!心でそう叫びつつ言われるがまま馬に近づく、最初にジャンヌさんが馬に跨りその次に僕が馬に乗るのだが若干高くて乗れずに苦戦したがジャンヌさんが腕を伸ばした、僕はその手を借り何とかジャンヌさんの後ろに跨る
それに続いて部下の人達も馬に跨り全員馬に乗ったところでゆっくりと動き出した、1歩ずつゆっくり歩く馬に感謝しかなかった、いきなり走られたら痛いじゃん、あれが・・・
でもさっきから絶えない視線の痛さに僕は内心で泣くしかなくがっくりと肩を落とす、その時にバランスを崩しそうになったので思わずジャンヌさんにしがみついてしまった、はっ!やっちまった!恐る恐るジャンヌさんの顔を見るために顔を上げた
「・・・・・・」
こっちを見ずに前を見ていた、どうやら助かったようだと安心するのも束の間、さっきから送られる視線がさらに痛くなる、なんかすげぇ肌チクチクするんだけど・・・、そう思った時だった
「そろそろ離して・・・」
えっ?何を?そう思って視線を下に落とす、視界に捉えたのはジャンヌさんの体を鎧の上の後ろからしがみついている僕の両手でが写った
慌てて僕は絡めている手を離した、まさか冷静さを忘れてしがみついているとは・・・いや馬乗るの初めてだから許して、いやマジで!、そう思いながらも悪い事をしたと自覚した僕はジャンヌさんに謝る事にする
「その・・・すいません」
「いいの・・・悪い気分じゃなかった」
え?いきなり後ろからしがみつかれて悪い気分じゃない?何、この人ビッチなの?腹黒女+ビッチなの?抱きつかれただけで興奮する的なあれですか
この瞬間頭の中でこの人のイメージは腹黒女+ビッチになってしまったのである
「着いた、ここが目的地」
そう言って指を指した先にあるのはホテルらしき建物だった、名前は・・・ええっと、泊まったらピーーーホテルか・・・
僕はもうビックリしない、しないって心のどこかで決意してたけど言わせて、この世界のホテルってこういう名前しかしてないのか!?今度はピーーーだぞ!?泊まったら○○よりストレートだな!?隠す気もないってか!?
「降りましょう」
そう言ったジャンヌさんは一足先に馬から降りた、僕もそれに続き馬から降りた、さて何をするのかな〜、そんな疑問を解決すべく隣のジャンヌさんに聞こうとして顔を見るが妙に赤い、真っ赤だ、熱?
心配になった僕は右手を上げる
「失礼」
「ッ!?」
そう一言呟き僕は右手をジャンヌさんの額に当てる、うーん熱いから熱っぽいけどここまで来るまでにそんな様子はなかったけどな・・・、でも熱いのは事実だしすぐに休ませて様子を見るくらいしか出来ないな
そう結論を出し僕は右手を額から下ろしジャンヌさんに言う
「熱があると思います、ホテルの部屋ですぐに休んだ方がいいのでは?」
「そ、そうします・・・」
小さな声でそう呟いたジャンヌさんはゆっくりと歩いてホテルへと歩いていく、ゆっくり過ぎやしませんか?
