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自称妻集合 その1

ここまでお読みいただいてありがとうございます。


事件解決に動き始めます。


ではでは~

「はい、とーちゃーく」

とある一室にリフィは入ってきた。


「アニキ、怖いよ。手離しちゃだめだよ」

「ほら大丈夫だから、はよ、いけ」

「ひゃう」

ココモを空気の歪みに放り込むとココモの悲鳴は、姿が見えなくなると同時に途切れる。


「次、コッカ」

「は、はい」

「ビビッて、漏らすなよ」

「にゃ、コホン。なんてことをおっしゃるのですか。タコー様、こ憎らしいです」

「じゃあ、大丈夫だな。あっちにリフィがいるから大丈夫だけど、足場だけ気を付けろ。段差を感じるかもしれないから」

「はい、では、お先に」

コッカは恐る恐る歪みの中に入っていく。


「フィーは、抱えていってやる」

「あなた、ありがとう」

「よっこいしょ」

フィーは、俗にいうお姫様抱っこを期待してたが、予想外にタコーの肩に担がれて、歪みを通過した。

明らかに荷物扱いだったことにご立腹だった。


「あなた、いけず」


 = = = = =


「あー、フィー、いいなあー。アニキ、今度ボクを抱っこしてよ」

「ココモを担ぐと歩けねぇよ」

「ひっどーい。ぶー」


「タコー様、お乗りくださいね」

「こらー。うまー!」


「ココモ、担がれるとがっかり」

「フィーはまだアニキ道初心者だからだよ」


「タコー、モテモテだね」

「あぁ、俺なんかにな。早くいい男を見つけてくれるといいんだが」

「アハハ、望み薄かな、この様子だと」

「なんでだ?」

「みんな、仲いいじゃない。今、<意色>を見てるんだけどいい色だよ。幸せな家族みたい」

「お前が何かしたんじゃないのか?」

「えー、何かしたとしたら、いろいろしちゃってるタコーの方だよ」

「お、俺は、「ナニをしちゃってるよね」・・・おう」


 = = = = =


「え、何、タコー様が近くに来てる?ううん、間違いない。この感じ。近い!」


 = = = = =


「タコー、リンカが気づいたみたいよ。どうする」

「え!水くらい飲みたかったんだが。あー、仕方ない。お姫さんの居場所、わかるか?」

「増感の魔道陣を発動したから、ほぼ間違いないわ」

「近くに出口作れるか?」

「それは大丈夫。ちょうど、いつも使ってる場所だから。 どうする、みんなで行く?」

「最初は俺だけでいい。片付いたら、連絡するわ」

「りょーかい」


「アニキ、一緒にいくよ」

「タコー様、わたしをお連れくださいませんか?」

「あなた、フィーは役に立つ」


「待て待て。とりあえず偵察してくる。みんなに来てもらうのはその後だ」


「「「はぃ」」」

3人は力なく返事をし、どこか納得していない様子だった。


「じゃあ、行ってくる」

そういうとタコーは、リフィの作った歪みの中に入って消えた。



その部屋の扉が勢いよく開け放たれひとりの美少女が飛び込んできた。

「タコー様!」


「リンカ、だんだん鋭くなってきたね」


 = = = = =


陽は落ち、夜の帳が人気のない屋敷が並ぶこの周辺を陰気な雰囲気にしていた。

「ほー、灯台下暗しか?」

タコーが使った出口は旧外交館街の一角につながっていた。

路地から奥まった小国の外交館の勝手口。


何よりもアイハイロード王国外交館の目と鼻の先。


≪タコー、タコー≫

「おー、リフィ」

「タコー様!どうして、一目会ってから出発なさらなかったのですか!」

「リ、リンカ?もしかして、リフィのところにいたりする?」

「当たり前です!リフィが近ければ同調もより強くなります。ましてや、タコー様の精碧まで」

「悪いな、お前に会うと時を忘れてしまうから、今はダメなんだ。リフィなだめてやってくれ。じゃあ」

「あ、タコー様、タコー様」

タコーの方から念話が切られた。


「あーあ。不可視の加護を使っちゃった。向こうから念話し始めないとつながらないよ」

落胆するリンカの肩に手を置くリフィ。


 = = = = =


(すまんな。正直、顔を見たら、みんなを紹介して話し込んでしまいそうだからな)

目標の屋敷を見上げて、深呼吸をするタコーだった。


 = = = = =


「うー」

「むー」

「ふー」

三人はそれぞれ唸り、侵入者を威嚇していた。


「コラコラ、家主さんに唸っちゃだめだよ」


「リフィ、この場合、どうしたらいいのかしら」

「うーん、今は謎の家主さんでいいんじゃない?」

「そ、そうなの?」

「いいの、いいの。こういう修羅場は男が納めないとね」

リンカとリフィは、とりあえずの対応を話し合った。


『ねえ、この娘、さっきアニキと話してたよね』

『わたしにもそう見えた。フィーは聞こえるんでしょ?』

『ダメ、フィーたちよりもっと複雑』

『『え、じゃあ、リフィさん並みってこと?』』

『おそらく』


「じゃあ、みなさん、お茶でもいかが? リフィ、お湯をお願い」

「あいよー。さあ、みんな好きなところに掛けて」

「タコー様も好きな茶葉があるので、一服入れますね」

リンカは来客をもてなす準備を始めた。


「「「え、好きな茶葉?」」」

その言葉に自分たちの知らないタコー の一面を意識することになった。

いかがでしたか?


リンカはリフィを従えているようですが、まだ、謎としております。


次話をお待ちください。


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