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OSIRIS  作者: ジグマ
罪を裁く者
1/7

お伽話に生きる神

千の涙と百の嘆きが零れたとき、かの神が穢れ切った魂を食らいに来る。

『死』と『裁き』と『浄化』を司るその神を、あなどることなかれ。


世の守護神とも鬼神ともいわれるその神の名は、オシリス。


漆黒の髪と鮮やかな緑色の瞳を持つといわれている、オシリス神。

先端に大きな黒曜石が光る、背丈ほどもある杖を手にしていたという。

人に紛れ一人世界を放浪し、その責務を全うしていると伝わる。




それはこの世界に古くから伝わる、お伽話の一つ。

今ではどんな悪人でもその神の名は知っている、といわれているほど有名な話だ。

もうどれだけ大昔から話されているのか、誰も検討がつかない。

きっと気が遠くなるほどの大昔からなのだろう。



だから、だから、


――――だから、人々は忘れてしまったのだ。


その神が本当に実在し、人々を裁いていた時代を。

人を愛し、その人の魂を食い浄化していた神のことを。

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