あっでもこの荷物どこに置けば・・・そう思って馬車を見ようとしたが既に部下の人達が馬車から荷物を下ろしていた、どうやら心配は無用の用だ、んでこの馬は・・・そう思い辺りを見渡す、どこだ〜と見渡して発見した、馬小屋を
早速あそこに連れていこう、そう思い馬を引っ張る、大してその馬は大人しくついてくる、言う事聞いてなによりと思いながら引っ張りつつ馬小屋の前まで連れて来た、後はこいつを中に入れて・・・紐をここに結んで・・・
よし出来た、結び方はリボン結びにしときました、さて荷物運びでも手伝おう、そう思い振り返って戻る、戻って馬車の中を確認する
もう少しで終わりそうな量だったので僕も手伝えば早く終わりそうだ
「手伝いますよ」
「あ、ありがとうございます、ではこれを中に持っていて荷物が置かれている場所へ置いてください」
「分かりました」
そう思い馬車から荷物を取り出す人から荷物を受け取る、意外と軽かった、持っているという感触はあるが重いかと聞かれるとそうでもない重さだな、これが普通なんだろけど、そう思いホテルの中へ
入るとまずロビーがあった、イスとテーブルが置いてあり左を見ると階段と廊下があった、こっちに部屋があるわけだな、右を見ると多量の箱が置いてあった、これに合わせておけばいいんだな、そう思い置いておる荷物に近づきその付近に箱を置く
ふぅ・・・、そう一息つきながら後ろを見てロビーを見渡す、昼に近い時間帯だと言うのに人はほぼ居ないな・・・、上を見ると木の骨組みが丸見えになっていた、めちゃくちゃ太い木の柱が上に横になって見えるのだ、落ちてきたらと思うと怖い、その木の柱から何本も吊るされている電球によってロビー全体を明るく照らしていた、中々レトロ感あって僕は好きだけどね、見るからにあのカウンターも受け付け兼食事をする場所って感じがするな
名前に似合わないが中々いい内装をしていて結構満足した僕は荷物運びを再開するべく馬車に戻ろうとする、しかし出口で袋を持った部下の人と鉢合わせした
「荷物運びはこれで終わりです、副団長」
「もうですか?、まだあった気がしますが」
「あれは馬用の餌なのでここに置くのではなく馬小屋に置くのですよ」
へぇ〜考えてるな、馬用の餌とは思わなかったけどそれを聞いた僕は頷き残りの馬を馬車に入れようと思ったが部下の人が既に入れている最中と言ってきた
「副団長もお休みになられてください、部屋はカウンターの方に聞けば分かります」
そう言われ僕は早速カウンターに立っているおばちゃんに話しかけた
「中央帝国第三騎士団副団長です、部屋はどこでしょう?」
「107だよ」
「ど、どうも」
あまりにもムスっとした態度が見え見えで思わず引いてしまったが気にせず部屋に入ろう、ホテルの入口から左にある廊下と階段、部屋の番号を見ると101、102と続いていたためこの先にあると判断した僕は階段を上がらず廊下を歩いた、そして107号室を見つけた
早速扉を開けて中に入る、1mちょっとの短い廊下を抜けたそこにはふかふかそうなベットがあり、その前には大きなテーブルとイス、右端には読書用なのか机とイスがあった、極めつけは窓から刺してくる太陽の光
「魔王城とは大違いだな」
そう思いふかふかのベットにダイブするのだった、気持ちいい・・・
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時刻は夜になり食事もお風呂も済ませ明日の予定を皆に話して1人ふかふかベットの横になり考えていた
何故か遠征先で合流したマサヤ、ついでなので騎士団の仕事を手伝ってもらう事にしたんだけど・・・なんか最近変だなぁ、こう・・・彼に触られたり褒められたりすると妙に嬉しいというかなんと言うか・・・悪い気分じゃないんだよね・・・
しかも今日落ちそうになって私の体にしがみつかれた時は何故か最高に嬉しかった、叫びたいくらい嬉しかったけどまぁ周りに人いるから我慢してたせいで冷たい態度を取ってた訳なんですが・・・、でも熱かも知れないからって短い一言だけ呟いていた私のおでこに触ってくるのは流石にビックリしたんだけどね!しかもその後的確に指示もくれたし!部屋に戻った私はすぐベットを使って横になり枕に顔を押し付けて叫んだ、そうしないと気が紛れないから・・・
