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ぬくもりは突然に

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


王女救出もわだかまりが残っています。


ではでは~

「ねぇ、ねぇ。タコー」

リフィは、ハイペースでお茶を飲むタコーに話しかけた。


「んー。 なんだぁ?」

興味なさげに生返事を返すタコー。


「久しぶりにリンカと会ったんだし、しちゃったら?」

「ブフォッ」

「あーん、ヒドイよー」

リフィの提案に思わず口に含んだお茶を吹いてしまったタコー。

そのほとんどを浴びることになったリフィ。


「あのなぁ。みんなの前でそんなことをいうな」

「いいじゃない。みんな妻だって言ってるんだし」

タコーの抗議をしれっと受け流すリフィだった。


「あの、タコー様。イヤなのですか?」

「リンカ・・・。なんていうかな、お前、初めてだろ。いいのか?俺みたいなおっさんで」

「あの、ぜひ、お願いしたいのですが」

「え゛?」

「タコー様がお出かけの時、みなさんとお話ししたのです。ますますタコー様に惹かれます」

「でも、リンカ。お前初めてだし、将来だって約束されたようなものだろ」

「タコー様、リフィともどもお願いいたします。誰かに奪われる前に」

タコーの胸に飛び込むリンカ。

「え、えーと、わ、わたしは遠慮しとく。愛人だしさ」

明らかに戸惑うリフィ。


「リンカ・・・」

「タコー様」

見つめ合い、言葉を交わすふたり。


その良い感じも一瞬にして壊された。

「うぉッ!お、おい、コッカ、離せ!ココモ、ズボンを脱がすんじゃない!フィー、リンカ、お前たちまで参加するんじゃない!」

タコーは、コッカに羽交い絞めにされ、腕が下せない。すかさずココモがズボンを下ろしにかかる。


タコーの声は、娘たちの耳には届かなかった。



まもなくリンカは、初めてを無事に済ませ女になることができた。

リフィもなし崩し的に義姉妹になった。

「もう! タコーとしたなんて。妹に知られたら、マズイじゃない」

またどこかに厄介ごとが生まれたらしい。


 = = = = =


ジョシティアは聞こえてくる娘たちの声を黙って聞いていた。

そして、涙が止まらなかった。

「う、うぅ。どうして、こんなに惨めな思いをしないといけないの」

「殿下」

「マリアさーん。ぅあーん」

横に寄り添ってくれたマリアに抱きつき、子供のように泣いた。


しばらくすると泣き疲れたように静かになった。

ココモがジョシティアの許にとことこ歩いてきた。

「お姫様、アニキ貸したげるから、どうぞ」

「な、なぜ、そんなこと。わたしが、その男に触れさせるとでも思ってるの!?」


「えー、でも、準備できてるでしょ? コッカには匂いでわかるんだよ」

「な! お前たちと一緒にしないで、そんなことあるわけないでしょ!」

ジョシティアは、ココモの言葉を否定する。


「ふーん、じゃあ、確かめようっと」

ココモは、ジョシティアの両手を掴み上げ、片手でそのまま持ち上げた。

「い、痛い。離しなさい。無礼者!」

ジョシティアが暴れても人族をねじ伏せる力を持つココモは微動たりしない。

ガウンの裾がはだける。


マリアは、ココモに飛びかかろうとした瞬間、リフィに組み伏せられ動けなくなった。

「ジャマしないでね、メイドさん」



ココモは、はだけた裾の中に手を入れる。

「きゃう!」

ジョシティアは、小さく悲鳴を上げた。


「殿下!」

マリアは、抗いリフィを振り解こうとするが、まったく敵わなかった。


ココモは、確認するとジョシティアを離した。

ジョシティアは、その場にへたり込みガウンの前を重ねなおすとキッとココモを睨みつける。


「ふーん、ボクにそういう態度なら、もう加減しないからね」

そう言うとジョシティアの髪を掴みタコーの方に引きずっていく。


「イヤ!離せ。離して。お願い、やめて」

暴れてもさしたる抵抗にもならず、タコーの前に寝かされる。

「イヤよ。やめて。どうして、わたしなのよぉ」

両手で顔を覆い、拒否し続けるジョシティア。

それを見てコッカが言葉を吐き捨てる。

「オークじゃないと感じないとは、見苦しい」

「あー、コッカ。別にオークは悪くないよー。スーアは、結構、男前なんだぞ」

「ハイハイ、あなたの弟自慢は、後でゆっくり聞いてあげるわ」

「ぶー」

コッカとココモは泣きじゃくるジョシティアには気はかけていなかった。


「ささ、タコー様。その女の味見をどうぞ」

「えー、コッカまでそう言うのかぁ。俺、別にしたくないんだが」

「そうですね。緩んだ女ですし、面白みにも欠けますものね」


「きぃさーまぁらー。殿下を侮辱するなぁー!」

マリアが怒気をあらわにして叫ぶ。

「あらあら、こわいのね。でもね、あなた、どうしてこんなになっているのかしら?」

リフィは、マリアにしなやかな指を滑り込ませる。

「くぅぅー」

悔しさにマリアは、唇を噛みしめる。


「あら、悔しいの?ねぇ、悔しい? クフフ」

神経を逆なでるように尋ねながら、指を妖しく動かし続けた。

「クッ、ふっ、うっ、はぅ」

マリアは、息を止め、こらえていた。


 = = = = =


タコーは、目を覚ました。

(ヤバい、眠っちまったか。留置所に戻っとかないと騒ぎになるな)

ふといつもと違うことに気が付いた。

周りの香りが違う。

寝息を頼りに視線を運ぶと王女とメイドがスースーと眠っていた。

(・・・)


タコーは混乱した。

確かこの2人に対しては、本人の意思を尊重して、手を出さないことにしていたはずだ。

その2人が傍らで寄り添うように眠っている。

並んでではなく、寄り添うように。

明らかに何かがあった後のような雰囲気を醸し出している。


記憶をたどる。

ヤバい、思い出せない。

キャサリアとフィーの時と同じだ。

いかがでしたか?


王道をゆく展開だと自負しています。


次話をお待ちください。

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