その後は数分横になりながら枕を顔に押し付けて叫びながらベットの上でグルグル転がってた、あの時ってどんな顔してたんだう・・・顔が歪んでた感覚あったからにやけてたとは思うけど・・・
謎のダンスを踊った私は疲れてその後寝て夕方くらいに起きて食事とお風呂を済まして予定を改めて部下の人とマサヤに喋って各自部屋に戻り今に至る
「思い出しただけで興奮してきた・・・」
胸に手を当てるとわかる、マサヤと一緒にいた時間を思い出すといつも心臓が激しく動く、焦りや同様の現れかな
しかも魔王から聞いた話じゃ召喚されて早々実験したけどその時に人間2人殺してる、それを聞いた時にマサヤと共有出来る何かがあると思った、勇者召喚される人は称号持ちや悪魔と違いごく普通の人間、故に勇者だから強いじゃない、使い方次第では自滅する
しかも召喚直後だから心の整理もついていない、にも関わらず人を2人、1人は首を飛ばし1人は心臓を刺そうとしたが間違えて肺を刺した、今の私と同じだ・・・
田舎娘だった昔の私は神の声が聞こえる、それだけで軍に配属された、最初は後衛部隊だから戦わなくてもいいって言う甘い考えを持ってたけど違った、戦う相手だった悪魔は前衛の人間だけでは殺し足らず後衛まで攻めてきた、その時私は魔王と戦った、軍に入り初めての戦闘が魔王との一騎打ちだった、当然ボコボコにされたけど何故か魔王は私を見逃した
その日からと言うもの訓練に明け暮れた、槍や剣の素振り、格闘術の特訓、医療の勉強やその他もろもろ
全てはやり返すためだと思ってた、けどその矛先はある日変わった、とある街への遠征の時だ、妙にボロボロの服を着てる人達、その集団は車輪のついた檻に積まれている所だった、なぜこのような事が起きているのか・・・そう思い一緒に歩いていた貴族に聞いた
「なぜ奴隷がいるのですか?」
「見慣れないか?」
「はい」
「いつ悪夢が攻めてくるか分からない、加えて中央帝国の連中もいつ攻めてくるかも分からない、そんな恐怖心を抱いた我々は奴隷を使いそれを紛らせようとしたのだ」
まるで奴隷である人達を道具と言わんばかりに誇らしく手を広げそう発言した貴族、国を守ると誓ってた私としてはその発言は見逃せず反抗的に発言してしまう
「なぜ帝国を支える貴族である貴方が奴隷を道具のように扱うのですか、見たところ体にも傷があります、犯行的な奴隷は処刑していますね」
そう言いながら運ばれていく奴隷を見た、一瞬ではあるが一目で分かるくらいの傷を負っていた、それだけではない、皆檻の中央に集まりしがみついている、恐怖している証拠だ、怖いと言う意思表示
目の前で怖いものを見た人だけが行う動作、それを見た私は怒りがさらに込み上がる、なぜ国を支える貴族が・・・、しかしそのまま怒りは憤怒ではなく絶望へと変わった
「奴隷を殺す?何を言う、奴隷なんて腐るほどいるのだから何かあっても別に問題じゃない」
これを聞いた時は矛先は完全に魔王軍ではなく人間へと変わったわね、この世界の敵は悪魔じゃない、人間だってはっきり分かった、その日からというものなんとか魔王軍へと入れないか探したけど結局無くてその日その日を意思のない人形のように生きてた
そして年に1度行われる冒険者試験、その前日に第三騎士団は試験会場があるガラズンへと来ていた、ほかの騎士団長といざ話し合いを始めようとなった少し前、私は抜け出していた、空や横に並ぶ店を見ながら歩いていた、そうしていたら人にぶつかった、それがマサヤだった
怒ろうとしたけど子供だからって理由で我慢した、手を伸ばされその手を借り立ち上がる、その瞬間感じた、この子は強い、多分私より・・・、そしていいおもちゃを見つけたとも思った、マサヤと話したくて無理矢理ギルドへと連れて行った、その場で能力眼も見せた、そしたら視界の端っこに魔王の魔力が見えるじゃない、もう運命かと思った、目の前に神が舞い降りたと勘違いした
もうその日からマサヤの事しか考えなかったなぁと数週間前のことを思い出していると私はいつの間にか眠っていた
( ´•౪•`)ジャンヌさん可愛い〜(私の頭の中でだけど)
イメージは出来ているが絵がかけない、そんな残念な思考である
さて次回は雅也君も見る事になる帝国の実態、それを見た雅也君は何を思ったのかジャンヌさんを誰もいない裏路地へと連れ込んで行った!?
では次回